面白く見る順番!映画【ワイルド・スピード】シリーズ 時系列を薦めない理由

映画『ワイルド・スピード』いっぱいあって順番がわからない…

時系列が公開とは順番違うんだよね?観る順番どうしたらいい?
この記事では映画『ワイルド・スピード』シリーズを面白く観る順番について解説しています。
時系列がいいのか?他に面白い順番があるのか?迷っている人はぜひ参考にしてください。

わたしは映画制作を学びました。ストーリーテリングはもちろん心理学も学んでいます。観る人の感動、驚き、ワクワク感を最優先に映画『ワイルド・スピード』シリーズを観る順番を提案しますよ♪
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結論 映画『ワイルド・スピード』シリーズを面白く観る順番
初めて映画『ワイルド・スピード』シリーズを観る人のために結論をさきに書いておきますね。
特に初見の人が時系列で観ちゃダメな重要な理由もあります。
その理由や他の「面白く観る順番」の提案はのちほど。
その前に、シリーズが公開された順番と時系列を説明しておきます。
映画『ワイルド・スピード』シリーズが公開された順番と時系列
映画『ワイルド・スピード』シリーズは2023年4月現在、全11作品が存在します。
本シリーズ(ファスト・サーガとも言います)が10作品、スピンオフが1本。
※ファスト・サーガ(『The Fast Saga』)はシリーズの原題『Fast & Furious』からとられています。
公開順 | 時系列順 |
ワイルド・スピード(2001年) | ワイルド・スピード(2001年) |
ワイルド・スピードX2(2003年) | ワイルド・スピードX2(2003年) |
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年) | ワイルド・スピード MAX(2009年) |
ワイルド・スピード MAX(2009年) | ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年) |
ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年) | ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年) |
ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年) | ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年) |
ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年) | ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年) |
ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年) | ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年) |
ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年)※スピンオフ | ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年)※スピンオフ |
ワイルド・スピード JET BREAK(2021年) | ワイルド・スピード JET BREAK(2021年) |
ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年) | ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年) |
3作目の『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』と
6作目の『ワイルド・スピード EURO MISSION』が
このシリーズの順番論争のイチバンの肝になるポイントですね。
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時系列だけを簡単に説明するなら
3作目の『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』が
6作目の『ワイルド・スピード EURO MISSION』の後になります
と言ってしまえばいいだけ。
では、なぜわたしが映画『ワイルド・スピード』シリーズを面白く観る順番として時系列順を薦めないのか?
それを順番に説明していきます。
まずは「ダメな時系列順を薦める人が多い理由」から。
映画『ワイルド・スピード』シリーズ観る順番 ダメな時系列順を薦める人が多い理由
『ワイルドスピード 観る順番』と検索すると時系列順で観ることをお薦めしてしまっている人がけっこう多くいます。
ではなぜ、時系列順を薦めてしまう人が多いのでしょうか?
キーとなるはある登場人物の存在です。
映画『ワイルド・スピード』シリーズではヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレットを中心とした数名のチームをファミリーと呼んでいます。
ファミリー=家族 がシリーズを通してのテーマにもなっています。
そんな『ワイルド・スピード』ファミリーの一員。
その登場人物の死が関係しているんですね。
※以下一部ネタバレになりますが観る順番の説明に必要なのと、もっと重要なネタバレを防ぐ効果もあるのでご容赦ください。
その登場人物は3作目『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』で初登場します。
しかもショッキングなことに3作目の劇中、東京の街を走行中に事故で死亡します。
ところが…混乱ポイントがここからです。
4作目『ワイルド・スピードMAX』を観ると普通に彼がいるんですね。
そのまま5作目『ワイルド・スピードMEGA MAX』、
6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』にも続けて登場します。
そして6作目で東京での事故が再び描かれます。
つまり4作目~6作目は一旦時系列が過去に戻り6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』で3作目『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』につながることがわかるという作りになっています。
3作目『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』は主人公が1作目・2作目とはまったく関係のない人物です。
4作目『ワイルド・スピード MAX』ではポール・ウォーカーとヴィン・ディーゼルのW主演として1作目のオリジナルメンバーが復活。
そして、なぜかそこに彼も自然と加わっている。
ということで、公開当時は混乱した人も多かったようです。
知らずに観ると、「3作目は番外編で別軸?」「なかったことにして再スタートしたのかな?」
など大人の事情を想像しちゃいますよね。
しかし、設定上は4作目~6作目は3作目の前日談。
3作目『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』が2006年の作品
6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』が2013年の作品
話がつながるまで7年かかっています。
ファンとしては「や~っとつながった!!」という気持ち。
これはなかなかもどかしい期間です。
これがファンからすると時系列順をお薦めしたくなっちゃう一番の理由でしょう。
気持ちはわからなくもない。
でも、これから映画『ワイルド・スピード』シリーズを観てみようと思っている人の驚きや興奮を本当に考えるなら時系列は絶対に薦めちゃいけない順番なんです。
映画『ワイルド・スピード』シリーズ 初めて観るなら!公開順を薦める理由
多くの人が観る順番として時系列順を薦める中で、なぜ、わたしが公開順を薦めるのか?
大きく2つの理由があります。
- 物語を楽しむための基本的なルール
- 映画『ワイルド・スピード』シリーズのサプライズポイント
それぞれ説明します。
1. 物語を楽しむための基本的なルール
物語がつながる気持ちよさ…これは物語を楽しむ醍醐味のひとつです。
しかも、なかなか重大なポイントですよ。
そもそも『ワイルド・スピード』シリーズに限らず、世界中にあふれる物語は時系列をシャッフルして情報を小出しにして進めていくものが沢山あります。
ストーリーテリングの基本であり大きなテクニックのひとつですよね。
なぜわざわざそんなことをするのか?
応えはカンタン!
面白く観てもらうためです。
ノンフィクションのドキュメンタリーであってもこの手法を使って構成・編集されるほどです。
クリエイティブ上の工夫をされたものをわざわざ壊して時系列に並べて面白味を半減させる必要はありません。
これから観る人は7年も待つ必要はないわけですから問題ないでしょ?
2. 映画『ワイルド・スピード』シリーズのサプライズポイント
1つ目のルールを映画『ワイルド・スピード』シリーズの時系列問題に絞って言うと…
「6作目を3作目より先に観ちゃうと本当の意味でネタバレするよ」
と言わざるを得ません。
ここが本当の意味で重要な「時系列で観ちゃダメな理由」です。
6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』を
3作目『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』よりも先に観てしまうと
本当の意味でネタバレしちゃうんです。
「実は、あの時こんなことが!!」
という重要な秘密が明かされたりします。
それを先に知っちゃってから3作目を観て面白いと思いますか?
わたしが3作目での登場人物の死をネタバレしてでも阻止したかったのがここの重要なネタバレです。
6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』のこの重要シーンはその後のシリーズの展開にとっての重要なポイントでもあります。
「おお!マジか!?そんなことが!?」と驚き、
その後のシリーズのどこかで(どこなのかはシリーズのポスターを観ればわかりますが…)
更に「うぉ~~~!マジかぁぁ!そうきたか~~~!」
と熱く楽しめるポイントです。
それ…奪われたくないですよね?
だから、初見の人は特に!時系列で観ちゃダメ!
もっとも面白く観る順番は公開順なのです。
これから映画『ワイルド・スピード』シリーズを観ようと思う人は、せめて6作目までは公開順で観るのが先決。
時系列で楽しむという楽しみ方もあるでしょうから、それは2回目以降の楽しみに取っておいた方が良いでしょう。
(製作年に開きがあることで、登場人物たちの携帯電話がガラケーかスマホになってるのに…というツッコミどころも含めて面白いですよ・笑)
では、次からは別な視点で映画『ワイルド・スピード』シリーズを面白く観る順番について説明しましょう。
途中から観ちゃった場合は?『ワイルド・スピード』シリーズと映画を観る順番の安心法則
シリーズを面白く観るために「まずは公開順で観ましょう」なんて言われると……
「ええ~~~!途中から観ちゃったよ!早く言ってくれ~~!」
という人もいるかもしれませんね。
大丈夫です。安心してください。
なぜか?
理由は2つあります。
- ハリウッドのストーリーテリングの技術レベル
- 『ワイスピ』はけっこうテキトーなご都合主義
簡単に説明しますね。
1. ハリウッドのストーリーテリングの技術レベル
『ワイルド・スピード』シリーズはハリウッド映画の中でも成功しているシリーズだと言っていいでしょう。
映画の世界歴代興行収入ランキング(2023年4月14日時点)を観ると…
11位『ワイルド・スピード SKY MISSION』
22位『ワイルド・スピード ICE BREAK』
というランキングです。
『トップガン マーヴェリック』が12位、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』が27位なのを考えるとどれだけ多くの人に支持されたかがわかるのではないでしょうか?
いろいろな要因があるにせよ、ストーリー的に面白くない作品が…しかもシリーズの途中の作品がこれだけ指示されるはずがないと思いませんか?
「話題になっているけどそんなに面白いのかな?」
という感覚でシリーズ途中から観た人も沢山いるということですよ。
ハリウッド映画はトップの作品になればなるほど、ストーリー開発にも時間とお金をかけています。
プロのストーリーテラーたちが大勢集まって物語が練られる。
1本の映画に大勢のシナリオライターが携わることもあります。
それだけではありません。
プロデューサー、企画、プロット、ストーリーボード、シナリオライター、ストーリーアナリスト、絵コンテ、監督、アクションコーディネーター…etc.
いろいろな人たちが意見を出し合って映画が完成していきます。
例え、シリーズ物で前作ありきの物語であっても途中から観た人が面白いと感じ、前作も観てみようと思えるように…
日本のアニメもその辺り優秀なものが多いですよね。
先日、わたしの息子は2023年冬アニメの『ツルネ-つながりの一射-』を一生懸命観ていました。
実はこの作品が『ツルネ―風舞高校弓道部―』というアニメのSeason2だということは知らないまま最後まで一生懸命観ていました。
優秀な作り手がそろっている証拠です。
ハリウッド映画のストーリーテリング研究は間違いなく世界トップレベルですから尚更です。
2. 『ワイスピ』はけっこうテキトーなご都合主義
もうひとつ、肩の力を抜いて安心できる理由をお伝えしましょう。
映画『ワイルド・スピード』シリーズはけっこうテキトーなご都合主義です。
敵が味方になったり、死んだはずの人が再登場したり…
「売れるならなんでもやるんかい!」
と見捨てないで!
「ファンが喜ぶならなんでもやります」
と言い換えれば少しはゆるせるのではないでしょうか??(笑)
実は映画『ワイルド・スピード』シリーズの物語も作風もかなりいびつなんです。
そうせざるを得ない理由もあったんですね。
だから、毎回単品でも楽しめる作品を…新しい観客も呼び込める作品を…
と一生懸命に作られているとも言えます。
その辺りも少し説明しておきますね。
次に説明することを知っておくと、映画『ワイルド・スピード』シリーズを観るときにより味わい深く楽しめるでしょう。
涙が出る作品も出てくると思います。
映画『ワイルド・スピード』シリーズの成り立ち
映画『ワイルド・スピード』シリーズを順番で観ていくときに味わい深く観れる「いびつさ」には大人の事情、クリエイティブな工夫、涙なしでは観れない歴史があります。
映画『ワイルド・スピード』シリーズ離陸の苦悩
映画『ワイルド・スピード』シリーズは人気作品として飛び上がるまでに紆余曲折がありました。
1作目『ワイルド・スピード』はポール・ウォーカー主演、ヴィン・ディーゼル共演とう扱いで2001年に公開されました。監督はロブ・コーエン。
ユニバーサル・ピクチャーズのアクション映画としては低予算の部類に入ります。
アメリカでも日本でも車好きの人やアクション映画ファンの間で話題となり大ヒットしました。
しかし、その続編『ワイルド・スピード×2』(2003年)はポール・ウォーカー主演ではありましたがヴィン・ディーゼルは離脱。
代わりにタイリース・ギブソンが新しい相棒として参加。
少しB級色が強い潜入捜査モノという雰囲気になりました。
1作目も潜入捜査モノですが、反社会的でエッジの効いたストリートレーサーたちを描いて話題となった部分がかなり大きかったんですね。それに比べると普通の刑事の潜入捜査もの感が否めません。
監督もジョン・シングルトンに交代になっています。
ヴィン・ディーゼルは脚本の出来が1作目より落ちていることを理由に離脱。
代わりにロブ・コーエン監督とともに『トリプルX』(2002年)という大作映画を作っています。
ヴィン・ディーゼルの離脱によりポール・ウォーカー単独主演の脚本が必要となり2作目の公開が2003年にずれ込んだようです。
そして、『ワイルド・スピード』3作目。
ここがキーポイントになります。
監督を務めたのがジャスティン・リン。
タイトルは『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006年)
ユニバーサル・ピクチャーズはこの時もヴィン・ディーゼルを呼び戻そうとしますが断られ、さらに主演のはずのポール・ウォーカーも離脱。
ストリートレースに焦点を当て車好きをターゲットに車人気の高い日本を舞台にして新しくルーカス・ブラックを主演にした物語に仕立て上げました。
製作費は前作までよりかなり上がっているようですが、内容はさらにB級化。
それでも日本のストリートレーサーたち=走り屋文化圏?には刺さりました。
しかも妻夫木聡、真木よう子、柴田理恵、北川景子、千葉真一など日本人にはおなじみの俳優さんたちも登場し他国よりは好意的にヒットしたんじゃないでしょうかね。勝手な予想ですが。
さらに3作目のラストではいろいろ大人の事情があってヴィン・ディーゼルをカメオ出演させることが出来たそうです。
じつはこれが功を奏しているわけです。
映画会社にとってもヴィン・ディーゼルにとっても!
ヴィン・ディーゼルは2006年までにいくつかの作品を精力的に作っていましたが興行的には振るわずユニバーサルと話し合いました。そこで両者一致で『ワイルド・スピード』シリーズ再始動に動き始めます。
ポール・ウォーカーも初めはシリーズ復帰には乗り気では無かったようですが主演作が興行的に低迷していたのはヴィン・ディーゼルと同じでした。
ヴィン・ディーゼルとユニバーサルは4作目が正式な『ワイルド・スピード』1作目の続編になるという確信を持ってオリジナルキャストを集め4作目『ワイルド・スピードMAX』(2009年)が誕生します。
監督はジャスティン・リンが続投、オリジナルキャストの再結集が話題を呼んだこともあり、製作費は3作目と同じながら大ヒット。
5作目『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011年)からは製作費も興行成績もどんどん上がり人気シリーズの地位を獲得していきました。
4作目以降シリーズを重ねるごとにスケールも面白さも増していって今があるんですね。
「いびつさ」が「面白い」に変る!面白く観る順番に関わるクリエイティブな工夫
映画『ワイルド・スピード』シリーズが人気作となったのには、3作目『ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』のジャスティス・リン監督の功績は大きいと思います。
ジャスティン・リンは台湾系のアメリカ人監督です。
ジャスティン・リン監督はその後、4作目『ワイルド・スピード MAX」、5作目『ワイルド・スピードMEGA MAX』、6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』までたて続けに監督し作品はどんどんレベルアップ、スケールアップしていきました。
ヴィン・ディーゼルとユニバーサル・ピクチャーズは1作目の正式な続編という意識を持って4作目『MAX』に挑みました。
そんな中、ジャスティン・リン監督が凄いのは2作目も3作目も正当なシリーズとしてしっかりと取り入れていったことです。
4作目はポール・ウォーカーやヴィン・ディーゼルのみならずミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースターといった1作目のメインキャストが勢ぞろいしたので当然ファンは意気込みを感じたでしょう。
ところが5作目『MEGA MAX』では2作目『×2』での相棒役、タイリース・ギブソン演じるローマン・ピアース、そしてリュダクリス演じるテズ・パーカー、さらにはヒロインだったエヴァ・メンデス演じるモニカ・フェンテスまで再登場させたのです。
4作目『ワイルド・スピード MAX』でメインキャラクター4人を揃えて、5作目『ワイルド・スピード MEGA MAX』でさらに『×2』も正当なシリーズなのだとガッツリと取り込んで見せたんですね。
そうなると…やっぱり気になるのが3作目『ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』ですよね?
そこで次の6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』にしてやっと時系列的に3作目『TOKYO DRIFT』に追いつき、例の彼が事故で亡くなるあの衝撃的なシーンを使って更なる展開を作り出したわけです。
ちなみに、この作品では3作目『ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』の主演ルーカス・ブラックもちゃんと登場します。
ファンの中で完全にバチッ!!と全作品がシリーズの本道なのだと腑に落ちる瞬間ですね。
4作目の『MAX』だけが1作目の続編ではないと…
2作目も3作目もちゃんとシリーズなんだぞと…
全て揃って「SAGA」なのだと!
主演スター不在で番外編的な要素が強かった3作目『Tワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』のみならず、自身が関わっていない2作目『ワイルド・スピード×2』までもを大きな伏線として回収してみせたジャスティン・リン監督。
いびつな『ワイルド・スピード』シリーズの生い立ちをすべて肯定し力技で飲み込んで見せたクリエイティブな工夫。
しかも2作目『ワイルド・スピード×2』のキャスト達もファミリーとして人気のキャラクターになっていますからね。
1作目からのファンはこの激アツ展開に喜ぶしかありません。
ジャスティン・リン監督の功績の大きさは間違いでしょう。
ポール・ウォーカーの死
残念なことに8作目『ワイルド・スピード ICE BRAKE』からポール・ウォーカーは登場しません。
もともとこのシリーズはユニバーサル・ピクチャーズで内容未定のアクション映画を撮ることが決まっていたポール・ウォーカーが『デイズ・オブ・サンダー』と『フェイク』からインスピレーションを得た企画として提案しいたのがきっかけでスタートしています。
ポール・ウォーカーなしでは語れないシリーズなんですね。
それはスタッフもキャストもみんな思っていることだと思います。
ヴィン・ディーゼルにとっても本当に大切な家族のような存在だったようです。
ポール・ウォーカーは2013年に7作目『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015年)撮影半ばで交通事故で亡くなりました。
ウォーカー亡き後、公開予定は延期。
脚本に手を加えられ、さらに彼の弟たちの協力とCGを駆使して作品が完成されました。

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ウォーカーが生きているかのようにラストまでまったく違和感なく仕上がっています。
キャスト、スタッフ、そして本当の家族たちの愛によって仕上がった作品。
ラストシーンは明らかにポール・ウォーカーにささげられていて涙が出る演出となっています。
このシリーズの順番を考えたときに、いびつになっていること、そのいびつさを面白くしようとしている工夫。
さらに主演俳優の死という予期せぬ悲しい出来事と、さらにそれを乗り越えようとするクリエイティブな工夫…
これを知ってから観ると、このシリーズがより深く味わえることがわかっていただけたと思います。
見る順番は今後の映画『ワイルド・スピード』シリーズにも重要
さらに、映画『ワイルド・スピード』シリーズを観る順番に関して、今後のシリーズについてわかっている情報の限りでも重要なことがあります。
『ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』はやっぱり重要
3作目『ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』で死んだ登場人物。
6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』で「え~!」という展開があり、
既に公開されている作品のどこかで更に「え~!そういう展開!?」となりました。
その上、その死の秘密とも関わりある件で2023年公開される最新作の11作目『ワイルド・スピード /ファイヤーブースト』での展開をファンは楽しみにしています。
なぜなら10作目『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のラストが「おぉ!どうなるんだ!?」だったから。
この緊張感は6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』での「え~!」を知ったうえでのものです。
(笑)わけわかりませんね、こんな説明じゃ。
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
ポスタービジュアル解禁💥💥お馴染みのファミリーたちが再集結🙌#ワイスピ が“ぶっ飛ぶ夏”を連れてくる‼️
詳細はこちら▼https://t.co/h167tmGO5y pic.twitter.com/pkrfDMh2P5
— ワイルド・スピード (@WildSpeed_jp) April 15, 2021
とにかく3作目『ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』での彼の死はいまだにファンを沸かせているわけです…良くも悪くも(笑)
日本が舞台となった番外編的な扱いの作品がここまでシリーズの人気に関わってくるのってなんだか誇らしいですね。
ブライアン・オコナーとの別れ
8作目『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017年)
10作目『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021年)
ではポール・ウォーカー演じるブライアン・オコナーは登場しません。
しかし、劇中では生きていることになっています。
(※9作目『スーパーコンボ』は別主人公のスピンオフなのでカウントせず)
11作目『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』とタイトル未定の12作目でシリーズは完結すると言われています。
ヴィン・ディーゼルは完結に向けて「ブライアン・オコナーに別れを告げず、このサーガを終えるなんて想像できません」とインタビューで語っています。
BRIAN O’CONNER | “WE DO WHAT WE DO BEST. WE IMPROVISE.” | THE SAGA CONTINUES.
Listen to the new FAST track “4” by KAITO SHOMA. Available on the upcoming Fast and Furious: Drift Tape (Phonk Vol 1) releasing soon. https://t.co/4fMHzLc9cy #FastPhonkFriday pic.twitter.com/v7EZo0V1xy
— The Fast Saga (@TheFastSaga) November 18, 2022
今後も、この映画『ワイルド・スピード』シリーズがどのようないきさつがあってこの順番で物語が語られてきたのか…はとても重要な問題となることは間違いありません。
映画『ワイルド・スピード』シリーズを面白く観る順番まとめ
映画『ワイルド・スピード』シリーズを面白く観る順番に関する結論は以下です。
- 初見は公開順で観るのが一番面白い。時系列順はネタバレ大きいのでNG。
- とはいえ興味を持った作品を観たなら、1作目にさかのぼって順番に観るのはあり。
- 時系列順もアリだがそれは6作目までを見終えてかの2巡目で。
以上です。
11作目『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023年)
そして、タイトル未定の12作目。
今後の展開が楽しみです。
In the end, family is all that matters. Get tix to #FASTX now: https://t.co/3zrqJt6ctw pic.twitter.com/U5dBH6VAZq
— The Fast Saga (@TheFastSaga) March 14, 2023
全ての物語のために
映画『ワイルド・スピード』シリーズは動画配信中です。全作無料で観る方法もありますよ♪