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アニメ原作漫画【天国大魔境】つまらない?面白い?評価・感想まとめと楽しみ方予想

©石黒正数・講談社

アニメ原作漫画【天国大魔境】つまらない?面白い?評価・感想まとめと楽しみ方予想

漫画『天国大魔境』ってつまらないの?
どんなところが面白いの?

『天国大魔境』アニメにもなったね…なんだか奥が深そう

この記事では漫画『天国大魔境』の評価・感想を分析・紹介していきます。
アニメ『天国大魔境』を観るかどうか?どう楽しめばいいのか?原作も読んでみるか?など検討するための参考になると思います。

わたしも存在を知らなかったのでどういう点が評価されているのか調べてみました。『天国大魔境』って何?というところから調べたので後半に記録しておきますね。

漫画『天国大魔境』はつまらない?面白い?読者の総合評価

まずはレビューサイトでの評価点数を観てみましょう。

参考サイト 評価点 各巻評価
Amazon 4.6 4.5~4.7
BookLive 4.6 4.4~4.8
コミックシーモア 4.3 ※全巻評価のみ
Renta! 4.2 ※全巻評価のみ
ebookjapan 4.5 4.1~4.7

※2023年3月30日時点

そもそも各サイトの基準が違うようですね。
3.0で高評価のところもありました。

基本的には高評価と言ってよいのでしょうが…

未だ連載中のミステリーものなので謎だらけだからでしょうか?
テーマに関する感想がなくてちょっと偏った感想になっているようです。

それが特徴的でもありますね。
意外とそこに深みが隠れているのかも。

©石黒正数・講談社

いったん原作漫画をすでに読んでいるみんなの評価・感想から可能な限り面白そうなポイントを予想してみましょう。

漫画『天国大魔境』読者の低評価と感想 謎が多すぎる?

では、まずは低評価から。

  • 「最初は盛り上がらない」「語り口が退屈であまり面白くなかった」
  • 「謎が多くてモチベーションがもたない」
  • 「画が可愛いのにグロは勘弁」

正直、低評価を探すのは難しかったです。
なんとか絞り出してこのくらい。

全体的に高評価なので仕方ありません。

ただし、高評価の中にもこれらの感想と共通するものはありました。

少し詳しく観てみましょう。

「最初は盛り上がらない」「語り口が退屈であまり面白くなかった」

まずこの感想はポイントです。

「語り口が退屈であまり面白くなかった」というのは、物語を進める手法に起因しているようです。
低評価、高評価ともに一貫していわれているのがこのポイント。

「最初は盛り上がらない」とうのは高評価を含め結構多くの人が書いていたこと。
言い換えると「後から盛り上がる」「少しずつ盛り上がる」とも言えます。

低評価の感想の中でその理由にもなっているのが次。
ただし、同じ理由の多くは高評価の方で言われていることを忘れずに。

「謎が多くてモチベーションがもたない」

なるほど。

まず、謎が多い状態で始める。

謎が多い状態が読者の興味を引っ張るほうに働くか、「もういいや」と投げ出す方に働くか…

低評価の人に言わせると謎が多すぎたり、明かされるまでが長かったりするようです。

謎を引っ張り過ぎると、確かに疲れますね。
モチベーション続かなくて読むのをやめちゃうこともあるかも。

「画が可愛いのにグロは勘弁」

人間を喰う異形の怪物が出てくる…ようなので…

人間のキャラの可愛らしい絵柄とのギャップがあるようですね。

低評価にするほど「勘弁してくれ」という思いを書いていたのは1人しか見つけられませんでしたが。

では次、圧倒的に多かった高評価へ。

漫画『天国大魔境』読者の高評価と感想 ストーリー展開が抜群

高評価の感想をまとめると以下の内容に分けられます。

  • 「石黒正数の極み」「段々に面白くなる」「もっと読み進めたくなる」
  • 「終末世界の設定が秀逸」「世界観が最高」
  • 「グロテスクな部分も残虐性が少なくて読みやすい」
  • 「独特なジェンダー観」

原作者、石黒正数さんの過去作のファンの人の意見が多く参考になりました。

では、それぞれ観ていきましょう。

「石黒正数の極み」「段々に面白くなる」「もっと読み進めたくなる」

やっぱりこれがポイントですね。
低評価でもポイントとなった部分。

ストーリーの展開のさせ方がこの石黒正数さんという作家さんの特徴のようです。

高評価の人たちも集中して挙げているのがストーリー展開について。
表現はそれぞれ違いますがストーリー展開についての感想をもう少し挙げてみますね。

「2つの世界を交互に見せる」
「サスペンスやミステリーの構成」
「ひっくり返ってひっくり返って、またひっくり返って」
「完結後に読み返して伏線を確認したい」

…などなど。

後半で紹介する石黒正数さんの他の作品の感想まで読んでみて納得できました
ストーリー展開のさせ方にはどの作品も定評がある人なんですね。

「完結後に読み返して伏線を確認したい」というほど伏線…
つまり謎がちりばめられているようです。

低評価にあった「最初は盛り上がらない」の感想にも合点がいきますね。

とはいえ!

1巻から引き込まれて次が気になったという感想のほうが多いです。

その引き込まれた理由が「2つの世界を交互に見せる」「サスペンスやミステリーの構成」だったり
次のことも理由のようです。

「終末世界の設定が秀逸」「世界観が最高」

石黒正数さんの過去作を調べると終末世界ものばかり書いているわけではないようです。
ジャンルの幅は広く、共通する特徴はあくまでストーリー展開のことだけ。

それでも、『天国大魔境』の世界観の作りこみに惹かれる人がとても多いようです。

実はわたしが惹かれたのもアニメの予告編で垣間見えた世界観でした。

『約束のネバーランド』や『AKIRA』を想起させるようなところもあるようで…
そこは後述しますね。

「グロテスクな部分も残虐性が少なくて読みやすい」

低評価にあった「画が可愛いのにグロは勘弁」という感想と対を為す感想ですね。

確かにどちらかというとほのぼの系が合いそうな絵柄です。
低評価の人はそのギャップによるショックもあったのかもしれませんね。

©石黒正数・講談社

異形の人食い怪物が登場し特殊能力を持つ子が出てくる。
そしてバトル要素もある。

ということのようなのでグロさもあるのでしょう。

その部分を高評価の人たちに言わせれば

「確かにグロい部分はあるけれど残虐性は少ないよ」

ということなのでしょう。

ストーリー上の必然というだけで、グロを売りとして前面に出すような漫画ではなさそうですね。

「独特なジェンダー観」

今の時代を反映してのことなのかどうか…
男子だからとか女子だからという区別なく描かれているということのようです。

見た目は女の子だけど気持ちは男の子…
というわかりやすいことだけではないようです。

もう少し突っ込んだジェンダー観の表現があるようで。
その辺りについては実際に作品に触れてみないとわかりませんね。

©石黒正数・講談社

では次、読者の感想を生で観てみましょう。

漫画『天国大魔境』読者のTwitterでの評価・感想

漫画『天国大魔境』の評価が直接わかるような感想をTwitterからいくつかピックアップしてみます。

漫画『天国大魔境』とは?

そもそも漫画『天国大魔境』って何?
というところから調べ始めたので、基本的なことも記録しておきますね。

このマンガがすごい!2019オトコ編第1位

漫画『天国大魔境』データ

原作者:石黒正数
掲載誌:『月刊アフタヌーン』(講談社)
連載期間:2018年3月号から連載中
単行本:既刊1巻~8巻、続巻予定

©石黒正数・講談社

漫画『天国大魔境』を調べ始めるとまず目に入るのが「このマンガがすごい!2019」のオトコ編で第1位になったという記録。

かなり人気がある事がわかりますね。

漫画『天国大魔境』あらすじ

漫画『天国大魔境』のあらすじ

美しい壁に囲まれた世界で暮らす子供たち。少年・トキオはある日、「外の外に行きたいですか?」というメッセージを受け取る。一方、外では、マルとおねえちゃんがサバイバル生活をしながら、天国を求めて、魔境となった世界を旅している。未来の日本を「あね散歩」。二つの世界を縦横無尽に行き来する、超才・石黒正数最新作、極大スケールでスタート!!

Amazon 第1巻紹介ページより引用

『天国大魔境』原作の評価・感想から面白み楽しみ方を予想

アニメ『天国大魔境』について、わたしが興味を持っているところ、原作漫画の評価・感想を調べてみて期待している部分についても簡単に触れておきます。

アニメ『天国大魔境』興味は予告編から

わたしがアニメ『天国大魔境』に興味を持ったのは予告編がキッカケです。
ポスタービジュアルは観ていたのですが琴線に触れず(笑)
完全スルーしていました。

YouTubeのおすすめで予告編が出て来て観てみたらちょっと気になったわけです。

どこに惹かれたのか…

『約束のネバーランド』っぽい?と思ったら押井守っぽい?

最初は「ん、約束のネバーランドの二番煎じ??」と思わされます。
でも観ているとすぐに施設の外の世界も映し出され
「どうも違うぞ…」と気づく。

荒廃した日本の街の風景が映し出され、人食いの怪物の存在も示唆ありますが(←約束ネバっぽい)
街の映し出され方がわたしにはどうも押井守ふうな感じ??と思えました。

最初に興味を持った瞬間の話ですね。

で、今回、原作漫画『天国大魔境』への評価・感想から紐解けることは無いか?
とレビューを読み漁っていたのですがなるほど…と

作者の石黒正数さんも大友克洋さんの『AKIRA』に敬意を持っているようですね。

そう思って予告編を見返すと、
押井守ふうというより『AKIRA』っぽいというのがわかりました。

施設の中の子たちが超能力を持っているのかな?
特別な子たちが隔離されているのも、荒廃した街の雰囲気も確かに『AKIRA』っぽさがある。

でも、原作読者の感想には石黒正数ならではの物語であることも書かれていました。

それでもどうしてもわからないことがありましたので、過去作まで調べることに…

過去作から期待する漫画・アニメ『天国大魔境』のテーマ

評価・感想を読んでいてわからなかったのは作品のメッセージ性やテーマについてです。

複数のレビューサイトのレビューを読みあさったとはいえ、あくまでわたしが読んだ限りで…ですが、はぼんやりとすら掴めませんでした。

むしろテーマに関する記述が皆無。

謎の明かしかたやストーリーの技術に関して定評がある事は充分わかったのですが、「どんなことを訴えてくるのか?」ということが掴めない。

そこで、石黒正数さんの過去作のレビューにヒントを求めました。

ここらへんで

「つーか、自分で作品読めよ!」

…ってお叱り受けそうですが、アニメを初見として楽しみたいんですもん♪

でもアニメを観るかどうか?面白そうかどうか?
それを事前に予想するのが楽しいもんで♪

楽しくてこんな回りくどいことやってます♪お許しを(ふふふ)

石黒正数さんの他の作品は?

石田正数さんはいくつかの作品を発表されているようですが、どうやら以下が代表作として挙げれそうです。
漫画『天国大魔境』の読者の感想にどちらも数回登場していましたから。

『それでも町は廻っている』
全16巻完結

©石黒正数・講談社

>>『それでも町は廻っている』の無料試し読みはこちら

『外天楼』
全1巻完結

©石黒正数・講談社

>>漫画『外天楼』の無料試し読みはこちら

どちらもやはりストーリー展開についてはみなさん書いています。

『それでも町は廻っている』は時間軸が大きく前後したりとか、いろいろ凝っているようです。

『外天楼』はいろいろなお話が結末に向かって集束していくタイプのようですね。
後半にかけての繋がっていく展開がみどころのようでした。
そして衝撃の結末にみんなやられちゃう…みたいな。

で、肝心のテーマやメッセージ性については…

『それでも町は廻っている』は…
どうやら町の人々の人情だったり、人と人のつながりのようなものが描かれているようです。

『外天楼』は…
深い意味での愛情や悲しみが伝わるようなものらしいです。

石黒正数さんの過去作を読んで『天国大魔境』を読んでみた。
その上で高評価している人たちがいる。

ということは、やはりそういう人の情やつながりは表現されているのかも。

不条理で怖そうな世界観のようではありますが、深い意味での愛や希望のようなものが描かれているのかもしれないな…。

あるいはまたそれらとも違うモノが根底にあるのか?

いずれにせよしっかりと心に響くものは期待できそうです。

漫画『天国大魔境』の感想には謎が徐々に明かされていく面白さへのレビューが多いと書きました。そんな感想の中にひとつに

「物語の残酷さに気づいたとき一気に面白くなった」

という言葉がありました。

テーマや訴えてくるものについての期待としてはコレ、結構重要ポイントのような気がしますね。

うん!やっぱり惹かれる。

途中で止めるかもしれないけど(笑)、ひとまずアニメ観てみます!!

なんて書いていたら…

アニメ『天国大魔境』1話を観てみた感想 最初から面白い!

この記事を準備している最中に、アニメ『天国大魔境』の第1話が放送されてしまいました(笑)

…なるほど…

この1話の中だけでも不思議な施設と外の世界が交互に描かれました。

面白くなるまで時間がかかる…なんてことはないと思います。
初めからかなり興味深く最後まで観てしまいました。

プロローグとしてちゃんと視聴者のハートをつかんでくれる感じです。
先が気になってしょうがない。

©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会

漫画『天国大魔境』つまらない?面白い?評価・感想と楽しみ方まとめ

…ということで、自分でも何やってるんだろう?
と思うくらい回り道になった漫画『天国大魔境』の評価・感想の分析でした。

ただ、参考にしたいだけでこんなにムキになるかと自分でも不思議になるほど。
でもアニメ第1話の感じから、観てみようと思ったの正解っぽいです。

この先の展開を楽しみにして観ていこうと思います。

結論として

『天国大魔境』は
・ストーリー展開に定評のある原作者による未だ謎が多い作品
・すでに多くのファンを引き付けている
・内包されるテーマには深みや見応えを期待してよさそう

あとはテンポ、テイストなどが好みにあるかどうか?
というところですね。

 

全ての物語のために

 

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