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映画【エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス】意味不明?理解不能?面白い?評価・感想 分析とまとめ

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映画【エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス】
意味不明?理解不能?面白い?評価・感想 分析とまとめ

映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』って意味不明とか理解不能ってホント?面白くないの?

略して『エブエブ』ね
2023年のアカデミー賞で作品賞とかいろいろとった映画だね
けっこうはっきりと評価が分かれてるみたいよ

この記事では映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を観た人たちの評価や感想を分析・紹介しています。
どんな視点なら楽しめるのか?あなたが楽しめそうか?好みに合いそうか?判断の参考になると思います。

わたしは結論、疲れました(笑)
でも楽しめた部分もあるし心震えて涙が出た箇所もありましたよ♪

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映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の評価・感想

まず、レビューサイトの評価を全体的に観てみましょう。

レビューサイト 評価点
Filmarks 3.9
Yahoo!映画 2.9
映画.com 3.2

2023年3月16日時点での評価点です。

この違いは面白い!
昔ながらの映画ファンが多いYahoo!映画は低評価が多く、
多様なエンタメファンが多いFilmarksは好意的な感想が多い。
そして、レビューは映画のみニュースはドラマ・アニメと幅広い映画.comはその中間。

それぞれのレビューを観ているとかなり興味深い賛否両論でした。

結論として言ってしまうなら、これは本当に

好みが合うか合わないか

に尽きるのだと思います。

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では、低評価と高評価をそれぞれ観ていきましょう。

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映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』低評価 意味不明!理解不能!ひどい!

低評価の人たちの代表的な意見はこんな感じです

  • 「何をみせられてるんだろう」「意味がわかりません」
  • 「内容がくだらなくて長い」「薄っぺらい」
  • 「自己満足」
  • 「苦痛でした」「疲れた」
  • 「目がチカチカした」

いくつかのパターンはありますが、まとめるとこのような感じに集約されます。

それぞれ観ていきましょう。

「何をみせられてるんだろう」「意味がわかりません」

低評価のダントツはやっぱりこれですね。
ただし、わからなさにも種類はあるようです。

「マルチバースがよく分からない」という意見は意外と見つかりませんでした。
高評価の人はわからない人のためにマルチバースを理解できる作品を紹介してくれていたりしますが、この作品についていけなかった人に言わせるとそういうことではないようですよ。

特に低評価が多いYahoo!映画はそもそも深い映画ファンが多いわけです。
マルチバース、多次元宇宙、並行世界というのはコレまでに観てきた作品で十分に理解できているということでしょう。

マルチバースは理解できてもどこを楽しめばいいのかわからない。
テーマが何なのか、伝えたいことが何なのかがわからない。

という感じに見受けられました。

「内容がくだらなくて長い」「薄っぺらい」

意外にも内容について「くだらない」「薄っぺらい」と感じた人たちの中には、映画作品としての完成度は認めている人も多いようでした。
勢い、自由な作風、発想力、まとめる力、映像表現…などなどを認めた上で「内容がくだらない」「薄っぺらい」と言っている。

捉え方だとは思うのですが、なぜこういう感想になるか考えると…

これは沢山のレビューを読み漁ったうえでのわたしの仮説ですが…
映像的な勢いが凄いわりに、わかりやすいテーマだったことがこのように感じさせる要因ではないでしょうか。

「あっちこっち、グッチャンガッチャン振り回しといて、結局言いたいのはソレ?」
「なんだか革新ぶっといて、結局テーマは焼き直し?」

みたいな肩透かしを感じたんじゃないですかね。

「自己満足」

どうだ!新しいだろ!凄いだろ!
という感じは確かになくはない。

その上で「ついてこれないヤツは置いて行くゼ!bye bye!」感を出されると、そりゃあ「自己満足じゃん」って言いたくなりますよね。

多くのアート系の映画に投げかけられてきた言葉がこの作品にも投げられる。
アート系かどうかは別として、ミニシアター系でしょ?という感覚はわかりますし。

メジャーとマイナーのギリギリのところを攻めた結果だと思います。
ミニシアター系・アート系の作家の感性をメジャー系の人たちが大衆向け大作の方法論でプロデュースした。

この結果はおそらく製作者側の狙い通りだと思います。
アカデミー賞まで取れると思ったかどうかは別として。

アカデミー賞作品て、「面白いかどうかは別として」
内容が深そうだったり、難解だったり、革新的だったりしますよね。
まあ、それだけでなくて幅は広いけど、だからこそ面白い映画ばかりではない。

そういう意味で『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は
「アカデミー賞らしさ」はあったのかもしれません。

「苦痛でした」「疲れた」

要するにここが、ポイントだと思います。
途中で席を立ったという人もけっこういました。

お尻の穴を使ったギャグを連発する監督さん達ですから(笑)、その他の部分においてもセンスが合う合わないが別れても仕方がない。

前作『スイス・アーミーマン』も死体がやたらとガス噴射してましたからね。
というか冒頭から危機を脱するきっかけからラストカットまでオナラでしたから…
しかも『キン肉マン』みたいに笑いやすい使い方ではなくオナラを観ながら感動しなきゃいけないの…??みたいな(笑)

という感じにもなる。

それに加えて、『エブエブ』はコメディなの?SFなの?アクションなの?サスペンス?感動させたいの????

と、感情が追い付く前に振り回されるだけ振り回されて疲れたり、
ガチャガチャした感じや過度なギャグが苦痛だったり、
これも、とてもよく分かる感想です。

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「目がチカチカした」

これはもう、身体的に合わないですよ。観ないほうが良い(笑)
あるいは、劇場の大画面で観るからよくないということもあるかも。

配信でパソコンやタブレットくらいのサイズで…とか。
映像に集中できる吹替版で…とか。

極力、眼に負荷をかけない観方なら、あるいは観れるかもしれませんね。

実際に一定数いましたからね。
ひとつ上の「疲れた」の原因がこっちにある人も実は多いかも。

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映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』高評価 世界一面白かった!

では、高評価の人たちの感想を観ていきましょう。
大体以下の感想に集約されると思います。

  • 「最高に面白かった」「世界一面白かった!」
  • 「ハチャメチャで楽しい」「すごい映像体験だった」
  • 「意味不明だけど笑って泣いた」
  • 「内容がシンプルで深い」

それぞれを観ていきます。

「最高に面白かった」「世界一面白かった!」

一番幅広い層の人が利用しているであろうFilmarksにはやはり幅広い感受性が集まっているのでしょうね。

「これまでの観てきた映画で一番面白いかも」とか
「世界一面白かった!」とまで言い切れる人もいる。

考えるな、感じろ

の世界?

面白いと感じた理由が以下ということになるのでしょうかね。

「ハチャメチャで楽しい」「すごい映像体験だった」

ぶっちゃけ、こういう感覚の人たちが高評価には一番多いように感じました。
「わけわかんなくて面白い」とまで言い切っていた人がいて合点がいきました。

わけわかんない → 意味不明 → 面白くない
わけわかんない → 刺激的 → 楽しい

好みがわかれる分岐点の一番わかりやすい例かもしれませんね。

個人的には「ホントにそれで良いの?」と思わずつぶやいちゃったり…
「考えるな、感じろ」の世界というよりクスリでハイになったみたいな感じじゃないか?
と心配になるような。(いやクスリつかってないから健全ですけどね)

もうとにかくジェットコースターに乗ってぶん回してくれりゃ何でもいい
ハイになってヒャッホ~イ!!って言えるから…みたいな。

いや、バカにはしてませんよ。
少なくともわたしは、この作品は深く考えていい知性はしっかりあると思っています。

それに「考えるな、感じろ」という構えが大切な映画だとも思っています。

ただ、高評価の中に「考えなさすぎでは?」と心配になるくらいこの種の感想が多かったということで、本当にそれでいいの?

…と少し心配。

後で冷静になって、テーマやメッセージのひとつでも感じられれば良いのですが…

「凄い映像体験だった」という人は、自分の体験を振り返ろうとしているのがわかるぶん知性的な気がします。

「意味不明だけど笑って泣いた」

高評価の感想に限らず、低評価の感想にも共通していたことです。
レビューの感想に感覚や思考の階層的なものを感じました。

  • とにかくぶん回されて、気持ちいいか気持ち悪いか?
    という第1階層
  • よくわからないんだけど、感じるものはある。
    という第2階層
  • テーマやその表現方法について考えた上で論じている。
    という第3階層

グラデーションはありますが、わかりやすく分けるとこのくらい階層でしょうか。

「意味不明だけど笑って泣けた」は、第2階層に当たる感想だと思います。

コメディやギャグが生理&センスで許せるなら笑えるでしょう。
勢いよくテンポよくぶっ込んできますからね。

まず思考も感情もぐちゃぐちゃにされたところに王道の普遍的なテーマを「はいどうぞ」って差し出してきますから、多少お話についてこれなくてもちゃんとテーマは感じられるようになってるんですよね。

この方法論の正否をどう考えるかでも評価は分かれているのでしょうが。
作り手の設計通りに作品が機能しているのだと思います

「内容がシンプルで深い」

作品がもつテーマまで掘り下げた人の感想だと思います。

シンプルと言い切ってしまうには若干違和感を覚え無くはないですが…

でも、実際にはシンプルで普遍的なよくあるテーマが複数あるだけで複雑ではないのでシンプル…で良いのでしょう。

わたしも心震えて涙流す場面もありました。

映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』Twitterでの評価・感想は?

では、生の声をTwitterからいくつかピックアップしてみましょう。

 

映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』評価・感想から多様な解釈について

映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』というタイトルが表していますね。
いたるところでのなんもかんもをひとつにまとめて…つまりごった煮ですからね。

とにかく視点も好みもそれぞれですよね。

『エブエブ』の受け止め方はそもそも人それぞれ

映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は映画として良いか悪いかで評価すること自体に無理があるのかも…

今回の各サイトのレビューを読んでいてそんなことを思ったりもしました。
評価があるとすれば、それは誰にとっても個人的なモノですよ。
それが合うか合わないか。

そういう種類の映画だと、他の作品よりも力強く了解した上で人の評価・感想に触れるべき作品じゃないかなと感じました。

低評価も高評価も解釈はいくつかありつつパターン化

テーマの受け止め方も人それぞれなんですが、大体以下に集約されますね。

  • 人生は自己責任
  • 人生賛歌
  • LGBT
  • 「愛」「多様性」「相互理解」
  • 実写版クレヨンしんちゃん
  • 電子の情報化社会で生きる思春期の感覚を映像化
  • 母と娘の物語

家族の物語であることは前提としてもその上で、上記のようなテーマが語られる。

「実写版クレヨンしんちゃん」だけは日本特有ですね(笑)
…なんて思って調べていたら監督・脚本のダニエルズは日本のアニメにめっちゃ影響を受けてるんですね。影響を受けた監督の中に湯浅政明さんのお名前も。

アニメ『映像研には手を出すな』『ピンポン』などの監督さん。
実は映画『クレヨンしんちゃん』シリーズでは原画や絵コンテなど多数参加していました。

なるほど、感じる人にはちゃんと感じるんだ。
まさかとは思いますが、お下品ギャグのことを言ってないですよね?
あれは保育園児をあの絵柄で描くアニメだから許せるわけで…って無粋か(笑)

その他は、世界共通だと思います。

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ごった煮だけど、制作者の意図通り

受け止め方は人それぞれのはずですが、上記のようにパターン化される。
作り手が狙って入れ込んだ数種類のテーマの中から受け手側が選び取っている。

つまり、作り手側の設計通り、狙い通りということ。

ということは、感情的に「自己満足」と言ってやりたい気分はわかりますが、そこはさすがハリウッド。
この結果は決して「自己満足」ではないと思います。

ちゃんと計算されているし計算が機能していますよね。

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映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』わたしの評価と感想

では、わたしの個人的な感想を少しだけ。

疲れた

(笑)結局、トータルでは疲れました。

見終えた直後の感想を5点満点で評価すると…1.5
改めて考え直した今の点数は…2.5

わたしの場合は体力と好みのズレが原因です。

仕事終わりのレイトショーでしたのでコンディションは良いとは言えず。
あと、『スイス・アーミーマン』の時も思いましたが、この監督さん達のテイストはあまり好きにはなれない。
つまりわたしの好みとはズレています。

また、わたしはジャッキー・チェンが大好きで、香港映画も沢山観てきました。
それでも香港映画なら何でも好きなわけではありません。
ハリウッド映画もそうですが、ジャッキー・チェンの映画でも2度と観たくない作品もあります(泣)。

この作品にはそういう苦手な要素が多めでした。
具体的には…

  • 落ち着こうとせずキーキー声で言い合うやかましさ
  • 下ネタの種類の気持ち悪さと過度な加減としつこさ
  • 別な宇宙の自分と繋がる方法もイチイチ不快
  • そもそもミニシアター系のセンス先行型は好きではない

生理的な部分と根本的な好みですからここを我慢しながらジェットコースターな展開について行こうとしたので疲れました。

とは言え次です。

良い・悪いの評価ができない

上記はわたしの個人的な感覚によるものなので「合う合わない」は言えます。
しかし、作品の「良し悪し」は言えません。

こんなに「不快」が多くて良いとも言えないし
これだけ緻密に計算されて計算通りに笑ったり泣いたり救われた人がいる作品を悪いとも言えない。

例えばですが90%の人が不快に感じ気分が悪くなったとしたら、
そんな作品をシネコンのIMAXなどの大劇場で大々的にロードショー公開するのは「良くない」んじゃないか?
と言えますが、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』はそういう作品でもありません。

アカデミー賞受賞に関わらず、Filmarksの3.9が物語る通り、多くの人が喜んで楽しんでいます。
これは「合わない」側の人が一方的に否定して良い映画ではありません。
「合わない」側にいるわたしが言っているので気に入った人の意見より客観的だと思います。

冷静に分析してわかったのは、わたしは完全に合わないわけでもなく「ズレている」だけ。
つまり、部分的に良かったと思えたところもあるわけです。

次の次でそこ説明します。

ひとまずあと1回は観る

劇場を出た直後は疲労のあまり「もういいや、2度は観ない」と思いました。
しかし、数日経って落ち着いてからの結論としては…

吹替で配信があればもう1度観てみよう

と思っています。

主人公エブリン(ミシェル・ヨー)が父・夫・娘の間を取り持つ時に広東語・北京語・英語をチャンポンにしているというアメリカに移住した中国系の家族ならではの秀逸な演出がありました。
日本語吹替版だとその演出はそこなわれます。
それでも日本人には、お母ちゃんが爺ちゃんと父ちゃんと娘の間でクッションになっている様子をより本質的に理解しやすいでしょう。

劇場ではIMAXで観ましたが「不快感も疲労感もよりクッキリでっかく」みたいな感じ(笑)
もう勘弁願いたい(泣)マジ辛かった。PC画面でちょうどいいです。生理が拒否る。

わたしは考えずに感じるとそうなる。
後で冷静に考えてみたからこその評価点アップです。

酷い言いようですが、ちゃんと次から好きなところも書きます!

わたしが感動した部分

わたしは妻子ある40代の男です。
子は息子ですが10代。

そしてわたしにも妻にも親はいます。
夫婦間だって、どこもそうでしょうが、いろいろある。

オマケにわたしはよく言えば平和主義、悪く言えば事なかれ主義。
妻はシャキシャキテキパキ系です。

なので、劇中のあるユニバースの夫のセリフ
「僕なりに戦ってきたんだよ」
と、それを受けたまた別のユニバースの妻の
「あなたの戦い方を学んでるところ」

というやり取りは涙がでました。
穏やかな夫の忍耐強さに寄り添ってくれているように感じられる部分があったから。

娘の内面の混乱も、思春期の親として、
「なるほどな、面白い表現だな」
とは思いました。

基本的に、王道のシンプルなテーマの部分は素直にいいと思いました。
(これだけハチャメチャやって結局それ?という呆れた感もありましたが)
つまり、テーマ自体は好み。作品テイストとの組み合わせは好みじゃない。

祖父から親、親から子への価値観や感情の引き継がれかた。
お互いの違いや立場への理解。
夫婦が誓い合う愛とは。
情報化社会の中での思春期のもどかしさ。

こういったことがテーマでしょうから。

また、夫役のキー・ホイ・クァンがあんなに動けるのも嬉しかったし
(ミシェル・ヨーは言うに及ばず)
キー・ホイ・クァンのアクションがまんまジャッキーアクションだったのも嬉しかったです。

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ただ、他の部分の演出や構成との兼ね合いで、

まるで酔うほどめちゃくちゃに揺れる車の中で臭くて嫌いな食べ物を押し付けられながら好きな映画を観せられたような…

そんな気分になっただけ。

わたしは、もっと落ち着いてスッキリでいい(笑)

でも、それだと「ハチャメチャで面白い!」と思った人にとっては「この作品の良さを消してどうするのよ!」ってことなるでしょう。

つまり、そういう映画なんですよね。

映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』評価・感想まとめ

低評価も高評価もどちらも多い今作。

そんな中でもミシェル・キングやキー・ホイ・クァンはじめ役者の演技への酷評はほとんど見受けられませんでした。
あ、税務署のおばちゃん、ジェイミー・リー・カーチスだったんですね。

『トゥルーライズ』(1994年)のジェイミー・リー・カーチス

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022年)のジェイミー・リー・カーチス

一見ハチャメチャで、監督・脚本のダニエル・クワン、 ダニエル・シャイナートのコンビ(ダニエルズ)の独特なセンスのせいで自己満足的に観られがちかもしれません。

でも、実際にはテーマや感情、各シーン、各カットの意味をスタッフ・キャストが共有しあって綿密&緻密に組み立てられた映画です。

これは、『キャプテン・アメリカ』シリーズや『アベンジャーズ/インフィニティーウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』を成功させてきたルッソ兄弟やハリウッドの映画文化のなせる技でしょう。

ダニエルズの個性も各出演者の実力もしっかりと引き出され融合されている。
ただし、ダニエルズの個性に対する好みが別れる(笑)

賑やか過ぎていろいろ目が行き忘れがちですが、
ダニエルズの個性をシンプルに考えると一言「シュール」

なんじゃないのかなと…

落ち着いてバラしていくと、いろいろと見えてきますよね。
わたしは疲れたし、ダニエルズのシュールさは好みではないですが、
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は映画オタクの解剖対象としては面白かったです。

シュールな笑い、お下品ギャグが好きな人やハチャメチャに振り回される感覚が好きな人は劇場で観てみるといいかも。
ちょっと自信がないけど気にはなっているという人は、万全の体調で観てみるとか配信を待って日本語吹き替えで観てみるとか…

一度は観てみて、ご自身の感じ方を確認するのは面白い経験になると思います。

ある意味歴史的な作品であることは間違いありませんからね!

 

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