映画『あの花』『あの星』主題歌は福山雅治「想望」「邂逅」|歌詞の意味と作品とのつながり

映画『あの花』『あの星』の主題歌っていいよね?

福山雅治さんが「想望」「邂逅」に込めた意味ってなんだろう?

映画『あの花』と『あの星』の主題歌は、どちらも福山雅治さんが作品のために書き下ろした楽曲です。
この記事では「想望」と「邂逅」に込められた思いと、映画とのつながりを紹介しますね。
結論|映画『あの花』『あの星』の主題歌は福山雅治「想望」と「邂逅」

引用元:ユニバーサルミュージック公式サイト
| 映画 | 主題歌 | アーティスト |
| 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 | 「想望」 | 福山雅治 |
| 『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』 | 「邂逅」 | 福山雅治 |
どちらも福山雅治さんによる書き下ろし曲です。
『想望』と『邂逅』では、それぞれ視点が違います。
面白いのは、同じシリーズとして対にもなっていて、どちらも登場人物の物語と気持ちだけでなく、わたしたち聴き手の感情も同時にすくい上げる曲になっていることです。
「想望」「邂逅」はAmazon Musicなどの音楽配信サービスでも聴けます。
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』主題歌「想望」とは?

引用元:ユニバーサルミュージック公式サイト
まず1作目『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の主題歌「想望」から。
- 曲名:「想望」
- 読み方:そうぼう
- アーティスト:福山雅治
- 映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』主題歌
- 映画のための書き下ろし
「想望(そうぼう)」の意味
「想望(そうぼう)」の意味を調べると
- ある人を慕い仰ぐこと。
- 事の至るのを想像して待つこと。
と出てきます。
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を観た人なら百合や彰の思いが想像できますね。相手を想う気持ち、そして未来を想う気持ち…2人の想いそのままですね。
福山雅治が「想望」に込めた思い
作詞・作曲も務めた福山雅治さんは、この曲にどんな思いを込めたのでしょうか?
僕が彰を演じたらどんな気持ちだろうか?と思って書きました。
引用元:松竹公式サイト
映画は百合が主人公です。基本的には百合の視点。
百合のナレーションで幕を閉じると、夏の雲が漂う青空を進むような映像が映し出され、飛行機のエンジン音が聞こえています。
そして『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』のタイトルが映し出される。
その後、「想望」が歌詞の字幕と共に流れ始めエンドロールです。
好きなんだ 君を まだ好きなまま
帰らぬ旅へ征かなきゃ 永遠の旅へ「想望」歌詞より
本当なら百合の隣にいて未来を生きたかった…でも時代に抗えない自分。
彰のそんな思いを感じますね。
「想望」は彰の思いそのものに聞こえた

引用元:映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』公式サイト
先ほど引用した福山雅治さんの言葉を読むと、
百合と未来を過ごす姿が彰の中には観えていたんだろう…
ということまで想像されていることがわかります。
ここからはわたしの想像ですが、彰は数日の命だからこそ、まだ命ある「今この時」を精一杯感じようとしていたのではないか…
原作小説を読んだ時も、映画を観ている時もそう感じました。
彰は死にたいわけではないんですよね。
生きたい。
百合ともっと一緒にいたい。
それでも征かなければならない。
だからこそ「今、生きていること」が強くなる。
確かに彰の視点で作られた歌…
ですが、大切な人を思い、未来を願ったのは百合も同じ。
さらに聴いていると、いつの間にかそれはわたしたち自身の思いとも重なっていくように感じます。
彰が生きることが出来なかった未来を、百合は生きていく…
彰のような人たちが守りたかった未来を、わたしたちが生きている。
原作者の汐見夏衛さんが作品に込めた思いが、「想望」という曲を通して、映画を観たわたしたちの心にも静かに浸透していく。
そんな感覚で何度も聴いてしまいます。
映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』主題歌「邂逅」とは?

引用元:ユニバーサルミュージック公式サイト
次は、映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』の主題歌、「邂逅」についてです。
- 曲名:「邂逅」
- 読み:かいこう
- アーティスト:福山雅治
- 映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』主題歌
- 映画『あの星』のための書き下ろし
「邂逅(かいこう)」とはどういう意味?
辞書で調べると、
- 思いがけなく出あうこと。偶然の出あい。めぐりあい。
と出てきます。
百合と彰。百合と涼。
千代と石丸。千代と林吉。
さらに言えば、百合と千代。
曲のタイトルだけでも映画との相性が非常にいいですね。
福山雅治が「邂逅」に込めた鎮魂と再生
汐見先生が僕との会話の中で印象に残っているとおっしゃっていただいた「鎮魂」。
今作においてそれは、哀しみや苦しみを過去に封じ込めるのではなく、心に宿し共に前進することと解釈しております。
引用元:映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』公式サイト
失った人を忘れて前へ進むのではなく、
悲しみも、その人への思いも、自分の中に宿したまま生きていく。
それが「邂逅」に込められた鎮魂のあり方ということなのでしょう。
「邂逅」は映画『あの星』の百合そのものに聞こえた

引用元:映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』公式サイト
映画の中で百合は苦しんでいましたね。
涼に惹かれていく自分、でもそうなると彰への思いはどうなるのか?
そもそも涼のことが好きなのか?涼の中に感じる彰に似た部分を好きなのか?
映画では言葉にされていませんでしたがノベライズでは百合が苦しみながら言います。
『どうして出会っちゃったんだろう』
映画と同じ、百合と涼にとって辛いシーンですね。
でも、最終的に必要なのは彰を忘れることではありませんでした。
彰への思いを大切にしたまま、涼を愛していい。
ここは、千代に背中を押される形での気づきでしたね。
百合と涼、そして千代の物語については映画のネタバレ感想でも詳しく書きました。↓
千代と石丸の物語にも重なって聞こえる

引用元:映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』公式サイト
千代もまた、石丸を忘れたから林吉と生きたわけではありませんでした。
石丸への思いを抱えながら、その後の人生を生きた。
罪悪感を持っていた千代が林吉の言葉に救われ、その千代に背中を押された百合。
この巡りあわせが「邂逅」と重なってきますよね。
ちなみに、わたしがこの映画でとても心震えた物語が現代の千代と百合の再会でした。
これは原作小説にはない展開です。
ですが、小説の千代はこの映画と同じような最後を迎えます。
映画とは違った「幸せ」を生きた千代と、石丸の物語は、小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』で詳しく描かれています。↓
「想望」から「邂逅」へ|2曲続けて聴くと『あの花』『あの星』がつながる

引用元:映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』公式サイト
劇場で『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』を観終えた後、「想望」と「邂逅」を続けて聴くと、2つの映画がひとつの物語としてつながっていくように感じます。
「想望」は残していく人、「邂逅」は残された人の物語
| 想望 | 邂逅 |
| 彰を思わせる視点 | 百合を思わせる視点 |
| 別れ | 再び出会う |
| 残していく | 思いを抱えて生きる |
| 過去から未来へ託す | 過去とともに未来へ進む |
「想望」と「邂逅」の世界観を比べてみるとこんな感じでしょうか?
わたし個人の解釈ですが、あながち的外れではないでしょう。
「想う」物語から「出会う」物語へ
1作目では、
「もう会えない人を想う」
2作目では、
「その思いを持ったまま、もう一度誰かと出会う」
だから2曲は、映画2作品と同じように、
別れで終わらず、この先を生きることへ向かっている。
わたしは「邂逅」を聴いていると、もう1度、この物語を劇場で浴びたくなってしまうんですよね。
「想望」と「邂逅」を映画のあとに続けて聴いてみてほしい
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映画を観た人には、一度「想望」と「邂逅」を続けて聴いてみてほしいです。
「想望」で彰のことを思い、そのまま百合をイメージして「邂逅」を聴く。
すると『あの花』から『あの星』へ、彰と百合の物語、周囲の人たちの物語が大河として静かにつながっていくように感じられるかもしれません。
映画を観終わったあとだからこそ、主題歌から見えてくる物語が生まれると思います。
\「想望」から「邂逅」へ。2曲を続けて聴いてみる/
『あの花・あの星』を音楽からもう一度楽しむ
映画をもう一度観たい人、小説にも興味があるという人へのリンク集です。
映画をもう一度観たい人

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原作小説を読んでみたい人
小説を紹介している記事もそれぞれ。
- 小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』あらすじ・映画との違い
- 小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』あらすじ・感想
- 小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』は続編?本編との違い
- 小説『ノベライズ あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』とは?本編との違い
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まとめ|「想望」と「邂逅」は『あの花』『あの星』をもう一度観たくなる主題歌
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の主題歌は福山雅治さんの「想望」
映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』の主題歌は福山雅治さんの「邂逅」
『想望』で百合を思う彰の気持ちを感じる。
『邂逅』で彰への思いを抱えながら生きてきた百合の気持ちを感じる。
「別れ」と「出会い」の2曲。
彰を忘れたから、百合は次へ進めたわけではなかった 。
大切な人との時間を心に残したまま、それでも人は生きて、また誰かと出会う。
「想望」と「邂逅」。
2つの鎮魂歌。
2曲を続けて聴いていると、『あの花』と『あの星』が描いてきたものが、感情の世界でもひとつにつながっていくように感じました。
そして「邂逅」を聴き終わると――
また映画館で『あの星』の物語を浴びたくなっちゃう(笑)。
\映画の余韻を、今度は音楽で/
全ての物語のために





