失敗 怖くなくなる 脳 原理 宝物
失敗したときの健全な受け止め方…「健全」の答え見つけました!
先日、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄』という映画の記事を書きました。
僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE 2人の英雄 ネタバレ考察 失敗した時の受け止め方
この記事のストーリーセラピーで、正しい失敗の受け止め方についての考察を書きました。
結論として答えは出ませんでしたが、「健全」という言葉がヒントになりそうだと書きました。
あれからすぐに、具体的な結論にたどり着きました。
たどり着いたは語弊があるか…
正しく言えば…具体的な結論に出会えました。
なので、この記事では失敗したときの健全な向き合い方を具体的に説明していきます。
失敗したときの正しい受け止め方 こんなにシンプルだった!
人工知能研究から脳科学へアプローチ、分かり易い!黒川伊保子さん
失敗したときの正しい向き合い方、健全な向き合い方は…
人工知能研究者・脳科学コメンテーターの黒川伊保子さんが著作のなかで示されていました。
少し前に話題になっていた『妻のトリセツ』を書いた人です。
黒川伊保子さんが『前向きに生きるなんてばかなかしい』という本の中で分かり易く説明してくれていました。
そこから調べて黒川伊保子さんが失敗と孤独についてさらに詳しく書かれている『英雄の書』という本に出会えました。
最後に本の紹介もリンクを張っておきますね。
失敗は潔く認めて、清々しく眠るのが正解!
失敗は潔く認めて、清々しく眠る
これが正しい失敗の受け止め方だそうです。
なぜなら、失敗をするとその夜に脳が進化するんですね。
どう進化するかというと、失敗しない脳に進化する。
失敗をしたときに使った脳の回路に電気信号が行きにくくなるんです。
反対に成功したときに使った回路にはさらに電気が行くようになる。
寝ている間に。
だから寝ている間に失敗しない脳に進化するんですね。
ん?と思った人もいるかもしれません。
成功した場合はどんどん成功回路が強化されるなら、やっぱり失敗よりも成功した方がいいじゃないか!
って……
ところが、そう都合よくはいきません。
成功脳を発揮するためには、それ以前に物事の本質がわかるようになっていないといけない。
つまりいろいろな失敗を繰り返していらない回路をどんどん遮断していくからこそ成功に必要な回路が瞬時に選べるようになるんですね。
まさに赤ちゃんが転びながら歩き方を覚えるのと同じです。
つまり失敗はどんどんしていい。
失敗すればしただけ脳はどんどん進化していくことになります。
ただし、失敗さえすれば自動的に失敗回路を遮断してくれるわけじゃないんです。
ただ失敗すればいいわけではない。
そこのところが注意のポイントです。
脳の進化を邪魔する間違った失敗の受け止め方はこの3つ
脳は失敗したときの受け止め方によって、失敗による進化を阻害することがあるというのです。
それが次のような受け止め方をした場合。
1. 失敗を人のせいにする
2. 失敗を気にしない
3. 失敗を悔やみすぎる
こういう受け止め方をすると失敗による脳の進化が阻害されるんですね。
なぜそうなるのかそれぞれ見ていきましょう。
1、失敗を人のせいにする
失敗を人のせいにする…つまり自分の失敗だとは思っていないわけです。
そうすると脳が失敗を失敗だと認めないのでそもそも進化しないんですね。
進化のしようがありません。
2、失敗を気にしない
失敗を気にしないメンタリティって強いイメージがありますよね。
「楽観主義者は強い」なんて映画『ルパン三世DEAD OR ALIVE』で石川五ェ門がルパンに言いますが、同じ失敗を何度も繰り返す楽観的な人は注意です。
1の、失敗を人のせいにするのと同様に脳が失敗だと認識してない可能性が高いんですね。
「失敗した~!」ということをちゃんと痛みとして受け止めるのは必要なんですね。
(※この2番目は『英雄の書』という本で詳しく解説されていました)
3、失敗を悔やみすぎる
まじめな日本人が気を付けないといけないのは多くの場合こちらです。
(いや、1・2の人もいるけど…自覚できるかな?)
反省しすぎる。自分を責めすぎるとどうなるか?
この場合ネガティヴ信号が強すぎて脳が上手く進化できないことがあるそうです。
さらに悲劇的なことに!
ショックが大きすぎたり、くよくよしすぎると失敗回路が逆に強くなってしまうこともあるそうです。
あまりにも失敗にフォーカスしすぎると失敗回路に電気信号を流しちゃうから逆に強化されちゃうんですね。
過去の失敗をくよくよし、まだ起きてもいない未来のことまでもぐずぐずいう人は、必ず同じ失敗をする。それは、脳の本意ではない。
※「前向きに生きるなんてばかばかしい」より引用
と黒川伊保子さんは書かれています。
つまりはちゃんと痛い思いはする程度に自分の失敗を受け止める。
でもぐちぐちいつまでも悩まずにさっさと寝る!
「俺のせいじゃないよね?ね?」とか「あいつが悪い!」は健全ではないですよね。
やってしまったら、やってしまったんだから潔く認める!
やってしまった事実は認めるし、その時だけは痛みも受け止めて次は気を付けようと反省もするけど…
「俺はなんて馬鹿なんだ」「わたしはやっぱりダメなのね」
と無駄に責め過ぎるのも健全ではない。
アイタタタ~!やってしまった!これは自分の失敗だ!よし!
気持ちよく寝れば、明日は脳が進化している!!
次はもっとうまくやれる!
くらいでいいのでしょう。
だから、失敗したときの1番いい受け止め方は
失敗は潔く認めて、清々しく眠る
必然的にということになるんですね。
失敗は成功のもと、ピンチはチャンス……
ポジティブシンキングの解説みたいになっていますが、実際に脳の電気信号を測定した結果の科学のお話です。
ポジティブシンキングや自己啓発っぽいものに抵抗を感じる人も安心でしょ?
そもそも本のタイトルが『前向きに生きるなんてばかなかしい』ですから安心して読めますよ。
黒川伊保子さんの「失敗」と「睡眠」について解説しているオススメ本
以下に参考になる黒川伊保子さんの書籍をリストアップしておきます。
自分らしく生きることについて、軽やかに書かれています。
その分本質を読み取りやすいです。
●『英雄の書』ポプラ新書
失敗が脳を成長させてくれる「失敗の恩恵」についてさらに深く知りたい方におススメです。
さらにセットで「孤独」が育ててくれるものも深く解説してくれます。
失敗も孤独も怖くなります。
わたしは『僕のヒーローアカデミア』のオールマイトのセリフが好きです。
『怖い時、不安な時こそ、笑っちまって臨むんだ!』
失敗や孤独に心痛めてきた人がそんな英雄になれる科学的な方法まで解説してくれます。
●『「ぐずぐず脳」をきっぱり治す! 人生を変える7日間プログラム』集英社
「前向きに生きるなんてばかばかしい」「英雄の書」でも触れられている生活習慣について、より分かり易く解説してくれます。
『清々しく眠る』の部分について、質のいい眠りの作り方もしっかりとここで学べます。
睡眠・食事・運動。わたしがウツ状態を克服するのに一番重宝した本です。
朝の卵スープ最高です。
どの本も目からうろこの知識満載です。
文体もさっぱりしていて非常に読みやすいのでおススメです!
全ての物語のために