長回しで緊迫のシーン【狼の死刑宣告】感想ネタバレ 無料で観る方法も 感情に気を付けて!

映画「狼の死刑宣告」感情がぐちゃぐちゃなってどうしていいかわかんない…

「ソウ」を作ったジェームズ・ワンの作品。人の感情をいじめるの上手いよね。

では、映画「狼の死刑宣告」を少し振り返ってみましょう♪
記事の性質上、若干のネタバレはありますが、これから観る人の楽しみを奪うようなネタバレにはなっていないはずです。それでもネタバレが気になる場合は、先に映画「狼の死刑宣告」を観ることをお勧めします。
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※「狼の死刑宣告」はR15+作品です。
映画【狼の死刑宣告】ネタバレあらすじ
映画「狼の死刑宣告」
2007年 アメリカ作品

©2007 HPE Rights, Inc.
すまない…
ニック(ケヴィン・ベーコン)。愛する妻と2人の息子にも恵まれ幸せな日々を送ってきました。自慢の息子たちが十代になりこれからが楽しみなニック。そんなある日、長男ブレンダン(スチュアート・ラファティ)と立ち寄ったガソリンスタンドで強盗事件が起き、目の前でブレンダンを殺されてしまいます。犯人はすぐに捕まりますが弁護士が勧める求刑はあまりに不釣り合い思えたニック。法廷で裁くことを断念し抑えられない怒りに任せ自らの手で復讐を果たすのですが、犯人はギャングのボスのたった一人の弟で…。
映画【狼の死刑宣告】キャストと見どころ
映画【狼の死刑宣告】のキャスト
ニック・ヒューム:ケヴィン・ベーコン
父親として夫としてニックの感情を想像しながら観るとたまらない気持ちになります。
昭和50年男のわたしにとってケヴィン・ベーコンと言えば「トレマーズ」の人!です。少し上のひとにとっては「フットルース」ですよね。「クイックシルバー」という自転車モノの痛快作も好きでした。
ヘレン・ヒューム:ケリー・プレストン
ヘレンはとても綺麗な妻です。きらびやかな綺麗さではなく、夫を愛し家庭を守る女性としていい意味での生活感のある素敵な女性。夫と可愛い息子たち…。う~!ストーリー思い出すとシンドイ…
ケリー・ブレストンはご自身が16歳の息子を亡くされたり辛い経験もありつつ、57歳でご本人も亡くなられています。結構いろいろな役をされているようですね。ハリウッド映画界にとっては貴重な役者さんだったんじゃないかな。
ボーンズ・ダーリー:ジョン・グッドマン
ボーンズはギャングのボスではありませんが、ギャングのボスが彼にお金をおさめに来るような立場の人です。しかし、ニックと相対するときは同じ父親としての会話が繰り広げられます。曰く「俺は寛容」なのだとか…悲しい…
演じるのはジョン・グッドマンです。おお!って感じですね。
ルーカス・ヒューム:ジョーダン・ギャレット
ホッケーで頭角を現している兄ブレンダンの影にくすんでいると自分では思ってしまっている次男。パパからすればどっちも大事な息子なのにね。ジョーダン・ギャレット日本語サイトでは資料が少ないですがアメリカではテレビドラマなどで活躍されているようです。「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」は日本でも有名ですね。
ブレンダン・ヒューム:スチュアート・ラファティ
あらすじでもネタバレ避けられないほど、残念ながら前半でギャングに殺されてしまいます。弟と言い合いをしつつ可愛がり、ホッケーに夢中になってはしゃぎ…ギャングに銃を向けられると当たり前に…演技は素晴らしかったですスチュアート・ラファティ。彼も今も活躍されている俳優さんですね。
ビリー・ダーリー:ギャレット・ヘドランド
弟に度胸試しのためにニックの息子を殺させて、ニックが弟を殺すと怒って執拗にニックをつけ狙うギャングのボスです。理屈が破綻しまくってますけどコレが犯罪者の現実なんでしょうね。日本にも「盗人猛々しい」という言葉があるように…。
ギャレット・ヘラルドは「トロイ」や「トロン:レガシー」、アンジェリーナ・ジョリーが監督した「不屈の男 アンブロークン」などに出演してます。
ジョー・ダーリー:マット・オリアリー
ニックの息子を殺した実行犯。最初はためらっていますが、ニックの息子を殺してからはいきがっています。そういう感覚に育っちゃうのって環境も大いに悪いですよねきっと。この役もホントに胸糞悪いヤツに見えますがちゃんとした俳優さんですよ、マット・オリアリー。「スパイキッズ」シリーズや「ダイ・ハード4.0」とかに出てますね。
ウォリス刑事:アイシャ・タイラー
女性刑事です。ちゃんとした人って感じ。なんだか彼女が出てくると安心します。でも、現実にできることをわきまえている感じでもある。アイシャ・タイラーもテレビを中心に活躍されている女優さんのようですね。
映画【狼の死刑宣告】の見どころ
狼の死刑宣告 見どころ① 「ソウ」のジェームズ・ワン監督
「ソウ」というサスペンスホラー映画は有名になりましたね。わたしも1度だけ観ましたが…2度と見たくない!(笑)。多分主人公と同じ気持ちだからです。「あんな経験2度としたくない!」って。作った人が天才か変態だなって当時思いました。人の感覚や感情を刺激する…というかイジメるのが天才的に上手いんですよね。「狼の死刑宣告」はその「ソウ」を作ったジェームズ・ワンが作った復讐物語です。もう王道、へんなひねりなどせずストレート。でもリアルだし真に迫るものがある。やっぱりさすがです。
狼の死刑宣告 見どころ② 緊迫の映像 長回しシーンなど
中盤のクライマックスでギャングたちにニックが追い回されるシーンがあります。ニックが立体駐車場に逃げ込むシーン。上の階へ向かって逃げるニックと下の階から追ってくるギャングたちをワンカット長回しで交互に見せていくカメラワーク。緊迫感の伝わってくる凄い撮り方ですよ!
映画【狼の死刑宣告】感想と考察
映画【狼の死刑宣告】の感想
狼の死刑宣告 の感想① 悪党の胸糞の悪さ
ジェームズ・ワンの観客の感情を上手に刺激する手腕も凄いですが役者も凄いんでしょうね。ギャング役の人たちを観ていると胸糞悪くてたまらなくなります。チームに向かい入れるための儀式として一般市民を殺させておいて、当人がニックに復讐されて殺されると「アイツは兄妹同然だったんだ!殺すなんてひでぇ!」と怒り狂い始めます。そのギャング連中の様子を見ていて絶望的な気分になってきます。
狼の死刑宣告 の感想② 自分の感情がたいへん
そう。ベストセラーになった養老孟司さんの「バカの壁」の帯の文句にありましたね「『話せばわかる』なんて大ウソ! 」って。善良な人たちとギャングたちとの間の壁を絶望的に感じちゃいます。こんなひどい奴らがほんの短期間刑務所に入ったら釈放されるなんて意味がわかりません。ニックの気持ちがわかるんですね。でも、ニックは善良な人間です。人の命を奪うことがどういうことかわかっている。でも不公平に納得いかない…その境界線を越えるとどうなってしまうのか?それに相手は常識の通じないのに結束の固い集団です。中途半端な報復をするとどういうことになってしまうのか?取り返しがつかない沼にハマっていく主人公とその周囲の様子がもう…。思い出してもやりきれない!
映画【狼の死刑宣告】 考察 感情を見つめて
特に、家族を愛するお父さんが映画「狼の死刑宣告」を観るときは、自分の感情を観察しながら観ると面白いかもしれませんね。いや、人によってはしんど過ぎるかも。もちろんエンタメだからやっていることですが、嫌でも考えちゃうもん。自分がこんな立場になったらって…
映画【狼の死刑宣告】感想まとめ
『ソウ』で観客の感情を苛め抜いた天才ジェームズ・ワンの手腕が発揮されています。冒頭の幸せな家族の模様から息子を亡くし不公平な法律への失望、怒りと恐怖、後悔、そしてどうしようもない感情…みたいな。観ていて自分の感情が忙しくなる壮絶なバイオレンスアクションでした。ジェームズ・ワンの技術に見事に踊らされていますよね。
全ての物語のために
※映画「狼の死刑宣告」はU-NEXTで見放題配信中。無料で観る方法もあります。
※「狼の死刑宣告」はR15+作品です。