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映画【劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-】ひどい?面白い?感想が別れるわけ

©2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会
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映画【劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-】ひどい?面白い?感想が別れるわけ

『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を観ました!

なるほど…。面白い人がいる一方で期待外れだったという人がいるのも分かりますね

では、『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の良し悪しを分析していきましょう♪

映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』は動画配信しています。無料で観る方法もありますよ♪

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映画 劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- のあらすじ

『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』
2018年 日本

©2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会

藍沢(山下智久)がドイツへ旅立った後も、救命医たちは日夜奮闘していました。
緋山美帆子(戸田恵梨香)は産期母子医療センターへの転属が決まっており、藤川一男(浅利陽介)と看護師の冴島はるか(比嘉愛未)は結婚することになっており式も間近に迫っている様子。
彼らに育てられた名取颯馬(有岡大貴)、灰谷俊平(成田凌)、横峯あかり(新木優子)、雪村双葉(馬場ふみか)たちも厳しい藍沢がいない分少しだけのびのびと、それでも忙しく立ち回っています。
白石恵(新垣結衣)はそんな現場を指揮する立場になっていました。そして、藍沢も一時帰国し現場に入ります。

そんな翔陽大学附属北部病院救命救急センターには次々と急患が搬送されてきます。その中のひとり富澤未知(山谷花純)は、白血病で余命わずかでした。どうせもうすぐ死ぬからと、冴島につらく当たります。そんな未知に遅れて会いに来たのは彼女の病気を知ってから婚約を破棄したという元恋人、岩田彰生(新田真剣佑)でした。

また、双葉の母、雪村紗代(かたせ梨乃)は酔って転んだときに刺さったという包丁が頭に刺さったまま、双葉の姉、雪村若葉(田中えみ)に付き添われて連れてこられました。2人の姿を観た双葉は…

いっぽう、藤川はそんな慌ただしい中でも白石にビデオカメラを渡して、みんなの結婚のお祝いのコメントを撮って欲しいと頼みます。白石は困りながらも同居中の緋山のコメントを撮ろうとするのですが、緋山は頑なに拒否するのでした…

そんな、慌ただしくも希望のある救命救急センターに、フェリーの座礁事故によりケガ人多数の知らせとドクターヘリの要請が入り、駆けつける救命医たち。
混乱状態の中、双葉を助けようとした藍沢が…

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劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- ひどい?面白い?感想が別れるわけ

レビューサイトは賛否両論、購入する人は高評価が多い

映画のレビューサイトやそのほかネット上には『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』への感想がさまざま飛び交っていますね。

感想を検索しようとすると「ひどい」という候補キーワードが少し目立ちます。確かにレビューサイトを観ると期待したほどではなかったという人も多いようですね。かと思えば、逆に「感動した」「面白かった」という意見も確実に存在します。結果、総合的にはまあまあの評価になっています。
ただしAmazonのDVD・Blu-ray販売ページのレビューなどを観ると高評価が多いですね。公開当時より3年経った今のほうが、好意的な意見のほうが少し増えてきている印象もあります。つまり、ソフトを購入するほどの人はとてもこの作品を気に入っているということなのでしょう。

では、なぜこのように意見が分かれるのか?実際に作品を観て考えてみました。

「ひどい」という意見が出る理由

「ひどい」「つまらない」と感じる人はドラマ1st、2ndと比べている

わたし個人としては『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』をそれなりに好意的な感想を持っています。しかし、実は劇場へは行けずDVD・Blu-rayレンタルが始まったころに1度レンタルして、途中まで観て返却したことがありました。それはわたしのコンディションがその時この作品に合っていなかったというのが大きいのですが、今回U-NEXTでの見放題配信を知って改めて観てみたことからいろいろとわかりました。

そこには、このドラマの成り立ちが大いに関係していると思います。結論から言うと、「ひどい」「つまらない」という人たちはドラマの1st、2ndシーズンやその頃のスペシャルドラマ版などと今回の映画を比べている人が多いようです。

ドラマ コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-は3rdで脚本家が変わっている

ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』1stシーズンは2008年、翌2009年にスペシャルドラマ、そして2ndシーズンが2010年に放送されました。この時期の脚本を担当されたのが林宏司さんです。

林宏司さんはドラマ『医龍-Team Medical Dragon-』やNHKのドラマ&映画『ハゲタカ』など、プロフェッショナルの仕事の現場を骨太にスリリングに描きながらその中に人の機微を繊細に盛り込んでいくスートリーテリングが特徴的な方です。

いっぽう、2ndシーズンから7年後の2017年に放送された3rdシーズンを手掛けたのは安達奈緒子さん、最近では「きのう何食べた?」などほんわか穏やかな優しさが漂うテイストをお持ちの脚本家さんですよね。わたしは織田裕二さん主演の2013年のドラマ『Oh,My Dad!!』が大好きで何度も観ています。

1stシーズン、スペシャルドラマ、2ndシーズンは救命の現場での緊張のドラマの連続だったのに対し、3rdシーズンは緊張のシーンがメインではあるのですが、それまでにはほとんど出てこなかった救命医たちのオフの時間や私生活の様子も描かれるようになっていました。

で、『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』は3rdに引き続き安達奈緒子さんが書かれているんですね。もちろんこの変更が功を奏している部分もあるのですが(それは後述します)、作風が明らかにかわっているので1st~2ndでの緊迫感が薄れたことで、まさにそこを期待していた人たちにとっては少し期待外れ…つまらなく感じたのでしょう。

実は、わたしもドラマ3rdのときに、それは少し感じていました。

…が、わたしは個人的に今回『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を初めてラストまで観れて、微妙だなと思っていた3rdシーズンも含めて肯定的に受け止められるようになりました。

「面白い」と高評価の人も多い理由

視点が変わると面白い

わたしもドラマ3rdシーズンを観ているとき、1st、2ndの緊迫感を期待していたので微妙だなと思っていたひとりでした。DVD・Blu-rayレンタル開始のころに途中で止めた時も、あのハイテンポの緊張感を期待していましたが緩やかなテイストで止めてしまったわけです。

しかし、改めて落ち着いて見直してみることにしました。

そしたら…ラストまで引き込まれて、何度か涙も流していました。つまり、面白かったんですね。落ち着いて一方的な期待を取っ払って見直したら面白くて感動した…。ということは、やはり描かれている視点が違うわけです。

緊迫の救命シーンは中盤まで

救命モノですから当然ですが、救命シーンはクライマックスですよね。『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』はタイトルにある通りドクターヘリが主役と言ってもいい。なので、災害や事故現場にヘリで出向いていきます。

『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』でも、空港での事故やフェリーの事故現場に駆け付けるんですが、それは中盤のクライマックスとして訪れます。

では、この作品はどんな感動的なエンディングを迎えたのか…

メインとなったのは、オリジナルメンバーである藍沢耕作、白石恵、緋山美帆子、藤川一男、冴島はるかの5人。彼らの絆が確かめられて、それぞれが新たなる未来へと歩み始める…というテーマでした。

物語は藤川と冴島の結婚というエピソードが終始バックストーリーに流れていて、クライマックスはそこが表に出てくる。冴島は過去作品で最初の婚約者を亡くしています。

そんな冴島が担当する患者が富澤未知だったり、冴島を慕う双葉の家族の問題が描かれたり、そういった軸のストーリーの全てに藤川と冴島の結婚が絡んできます。

クライマックスの後、ラストシーンの5人の様子とエンドロールを観たときに、ああやっぱり今回はこの雰囲気で彼らの物語をしめたかったのか…と腑に落ちました。

3rdシーズンから描かれ始めた彼らのオフのときや私生活があったからこそ感じることのできる感動なわけです。

であるなら…このテイストでの幕引きを狙ったのなら…安達奈緒子さんが描き出すテイストのほうがマッチしやすいはずなんですよね。

このシリーズを劇場版でこのテイストで幕引きしようと狙っていて3rdシーズンを始めたのでしょうから、3rdシーズンのあのテイストも腑に落ちたわけです。

10年経って藍沢、白石、緋山、藤川、冴島たちがどう成長し、どう絆を深めたのか?
それを感じてジーンと来る。それを、藤川と冴島の結婚という幸せのひとつの象徴であるイベントを微笑ましく感じながら幕を閉じる。

そういうドラマ、そういう幕引きを喜べた人には、この作品は素晴らしい作品だっただろうなと容易に想像がつきますよね。だから「面白かった」「感動した」という感想も多いと言うのが納得できます。

実際わたしもジーンときたし、エンドロールは嬉しかったです。どう考えても1st、2ndシーズンのままのテイストでは描けない。あのテイストでこのエンドロールをやったら「はぁ?何の映画だよ!」となりかねないところを、ちゃんと彼らの人生にもこういう瞬間があるのだという風に1stからラストまでを一本のつながりとして、幸せなエンディングを迎えさせる。

ある意味、力技ですよ。よくもこんな方向へ舵を切れたな…というほど違うテイスト。でもそれが成功しています。

1stから彼らを応援してきたファンにとっては彼らの幸せを祈り続けられる、彼らの友情を喜べる。そして彼と彼女ももしかしたらそうなるのかな…?ってちょっとだけ期待もできる伏線も匂わせつつ物語を絞めて、ぶっきいらぼうな藍沢のまじめな思いやりにほっこりでき、感動できるところからエンドロールが始まる。

ドラマの3rdでやめていたときは、テイスト変わっちゃってもったいないな…と思っていたモノが映画でその意図を理解できて、改めてシリーズ全て通して大好きになりました。

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『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』みんなの評価より

では、『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』への他の人たちの感想や評価をTwitterの反応から観てみましょう♪

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ひどい?面白い?感想が別れるわけ まとめ

1st、2ndシーズンのとてつもない緊迫感を映画という大スケールで!と期待した人は「ひどい」「つまらない」と思っても当然。しかし、主役5人の成長と絆を感じてジーンとしながら幕を閉じるエピローグとして味わえた人には「面白かった」「感動した」と感じられて当然。そういう作品でした。

そりゃあそうか、あの緊迫感が欲しければ、それってもう、2009年の新春スペシャルで1度やってますからね。あれ、まさに映画並みの迫力でしたよ。それと同じことやったって仕方ないわけです。なのでわたしはこの『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を肯定的に受け止めることができました。

 

全ての物語のために

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