【小説】『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』は何の続編?本編との違い・あらすじを解説

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』って、『あの花』『あの星』どっちの続編なの?

『Another』ってタイトルにあるけど、本編とどう違うの?

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』を読むとこのシリーズがもっと好きになれると思うので、詳しく説明していきますね。
結論|『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』とは?

小説も映画も大ヒットした『あの花・あの星』シリーズ。
その3冊目となるのが、
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』
です。
結論からいうと、『Another』は“『あの花』と『あの星』両方の続編”です。
ただし、百合や彰、涼だけをメインにした単純な後日談ではありません。
本編に登場した人物や、その思いを受け継いでいく人たちを描いた連作小説です。
以下、詳しく説明しますね。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』の順番は?

まずはシリーズの順番です。
| 順番 | 作品 |
| 1 | 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 |
| 2 | 『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』 |
| 3 | 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』 |
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』は、シリーズ3冊目です。
前2冊と同様に、
- 文庫版
- 単行本
- ジュニア文庫版
の3種類があります。
小説と映画を含めた詳しい順番については、↓の記事で説明しています。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』は何の続編?

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another (スターツ出版文庫)
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』は、
- 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
- 『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
この2作品の続編です。
本編に登場した彰、石丸、板倉、千代など、それぞれの人物の視点から物語が語られます。
さらに、彼らの思いを受け継ぐ後世の人たちや、現代を生きる若者たちも登場します。
百合と彰の物語だけでは描ききれなかった人たちの思い。
そして、『あの星』のその後。
その両方が描かれている作品です。
ちゃんと『あの花』の続編です

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 (スターツ出版文庫)
彰、石丸、板倉、千代、ツルさん。
こうした名前が登場すると、
「『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の登場人物を描いたスピンオフなのかな?」
と思いますよね。
確かに、本編の主人公ではなかった人物たちに視点を移しているという意味では、スピンオフ的な作品でもあります。
でも、それだけではありません。
本編で描かれなかった「あの時」の思いや、その後の人生が描かれています。
だから、これはちゃんと『あの花』の続編です。
ちゃんと『あの星』の続編でもあります

あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。 (スターツ出版文庫)
『Another』には涼も登場します。
百合と涼のその後も描かれるので、『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』の続きを期待している人も安心して読めます。
ただし、『あの花』から『あの星』へと続くような、単純な「第3部」ではありません。
百合や涼だけでなく、さまざまな人物の人生を通して物語が広がっていきます。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』のあらすじ

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another (単行本)
まるで異国から来たかのような、不思議な少女・百合。
彼女を知るようになり、特攻隊員である彰は何を思い、接していたのか。
石丸は出撃前夜に何を祈り、
加藤は操縦桿を握りながら何を叫び、
板倉は戦後をどう生きたのか。
あの夏から2年後。
ツルが託し、千代が誓ったこととは――。
そして時が流れます。
10代特有のイライラを持て余す寺岡みずき、三井流星。
彼らが出会った人たちは、何を残していくのか。
中嶋千夏は、大好きだった千代さんから何を受け取るのか。
そして、百合と涼は――。
それぞれ違う人物、違う時代、違う場所で描かれる物語。
けれど、読み進めていくうちに、彼らの人生や思いの繋がりが見えてきます。
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『あの花Another』は本編と何が違う?

引用元:スターツ出版文庫公式サイト
タイトルにある「Another」とは、どういう意味なのでしょうか。
本編との大きな違いは、主人公と視点、描かれる世代、そして物語の構成です。
違い1|主人公と視点が違う
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は百合の視点。
小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は涼の視点。
『あの花』が前編、『あの星』が後編。
2冊を通して、ひとつの物語として完結しました。
一方、『あの花Another』では、他の登場人物たちが主人公になります。
彰、石丸、板倉、千代。
さらに、後の時代を生きる若者たち。
それぞれの物語が、それぞれの一人称で語られます。
同じ出来事でも、見る人が変われば感じ方も変わる。
『Another』では、本編の外側にあった思いが見えてきます。
違い2|描かれる世代が違う
『あの花Another』には、戦時中や戦後を生きた人たちだけでなく、現代の若者も登場します。
あの時代を生きた人。
その人たちを知る人。
そして、直接は知らなくても思いを受け取っていく人。
1冊の中に、異なる世代の物語が描かれています。
だからこの作品では、
思いが世代を越えてどう受け継がれていくのか
が、大きなテーマになっています。
違い3|短編がひとつの物語につながっている
それぞれの章では、異なる主人公、異なる時代、異なる場所の物語が描かれます。
ひとつひとつは、短編として読むことができます。
でも、読み進めていくと人物や思いがつながっていきます。
ただの短編集ではありません。
本編の主人公以外を描くという意味では、スピンオフ。
「あの時」の後を描くという意味では、続編。
そして、短い物語がつながり、全体でひとつの大きな物語になる。
つまり、『あの花Another』は連作小説といっても良いでしょう。
『あの花』『あの星』とは、物語の作り方そのものが違います。
石丸さんと千代ちゃんの物語

映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』より 引用元:松竹公式サイト
『あの花』と『あの星』は、百合と彰、そして涼を中心にした恋愛物語でした。
その一方で、『あの花』では千代ちゃんの石丸への思いも、少しだけ描かれていました。
『あの花Another』では、石丸と千代の思いがかなりしっかりと描かれます。
石丸さんと千代ちゃんの手紙
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』は1話目の彰の視点から始まります。
そして2話目は、石丸の視点で描かれます。
『あの花』で、
「いよいよ明日出撃です」
と鶴屋食堂でツルさん、百合、千代に別れを告げた日の真夜中。
夢から目覚めた石丸が、語り部となります。
誰にも気づかれないように、千代へ手紙を渡していた石丸。
そして、千代から受け取った人形にも手紙が隠されていて――。
手紙に何が書かれているのか。
ここでは詳しく触れません。
でも、
なぜ石丸さんが多くの人の記憶に残るのか。
この物語を読むと、わかる気がします。
生き続ける千代
5話目は、千代が語り部となります。
終戦の翌年に生まれた末の弟・芳郎をおぶり、ツルさんに会いに行く千代。
戦争を知らずに生まれた芳郎の命を感じながら、千代とツルさんが思いを巡らせます。
千代の視点で語られるのは、この5話目だけです。
でも、その後も千代は、他の人物の視点で描かれる物語の中に何度も登場します。
そこで少しずつ見えてくる、千代の人生。
千代が何を受け取り、何を守り、後世へ何を残していったのか。
若者たちの視点を通して、千代の生きた時間が描かれていきます。
『あの花Another』はこんな人におすすめ
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』は、こんな人におすすめです。
- 『あの花』『あの星』を読んで、登場人物のその後が気になった人
- 石丸さんと千代ちゃんの思いをもっと知りたい人
- 百合や涼以外の視点から物語を読み直したい人
- 長編1本より、短い章を少しずつ読み進めたい人
- 世代を越えて受け継がれる記憶や思いを描いた物語が好きな人
- 百合と涼の『あの星』のその後が知りたい人
ひとつでも当てはまれば、読んでみてください。
読み終えたあと、心の中に心地よく灯る何かを感じられると思います。
『あの花Another』の単行本・文庫版・電子書籍
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』は、全国の書店で販売されています。
- 文庫版
- 単行本
- ジュニア文庫版
の3種類があります。
読みやすさやサイズなど、自分に合ったものを選べます。
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まとめ|『あの花Another』は思いが世代を越えてつながる連作小説
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』は、
- 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
- 『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
の続編です。
同時に、本編の主人公以外の人物たちを描くスピンオフでもあります。
彰、石丸、板倉、千代。
『あの花』で鮮烈な印象を残した人たち。
彼らの子孫や、彼らと出会う若者たち。
そして、本編の主人公である百合と涼のその後。
それぞれ違う人物の、違う時代の物語が描かれます。
でも、だんだんと繋がりが感じられます。
『あの花Another』は、百合と彰の物語の続きを描くだけでなく、
あの時代を生きた人たちの思いが、その後の世代へどう受け継がれていくのかを描いた連作小説です。
読み終えたあと、心に灯る何かは、
彼らから受け取った贈り物のように、心地よく残っていくと思います。
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