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映画 ルパン三世 THE FIRST ネタバレ考察 自分の心の脚で立てていますか?

引用元:https://lupin-3rd-movie.com/

映画 ルパン三世 THE FIRST ネタバレ あらすじ 感想 見どころ 考察 自分の心の脚で立てていますか?

 

映画 ルパン三世 THE FIRST

引用元:https://lupin-3rd-movie.com/

 

わたしはジャッキー・チェンの大ファンです。

お会いして握手してもらい、写真も撮ってもらいました。

あんなにファンを大切にする人はいない。

でも、ジャッキー・チェンは神様ではありません。

ひとりの人間、ひとりの男です。

 

映画「ルパン三世 THE FIRST」

を観てきました。

 

この記事は、映画「ルパン三世 THE FIRST」のあらすじや感想、見どころの紹介と、あなたの人生にも役立つかも知れない考察を書いています。
ネタバレは抑えめ。映画を楽しむためのネタバレ程度に抑えるつもりです。

あなたが映画「ルパン三世 THE FIRST」に興味を持ったり、自分の心の脚で立つことを意識するきっかけになれば嬉しいです。

 

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映画 ルパン三世 THE FIRST ネタバレあらすじ

 

アルセーヌ・ルパンが唯一盗むことに失敗したといういわくつきの秘宝ブレッソン・ダイアリー。

 

その謎を解き明かした者は莫大な財産を手にすると言われていました。

 

そんな伝説のお宝を狙うルパン

 

厳重な警戒態勢の中、今まさにそのお宝を手にしたその瞬間、警備員の格好をしたレティシアという娘に手錠をかけられます。

 

もちろん待ち伏せていたのは銭形警部

 

しかし、レティシアもまたブレッソン・ダイアリーを狙っていて、ルパンを銭形が追っている隙に自分がかすめ取ろうとしました。

 

ところがそうはさせないのがルパン。

 

ルパンが逆に横取りしかえした…かと思いきやさらにそれを横からかっさらって行ったのは峰不二子でした。

 

レティシアは祖父であり研究者のランベールに言われてブレッソン・ダイアリーを狙っていました。

 

考古学の勉強をしたくて、祖父の言うことを聞く代わりに大学へ入る許可を求めていたのです。

しかし、ランベールの後ろでは秘密組織の男、ゲラルトが糸を引いていました。

 

ルパンは次元五ェ門が組んでくれないこともあり、レティシアと組むことに…

 

レティシアの考古学の専門知識を利用しブレッソン・ダイアリーに近づくのですが…

 

そこに待ち受けていた真実とは…!?

 

映画 ルパン三世 THE FIRST 感想と見どころ

 

感想と見どころ① コアな「ルパン三世」ファンの冷静な批評

 

山崎貴監督の作品は、いつも怖々と見ます。

(笑)失礼ですね。

 

でも、個人的な好みとして当たり外れが激しいんです。

「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズはわたしの中では大当たり。

「永遠の0」もけっこう当たり。

 

ひとまず当たりだけ紹介しました。

 

この映画「ルパン三世 THE FIRST」は・・・

どちらでもないです。

 

いや、先に誤解のないように言いますと、今劇場で楽しむべき娯楽大作ですよ。

 

でもね。

 

わたしは子どもの頃からジャッキー・チェンと同じくらい「ルパン三世」にも思い入れがある。

だからね、見る目が厳しいし、わたし個人の好みという軸がとても強い。

 

そういうコアな「ルパン三世」ファンとしては、「ああ、結局そっちね」という部分が半分あったんです。

 

そっちってどっち?

はいそれは「宮崎ルパン」ということです。

 

つまり、宮崎駿さんが作った「ルパン三世」のテイスト。

とくに「カリオストロの城」

 

確かに「ルパン三世 カリオストロの城」は名作です。

 

でも、あれは異色の「ルパン三世」だから名作なんです。

ところが宮崎駿さんが認められてビッグネームになっていく過程で「カリオストロの城」が異色ではなくスタンダードになっていきました。

 

それはそれで凄いことなんですけどね。

偉大ですよね確かに。

 

そのせいで毎年テレビスペシャルで帰ってきていた「ルパン三世」では、どの作品も新しいヒロインが出てきて、みんなルパンに「心を」盗まれる。

 

そして、ルパンと銭形の追っかけっこを見て「気持ちのいい人たち」みたいにして終わっていく。

 

オリジナル「ルパン三世」の本筋ってそうじゃないよね?

というのが、本来の「ルパン三世」ファンの気分でもあるんですよね。

 

山崎貴監督はご自身が宮崎ルパンを好きなのか、世間が求めているルパンが宮崎ルパンだからという理由なのかは分かりませんが、今回は明らかに宮崎ルパンへオマージュを捧げています。

 

ルパンが「これだから昭和一桁はぁ!」と銭形のとっつぁんに言うせりふ。

 

テレビシリーズPART2で宮崎駿さんが手がけたお話「死の翼アルバトロス」のせりふを踏まえています。

なんだか「天空の城ラピュタ」を思わせる全体のモチーフも感じます。

 

だから…

 

「カリオストロの城」がルパン三世の本道じゃないんだよ!

 

と思っている「ルパン三世」ファンには物足りないかも。

 

逆に、「ルパン三世」ではやっぱり「カリオストロの城」が一番!!

 

と思っている人や宮崎駿さんのエンターテインメント作品が好きな人にはとっても楽しめる作品となっています。

 

感想と見どころ② CGアニメーションエンターテインメント

 

小説、漫画、アニメ、ドラマ、実写映画、劇場用映画、舞台演劇・・・

それぞれの表現特性を生かした作品の作り方というのがありますよね。

 

そういう意味で、今回の映画「ルパン三世 THE FIRST」は3DCGの特性を存分に生かした作品だと思います。

 

実写では描けないスケールの描写、ふつうのアニメでは描けないリアルな迫力。

そして、劇場大画面で映える迫力のスペクタクル。

 

一緒に観に行った友人が解説してくれました。

深夜にテレビで放送されていた特番を観たのだとか。

 

その中で山崎貴監督が語られていたそうです。

 

人間の動きをCGキャラに反映させるモーションキャプチャーを今回は使っていないのだとか。

なぜなら、ルパン三世らしい動きにならなくなっちゃうから。

 

わたしは数年前にタツノコプロダクションが作ったCGアニメ「インフィニティ・フォース」のアクションが大好きでした。

 

モーションキャプチャを使ったアクションシーンのヒーローたちの動きのかっこいいこと!!

ちゃんと軸が通っていて(体幹って言うんですかね)とても迫力ある格闘シーンがスリリングでした。

 

でも、確かに「ルパン三世」は漫画もアニメも現実離れしてますよね。

もともと画としての面白さが漫画にもアニメにもある。

 

だから、ルパンたちキャラクターはCGだけどリアルよりもアニメに寄せた。

ということなのでしょう。

 

画面狭しとと走り回る彼らにはその方が似合うんでしょうね!

そこらへんはさすがだなと思いました。

 

賛否両論はあるでしょう。

「先が読める」とか「伏線が伏線だとわかりやすい」とか。

 

でも、エンターテインメント作品としては劇場で観ておかないと損だよ!

とは言えるフルCGアニメの良さを生かした面白さ、良さはよく出ていたと思います。

 

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映画 ルパン三世 THE FIRST【考察ストセラ】あなたは自分の心の脚で立てていますか?

 

わたし~のファンです。

というとき、そこには深さがそれぞれありますよね。

 

部屋一色自分が好きなアーティストのポスターやグッズで埋め尽くされている。

外見からファンであるその人になりきろうとしている。

 

という濃いファンもいれば、この人が出る恋愛ドラマなら観ても良いかな…アクション映画はみないけど…

 

という興味はあるけど入り込みすぎないというファンもいます。

 

わたしもいろいろな人のファンなのでそうやって楽しむことは心が豊かになることの一助だと思っています。

 

でも、怖いのは傾倒しすぎること。

ひとりの人間をまるで神様のように崇めることです。

 

これはおかしなことになります。

 

「あの人の言うことなら何でも正しい」

「あの人の言うことには全て従う」

 

尊敬が傾倒、崇拝になるとそれは「違う」んですよね。

 

ひとりの人間の成長

 

という視点から言うと「違う」んです。

 

それはもう、自分の心の脚で立っていない。

 

傾倒…傾いて倒れている。

 

その人なしでは生きられない。

その人が人生の指針。

 

となってしまっている。

これが違うんです。

 

尊敬する人から学ぼうと思ったとき、その人の一部から一時期だけ学ぶのが正解でしょう。

 

守破離

 

というように、教えから学ぶときでさえ、3つのステップのうち言われるがままつき従うのは1つだけなんですから。

 

守……教えを忠実に守る

破……教えに従いつつ自分テイストを入れてみる…つまり忠実さは破っちゃえ

離……飛躍して、完全オリジナル。巣立って離れていく。

 

ね?尊敬するなら尚更、破と離は破って離れなきゃでしょ?

 

映画「ルパン三世 THE FIRST」ではゲラルトという悪役が登場します。

怪演しているのは俳優の藤原竜也さん。

 

ゲラルトはある国のカリスマに傾倒しています。

その様が哀れにすら見えます。

 

ルパンの表情も彼を哀れんでいるように見えました。

 

傾倒すると心が奪われます。

自分の心の脚で立っていない状態です。

 

心のより所。

それはその時々であってもいいです。

 

でも、それを人に求めるとき、相手があなたと同じ等身大の悩めるひとりの人間であることを忘れてはいけません。

 

全知全能、万能の神様ではありません。

人である以上、あなたとは相容れない部分もある。

欠点だってある。

 

それを見ず、人と人としての距離を忘れるならむしろその人に対して失礼じゃないですかね?

 

崇め奉られて「下々よ我をたたえよ~」なんて悦に入っているおバカさんもいますけれどね…

 

実はそういう人ほど、自分を崇めてくれる人がいなくなったときに「全て失った」なんて落ち込んだりします。

 

モロイものでしょ?

 

失ってないよ、だってあなた生きてるじゃん

 

と言うシンプルなことなんですよね、自分をより所にするということは。

 

だから、それは人に傾倒しちゃう人も同じ。

その人がいなくなったら人生の指針を失う?

あなたの人生はその人のためのものじゃないですよ。

あなた自身のためのもの。

 

だったらあなたが生きているということが何よりのよりどころでしょ?

そこに人生があるんだから。

 

ルパン三世はレティシアに言います。

「泥棒なんて嫌々やるもんじゃねぇ」

レティシアは内から湧き出る自分の好奇心があります。

彼女の場合は考古学。

ルパンの場合は泥棒稼業。

 

ルパンは自分の内から湧き出るものを大切にし、人のそれも大切にしています。

 

常に心は自分の脚で立っている。

 

それが幸せの条件であることを「ルパン三世」というキャラクターはいつも感じさせてくれますよ。

 

全ての物語のために

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