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最高傑作はどれ?映画【ロッキー】シリーズ面白い順番を数字で比較すると…

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最高傑作はどれ?映画【ロッキー】シリーズ面白い順番を数字で比較すると…

『ロッキー』は名作って言うけどシリーズ沢山あるね。最高傑作はどれ?

面白い順番も知りたいな

この記事は映画史上名作として名高い『ロッキー』シリーズの”面白さ”を客観的な数値から順位付けし最高傑作を導き出しています。これから『ロッキー』『クリード』シリーズを観ようと思っている人の参考にもなると思います。

マニアの押し売りにならないよう、とにかく世に出ている数字から客観的に分析しました。
わたしが個人的に思う最高傑作と『ロッキー』への思いは最後に少しだけ♪

 

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【結論①】映画『ロッキー』シリーズの客観的な最高傑作はこれ

まず結論から!
映画『ロッキー』シリーズで一番面白い…

最高傑作は1作目の『ロッキー』

面白い順位は以下

1位 『ロッキー』
2位 『クリード チャンプを継ぐ男』
3位 『ロッキー・ザ・ファイナル』『クリード 炎の宿敵』
4位 『ロッキー2』『ロッキー3』『ロッキー4/炎の約束』
5位 『ロッキー5/最後のドラマ』

という結果となりました。

根拠となる客観的なデータは次の項目から順番に見ていきますね。

かなり興味深いデータやレビュー群だったので調査がとても楽しかったです。
(感情まで考慮した結論②は後半で簡単に述べますね)

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映画『ロッキー』シリーズ順番 物語の時系列順

まず、映画『ロッキー』シリーズが何作あるのか?
わかりやすくシリーズの順番(時系列順)を表にします。

邦題 原題 制作年
『ロッキー』 Rocky 1976年
『ロッキー2』 Rocky II 1979年
『ロッキー3』 Rocky III 1982年
『ロッキー4/炎の友情』
『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』
Rocky IV
Rocky IV: Rocky vs Drago
1985年
2021年
『ロッキー5/最後のドラマ』 Rocky V 1990年
『ロッキー・ザ・ファイナル』 Rocky Balboa 2006年
『クリード チャンプを継ぐ男』 Creed 2015年
『クリード 炎の宿敵』 Creed II 2018年
『クリード 過去の逆襲』 Creed III 2023年

2023年5月時点で10本(物語としては9本)の作品が発表されています。

>>『ロッキー』『クリード』シリーズの順番につての詳しい説明はこちら

 

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映画『ロッキー』シリーズの最高傑作と面白い順番を導き出した客観的データ

みんなが選ぶ最高傑作と面白い順番を決めるために客観的なデータを使いました。
代表的な映画レビューサイトでの評価点です。

『ロッキー』シリーズ(『クリード』シリーズ含む)の各タイトルの総合評価点は以下です。
※2023年4月12日時点

タイトル Yahoo!映画 Filmarks 映画com 平均点
1 『ロッキー』 4.3 3.9 4.0 (4.1)
2 『ロッキー2』 3.9 3.8 3.5 (3.7)
3 『ロッキー3』 3.8 3.7 3.5 (3.7)
4 『ロッキー4/炎の友情』
『ロッキーVSドラゴ:ROCKⅣ』 
3.9
4.3
3.7
4.1
3.4
3.9
(3.7)
(4.1)
5 『ロッキー5/最後のドラマ』 3.3 3.4 3.0 (3.2)
6 『ロッキー・ザ・ファイナル』 4.2 3.9 3.7 (3.9)
7 『クリード チャンプを継ぐ男』 4.0 4.0 3.9 (4.0)
8 『クリード 炎の宿敵』 3.9 4.0 3.9 (3.9)
9 『クリード 過去の逆襲』 (-)

このデータから、以下のルールで順位を決めます。

  • 『クリード 過去の逆襲』は公開前なので不採用
  • 『ロッキーVSドラゴ:ROCKYⅣ』のレビューは多くが過去の”ロッキー経験”の思い出と思い入れ+『ロッキー4/炎の友情』と比べての評価がほとんど。シリーズ他の作品と比べるのには適さない点数と判断し『ロッキー4/炎の友情』の点数を採用。
  • 各作品の3つのレビューサイトの平均点を出す。小数点第2位以下は四捨五入。
  • 同点は同順位とする。

ということで結果が次。

決定!映画『ロッキー』シリーズ 最高傑作と面白い順番

上記の条件で算出した結果が以下

順位 平均点 タイトル
1位 4.1 『ロッキー』
2位 4.0 『クリード チャンプを継ぐ男』
3位 3.9 『ロッキー・ザ・ファイナル』
『クリード 炎の宿敵』
4位 3.7 『ロッキー2』
『ロッキー3』
『ロッキー4/炎の約束』
5位 3.2 『ロッキー5/最後のドラマ』

こういう結果となりました。
(2023年5月時点)

客観的な最高傑作は1作目『ロッキー』

ということで、映画『ロッキー』シリーズ客観的な結果。

最高傑作は…第1作目『ロッキー』

という結果になりました。

© 1976 METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC.. All Rights Reserved

さすがですね。
作品もさすがですが、人々に響いたという結果もこうやって出るんだな…と。

映画『ロッキー』シリーズの面白い順番 データの妥当性

この結果はそのまま「面白い順番」ということにもなります。

この結果の妥当性を吟味するために次のことを考えてみました。

「わたしを含む昔からの『ロッキー』シリーズのファンの意見はどうか」

客観的なデータが思い入れの強いファンにも受け入れられるものかどうか?
ということですね。

実はファンには2位~4位については言いたいことはあるはずだと思っています。
シリーズ全部が好きな人ほど個々人の思い入れがありますからね。

思い入れをいったん脇に置いてクールに見ると、まあ納得いく結果でしょう。

それでも納得いかないという人はスピンオフの『クリード』シリーズを省いて『ロッキー』シリーズだけを観れば納得いきやすいはずです。

特に1位、5位は「そうでしょうね」とほとんどの人が納得だと思います。

また、1位『ロッキー』と2位『クリード チャンプを継ぐ男』はそれぞれアカデミー賞・ゴールデングローブ賞などの受賞歴からも納得感がありますね。

その次の3位に『ロッキー・ザ・ファイナル』『クリード 炎の宿敵』が来ているのも納得。

1位~3位はわずか0.1点の差、3位と4位の差が0.2点。
ほとんど差はない僅差の中での結果だということ。
これだけ冷静に見れば、ほとんどのファンが納得の結果ではないでしょうか。

なので、これは結構いいデータですね。

どうしてもこの結果に満足できない『ロッキー』シリーズの大ファンの多くは4位に入っている作品に特に思い入れが強いのではないでしょうか?

それは大いにあり得る話なんですね。

それがどういうことなのか?
実はこのことも別軸の客観的なデータにも表れているので、次の項目で観ていきましょう。

これから『ロッキー』『クリード』のシリーズを観る人にも大いに参考になると思います。

映画『ロッキー』シリーズで1番ヒットしたのは…? もう1つの客観的な順番

”面白い順”の客観的データとしてレビューサイトの評価点を採用したのは、ひとりひとりが作品を観た感想をもとに数値化されたものだからです。

劇場公開時のみではなく今でもレビューは増え続けています。

でも、客観的な数値という点でいえば興行収入という評価軸も存在しますよね。
劇場公開時にどれだけヒットしたのか?という数字です。

試しに興行収入による順位を観てみました。

映画『ロッキー』シリーズ興行収入ランキング

以下が世界での興行収入ランキングです。
(参照元:Wikipedia)

順位 タイトル 興行収入
1位 『ロッキー4/炎の友情』  $300,473,716
2位 『ロッキー3』  $270,000,000
3位 『ロッキー』 $225,000,000
4位 『クリード 炎の宿敵』 $214,215,889
5位 『ロッキー2』 $200,182,160
6位 『クリード チャンプを継ぐ男』 $173,567,581
7位 『ロッキー・ザ・ファイナル』 $155,720,088
8位 『ロッキー5/最後のドラマ』 $119,946,358

ふっふっふ……面白いですね。

そう。

『ロッキー4/炎の友情』が群を抜いて圧倒的に大ヒットをしているのがわかります。
『ロッキー3』もかなり群を抜いていますね。

『ロッキー4/炎の友情』は1985年公開。
シルヴェスター・スタローンのもうひとつの代名詞でもある『ランボー/怒りの脱出』もこの年の公開です。

団塊ジュニア世代がもっとも多感な10歳前後~青春期。
多くの人の思い出に鮮烈に刻み込まれているはずなんですよね。

レビューをもとにした”面白い順番”で思い入れの強い作品が4位に来て「なんでじゃ!?」となったファンが多いだろうことは想像がつきます。

なぜならわたしもこのシリーズの大ファンで時代とともに感じてきた世代だから。

この結果を観たら「そら見ろ!どうだぁぁぁっっ!!!!」と思えるのではないでしょうか?
多くの人にとって大切な作品であることはこの数字が証明していますよね。

とはいえ純粋に1本の映画として観たときの”面白さ”は興行収入とはまた別。

でもね、『ロッキー4/炎の友情』推しのみなさん!

『ロッキー4/炎の友情』だけは作者シルヴェスター・スタローンにとっても特別な作品なのでしょう。

『ロッキーVSドラゴ:ROCKYⅣ』が2022年に発表された事実がそもそもその証拠。

そして、レビューサイトの評価点比較に『ロッキーVSドラゴ:ROCKYⅣ』も採用するなら…?
1作目『ロッキー』と同点。

つまり最高傑作に返り咲いたと言っていいわけですよ。
やっぱり特別な作品なんですよ『ロッキー4/炎の友情』は。

わたし個人は『ロッキー・ザ・ファイナル』が最も好きなのでレビューからの順位はまあまあ納得できました。

ところが、興行収入だと最下位から2番目…
あからさまに「面白い順番」としては不当ですよ。

実はレビューの評価点数、興行収入、本当の意味での面白さを考える時にはどちらも大切な指標となってきます。

この辺り解説していきますね。

映画『ロッキー』シリーズの面白さと「時代」と「スタローン」

映画『ロッキー』シリーズは時代の流れにもシルヴェスター・スタローン自身の人生にも大きくリンクしているシリーズです。

シルヴェスター・スタローン 苦悩の中での『ロッキー』シリーズ

シルヴェスター・スタローンは1946年生まれ。

エドガー・アラン・ポーに傾倒したり、演劇の舞台に立ったりしていた文芸青年だったスタローンは俳優としては全くパッとせず。

『ブルックリンの青春』のスタローン(左から2番目)

自身で書き上げた『ロッキー』の脚本を映画会社に売り込みます。

1作目『ロッキー』の作品の成り立ちはハリウッドの伝説です。
スタローン自身の名前を世界に知らしめたのは間違いありません。

しかし、彼の俳優人生はその後も順風満帆だったわけではありません。

脚本、監督、主演をこなしながらもなかなか評価にはつながらない時期が続きます。
その都度『ロッキー2』や『ロッキー3』とロッキーによって起死回生を狙います。
結果は大ヒットです。

© 1982 METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC.. All Rights Reserved

でもそれは『ロッキー』シリーズしかヒットしないことを意味していました

その苦悩が『ロッキー2』『ロッキー3』のそれぞれ劇中のロッキー・バルボアの状況にも反映されています。

『ロッキー3』と同じ1982年にはスタローンのもうひとつの代名詞となっている『ランボー』の1作目も登場しています。

『ランボー』はそこそこ売れはしたようですが大ヒットとはいかず。
(日本ではかなりヒットしていますが、アメリカではベトナム帰還兵への風当たりが悪かったのが影響していたようです)

そして迎えたのが1985年です。

時代が求めたのはアクションヒーロー

1985年にスタローンは

『ランボー/怒りの脱出』
『ロッキー4/炎の友情』

この2作品を発表します。

「自分が描きたいもの」と「観客が求めているもの」

つねにその狭間で苦悩するかのようなスタローンの脚本ですが、1985年のこの2作品は大きく観客によせたものだと思います。

ドラマよりもアクションヒーロー、肉体派ヒーローとしての存在に比重を置いたジョン・ランボーとロッキー・バルボアの雄姿。

どちらもそんな表の顔の中にスタローン自身のメッセージを入れ込むことに成功しています。

世間では待ってましたとばかりに大ヒットです。
ここからシルヴェスター・スタローンは”アクションヒーロー”としての地位を築いていきます。

…が、もともとが文芸青年だったスタローンです。

この後、アクション映画でヒットを連発しながらも自身の脚本でドラマにも挑戦していきます。

今でこそ伝説的映画ですが公開当時は酷評だった『オーバー・ザ・トップ』(1987年)はその中でも代表的。

そして…「自分が描きたいこと」の原点に立ち返るつもりで作ったのが…

『ロッキー5/最後のドラマ』(1990年)です。

『ロッキー3』から脚本自体もかなりスリムになりエンターテインメント性が高くなっていました。
『ロッキー4/炎の友情』はその流れがさらに強まりました。

ドラマ部分が極限までそぎ落とされたんですね。

その反動か『ロッキー5/最後のドラマ』ではロッキーはリングに上がりません
その分、ロッキー・バルボアとその家族のドラマがしっかりと描かれます。

監督も1作目と同じジョン・G・アビルドセンが担当。

さすがに脚本家としてのスタローンの才能が活かされ、とてもよく出来ています。
彼らしいシンプルなストーリーテリングにしっかりと乗っています
さらにエンターテインメントのリズム感にもしっかり乗っている。
その上でロッキーや家族のドラマがしっかりと描かれていくんですね。

でも、やっぱり観客が望んでいるものではなかった……
それは今でも変わらないようです。

先に挙げたレビューサイトでの面白い順も、興行成績での順位も『ロッキー5/最後のドラマ』は最下位ですから。

スタローンは1991~1992年はコメディーに挑戦するも振るわず。
1993年の『クリフハンガー』からは吹っ切れたようにアクションスターの道を受け入れます。

アクションヒーローは過去の人?

ところが2000年代に入るとアクション映画でもヒットしなくなります。
無理もありません。

もう時代はアクションヒーローの時代ではなくなっていました。
アクション映画はあってもVFXを駆使した作品ばかり。

危険なスタントも極力自分でこなす肉体派ヒーローがもてはやされなくなってきていました。
しかもシルヴェスター・スタローンも50代半ば、肉体的な衰えも出るころです。

何度目かの低迷期ですね。

そんな時期が続いたある日、スタローンがまた『ロッキー』と『ランボー』をやると発表しました。
しかも自身の脚本・監督で……

そしてロッキー最後の作品『ロッキー・ザ・ファイナル』が2005年に撮影され2006年に公開。
シルヴェスター・スタローンは当時60歳です。

前作からは15年、1作目からは30年が経っていました。

制作発表当時はすでに過去の人となっていた世間では…日本でも世界でも…

「おじいちゃんの悪あがき」「今さら?」「みっともない」

と誰もが鼻で笑っていました。

初めから相手にされていない。
残念なことに、それは興行収入にも反映してしまっています。

ところが、『ロッキー・ザ・ファイナル』を観た人たちは…
評論家も観客たちも絶賛するという現象が起きました。

「誰もがこの試合をジョークだと思ってた でも今は違う!」

これは劇中でロッキーの息子ロバートが言うセリフです。

『ロッキー・ザ・ファイナル』はエイドリアンを亡くして3年経ったロッキーが、胸の中でまだくすぶっているものを吐き出すために再びリングに上がる物語です。

はじめは息子も親友ポーリーも、そして世間もみっともないと鼻で笑います。
その過程がロッキーを中心に彼らのドラマとして丁寧に描かれます

しかもエキシビジョンとはいえ対戦相手はチャンピオン。

チャンピオンと過去の老兵とのお遊び…

みんながそう思っている中で始まる試合。
ところが…

という試合になっていくんですね。

1作目『ロッキー』のように人間模様を丁寧に重ねつつ、今度はロッキーを観客の期待通りにリングに上げました。

そして、「今さらおじいちゃんがみっともない」と言われたスタローン自身も何度目かの再評価を受けます。

『ロッキー・ザ・ファイナル』ではそのセリフのひとつひとつが観客の胸に迫ります。

やっぱり『ロッキー』はただのスポ根映画ではない…
ロッキー・バルボアとその周囲の人たちの人生のドラマであり観客がそこに自分を投影するんだな…
人生という重いパンチにも負けずに前に進み続けようとする人たちのドラマだから…

評論家も観客も人間…観た人みんなの心に響く作品になっていました。

『ロッキー・ザ・ファイナル』の原題は『Rocky Balboa』です。

映画作家シルヴェスター・スタローンがロッキー・バルボアとろいうキャラクターと改めて向き合った作品なんですね

当時のスタローンへの世界中の嘲笑がそのまま劇中のロッキーへの嘲笑として描かれ、ロッキーは劇中で嘲笑を感動に変え、スタローンはこの映画で観た人の心を変えたんですね。

そして”老兵スタローン”の再起は『ロッキー』だけでは終わりません。

その後2008年に『ランボー/最後の戦場』を発表。
原題は『John Rambo』

当時のミャンマーの悲惨な現実という舞台に孤高のヒーローであるジョン・ランボーを立たせ、恐ろしくパワフルな作品となりました。

さらにその後、2010年~2014年(64歳~71歳)の間に新たなアクション映画『エクスペンダブルズ』シリーズをヒットさせました。

©EX3 Productions,Inc. All Rights Reserved.

とんでもないエネルギーです。

その間も…そして今も、主演・脇役にこだわらず精力的に役者を続けているスタローン。

そんな中でロッキー・バルボアは2015年『クリード チャンプを継ぐ男』、2018年『クリード 炎の宿敵』で次世代を育てることになります。

1作目『ロッキー』でロッキーにチャンスを与えたアポロ・クリードの子、アドニス・クリードを。

そして2023年『クリード 過去の逆襲』はロッキーが出てきません。
ひとり立ちしたアドニス・クリードが描かれます。

またこれは主演のマイケル・B・ジョーダンの監督としてのデビュー作でもあります。

『ロッキー』シリーズ、ロッキー・バルボアというキャラクターとシルヴェスター・スタローン自身の人生。

©︎2021 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

その時々の時代の潮流で観客が”彼ら”に何を求めているのか?
…ということに翻弄されながらシリーズが続いてきたわけですね。

映画『ロッキー4/炎の友情』という存在

長くなりましたが、『ロッキー』シリーズの面白い順番をもっと深く考える材料にはなったのではないでしょうか?

もう少し付き合ってくださるなら、あと少しヒントを。

シリーズの面白さの順番(レビューサイトをもとにしたほう)では…

2位が『クリード チャンプを継ぐ男』
3位が『ロッキー・ザ・ファイナル』と『クリード 炎の宿敵』

でした。

『ロッキー・ザ・ファイナル』がどのように重要な作品かは説明しました。

『クリード チャンプを継ぐ男』は『ロッキー・ザ・ファイナル』に続くシリーズ作品です。

主役はアドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)。

アポロの息子です。

『ロッキー・ザ・ファイナル』からさらに9年後の2015年に発表されました。
スタローンは69歳。

劇中で病気と闘うロッキーの姿。
そして父アポロ・クリードの名前を背負いつつ自分の人生を生きようとするアドニスの姿。

2人の姿は感動を生み大絶賛され、作品はいろいろな賞に輝いています。

そして面白い順番として『ロッキー・ザ・ファイナル』にならぶ『クリード 炎の宿敵』は…
『クリード チャンプを継ぐ男』では役者に徹していたスタローンが脚本に復帰しています。

なぜならこの作品が『ロッキー4/炎の友情』の直接的な続編だからです。

『ロッキー4/炎の友情』© 1985 METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC.. All Rights Reserved

© 2019 MGM and WBEI. TM MGM. ARR.

かつてロッキーに祖国ロシアのリングで敗れたイワン・ドラゴの息子がアドニスに挑戦してくる物語。

『ロッキー4/炎の友情』は1985年にシリーズ史上最大のヒットと飛ばした作品。
世界中がシルヴェスター・スタローンを本当のスターだと認めた作品でした。

同時にアポロ・クリードの悲劇が描かれた作品でもあります。

その記念すべき大作の登場人物たちが因縁の対決に引き寄せられるのが『クリード 炎の宿敵』。
これまた丁寧に各登場人物のドラマが積み重ねられます。

主役のアドニスと母とのドラマはもちろん、アドニスの妻と子のこと、そしてドラゴ父子…、さらにロッキー父子も…

『クリード』の続編としても、『ロッキー』シリーズの続編としても深みを持った特殊な作品。

レビューサイトの評価でもわかりますが、興行収入が『クリード チャンプを継ぐ男』よりも上位にあるのも納得です。

面白い順ではトータルでは最下位から2番目で興行収入ではダントツでトップだった『ロッキー4/炎の友情』の存在感が現れていますよね。

シルヴェスター・スタローンが2021年に発表した『ロッキーVSドラゴ:ROCKYⅣ』は『ロッキー4/炎の友情』でカットしたドラマ部分の価値を見直して編集し直されたものです
スタローン自身の手によって。

©︎2021 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

スタローンが物語を作る過程でロッキーやエイドリアン、アポロたちのドラマをどれだけ大切にしていたのかがわかる作品です。
『ロッキー4/炎の友情』はスタローンにとっても重要な分岐点だったんですね。

【結論②】映画『ロッキー』シリーズ あなたの最高傑作はこれ!

客観的な数字で観る『ロッキー』シリーズの最高傑作や面白い順番を追ってきました。
その上で、映画『ロッキー』シリーズと時代とシルヴェスター・スタローンの役者人生についてもザっと紹介しました。

これらを踏まえた上で、もうひとつの結論を出させてください

ここはファンとしての思いも入っていますが、多くの人の人生にインパクトを与え続ける『ロッキー』という特異なシリーズのことを客観的に考えても、やはり重要な視点だと思うからです。

それは、あなたがシリーズ全作を通して観た時、さらにはまたいつか観返した時にわかると思います。

…ということで【結論】その②「あなたの最高傑作は!」…

あなたにとっての『ロッキー』シリーズ最高傑作は、あなたの人生の節々で変わる。

ズルい!

…といわれそうですが、このシリーズはそれでも言っておく必要があります。
冷静に考えれば考えるほどそう思います。

人生全体でシリーズ全体と”付き合える”シリーズですから。

© 1990 METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC.. All Rights Reserved

わたしにとっての最高傑作と映画『ロッキー』シリーズ

長らくお付き合いありがとうございました(笑)
前半は数字だけを追った客観的なデータでした。

後半は、スタローンの人生と『ロッキー』というシリーズの関係性を書きました
ファンの思い、わたしの思いも少し乗っかっていたと思います。

なのでもう長くは書きません。

簡単に、わたし個人が思う『ロッキー』シリーズ最高傑作は…

『ロッキー・ザ・ファイナル』

です。

但し、「今のところは」です。
当然、映画製作を学んだ者として個人的にも客観的に見て1作目『ロッキー』が最高傑作なのはわかっています。

しかし、今のわたしにとっては『ロッキー・ザ・ファイナル』なんです。

息子も成人目前。
まだまだわたし自身も人生をやり切ったとは思えず挑戦を続けています。

© 2006 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC, COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. AND REVOLUTION STUDIOS DISTRIBUTION COMPANY, LLC.. All Rights Reserved

若いころは『ロッキー4/炎の友情』が1番だった時もあります。
『ロッキー5/最後のドラマ』が1番好きだった時もありました。
『2』も『3』も…その時々で「いまの1番」は変わってきました。

シルヴェスター・スタローンの作品としては他にも人生全体で向き合える作品がいくつかありす。

まあ、それはまた別の機会に…

最高傑作はどれ?映画【ロッキー】シリーズ面白い順番を数字で比較すると… まとめ

映画『ロッキー』シリーズ 最高傑作と面白い順番

1位 『ロッキー』
2位 『クリード チャンプを継ぐ男』
3位 『ロッキー・ザ・ファイナル』『クリード 炎の宿敵』
4位 『ロッキー2』『ロッキー3』『ロッキー4/炎の約束』
5位 『ロッキー5/最後のドラマ』

※2023年5月現在

客観的には以上ですが…

今のあなたの状況によっては「あなたの最高傑作」が変わるのも分かっていただけたのではないでしょうか?
いや、人によってはこれから味わっていくことになるのでしょう。

人生全体でシリーズ全体と”付き合える”シリーズ。

それがこのシリーズの魅力です。

それは、シルヴェスター・スタローンが多くの人の人生に共通するテーマをボクシングに例えて描いているから。
それから、どの脚本も複数の登場人物の物語として描かれているから。

そしてなにより、シルヴェスター・スタローン自身の人生が色濃く投影された映画だからなんだと思います。

落ち込んだ時、壁にぶち当たった時、なにか迷いを感じているとき、とにかく元気が欲しい・とにかく力強く感動したい…

そんな時…

それは仕事や取り組んでいることに限らず、恋愛だったり家族のことであったり人生全体だったり…とにかくなんでも。

そんな時に、ふとどれか1作選んで観てみる。

あなたにとっても映画『ロッキー』シリーズがそんなシリーズになることを祈っています。

 

全ての物語のために

 

 

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