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ネタバレ注意 映画【機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ】感想 ガンダム知らなくても怖い!

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ネタバレ注意 映画【機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ】感想 ガンダム知らなくても怖い!

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を観てきました!

これまでのガンダムが超えられなかったモノを1つ超えたんじゃない?

では、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を振り返ってみましょう♪

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に繋がる名作。映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は見放題配信中です♪

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映画 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ あらすじ※ネタバレ注意

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』
2020年 日本

第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年後のU.C.(宇宙世紀)0105。
地球連邦政府の腐敗は地球の汚染を加速させ続けるばかりではなく、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」も行われていました。
そんな連邦政府に対し、反地球連邦政府運動を行っている組織が「マフティー」と呼ばれているようです。リーダーの名は「マフティー・ナビーユ・エリン」。
そして…マフティー・ナビーユ・エリンの正体は、U.C.0079の一年戦争からの伝説的な艦長で現大佐のブライト・ノアの息子、ハサウェイ・ノアでした。
高官を暗殺するというテロリストまがいの過激な行為で抵抗をしてきたマフティーことハサウェイ。それは、アムロ・レイシャア・アズナブルの理念と理想、意志を受け継ぎ地球環境を守る道を切り拓こうとするハサウェイでしたが、連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いによってハサウェイの運命は少しずつ揺らぎ始めるのでした…

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映画 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ とは…

映画 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ データ

映画 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイを作った人たち

原作:富野由悠季 矢立肇

原作は富野由悠季と矢立肇となっています。矢立肇というのはアニメーション制作会社サンライズの企画部の共同ペンネームです。1980年代の前半までは当時の企画部長だった山浦栄二さんのペンネームとして認識されていたようですが現在は企画部の総称のようですね。
『機動戦士ガンダム』というものがサンライズの企画としての創造物なのであれば矢立肇の名前が消えないのは当然のことなのかもしれません。

しかし、基本的にはガンダムの生みの親と言えば富野由悠季さんです。そしてこの『閃光のハサウェイ』という作品に限って言えば富野由悠季さんによる小説しか存在していませんでした。ですので今作は特に「原作は富野由悠季さん」という印象が強いものですね。

脚本:むとうやすゆき

『戦国BASARA』などアニメのシリーズ構成や脚本を手掛けている方。ガンダム作品は2010年から5年にわたり制作されたアニメ『機動戦士ガンダムUC』で参加。その後『ガンダムビルドダイバーズ』シリーズを担当されているようです。
今、大人気放送中のアニメ『東京リベンジャーズ』もむとうやすゆきさんがシリーズ構成と脚本を担当されていますね。

監督:村瀬修功

村瀬修功さんの名前を観て、今回の映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の臨場感に納得がいきました。『虐殺器官』の監督ですか。なるほど!あれは凄い映画でしたよね。とは言え村瀬修功さんは『機動戦士ガンダムF91』『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』『機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-』『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』で原画や作画監督を務めてきた人。
『閃光のハサウェイ』はガンダムらしさを失わず、独自のリアリティを反映させた成功作だと思います。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイという作品の立ち位置

小説 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

富野由悠季さんによる傑作小説として名高い人気をもっていたのが『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』です。この物語は『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』という作品の数年後を描いた作品なのですが、この『逆襲のシャア』という作品の成り立ちが少し複雑です。

『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』は劇場用映画として1988年制作されましたが同じ1988年に富野由悠季さんが書かれた小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』は劇場版とはストーリーが違います。映画用の脚本の第1稿を元に小説化されたものなんだそう。で話題の小説版『閃光のハサウェイ』はこの『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の続編にあたるお話になっているんですね。
それが理由なのかどうかはわかりあませんが富野由悠季さんは、長年この作品をアニメ化することには否定的でした。

映画 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

ということで『閃光のハサウェイ』の映画化決定はファンにはとても嬉しいニュースだったのです。で、映画版の『閃光のハサウェイ』は一応、映画版の『逆襲のシャア』の続編という設定になっているようですね。

映画 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのキャスト

映画 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのキャスト

ハサウェイ・ノア:小野賢章

父、ブライト・ノアは19歳でおとり部隊の戦艦ホワイトベースの艦長をつとめその後、アーガマ、ネールアーガマ、ラーカイラムと歴代のガンダムが艦載される艦の艦長を務めてきた伝説の人、作品の世界でもとても有名人のようですね。そんなブライトの息子がハサウェイです。ちなみに妹がチェイミーだったかな?母はミライ・ノア。ホワイトベースで総舵手をしていたミライ・ヤシマですね。
『逆襲のシャア』ではまだまだ少年だったハサウェイ。無謀にもモビルスーツに乗り込んで無茶をしちゃいました。そのことは今作でもセリフの中で語られていました。
演じる小野賢章さんは今、人気の声優さんですね。2021年冬期アニメ『Dr.STONE 第2期』では凄耳ソナーマンで弓の使い手西園寺羽京を、2020年の『体操ザムライ』では変な忍者レオナルドを演じていましたね。

ギギ・アンダルシア:上田麗奈

一応、地球連邦軍の関係者ということになるようですが、まだよく素性がわかりません。ニュータイプなのか、癇がいいのかハサウェイがマフティーだと一瞬で見抜いちゃいました。
演じるのは上田麗奈さん。『鬼滅の刃』の栗花落カナヲや『Dr.STONE』のルリなど、私も最近よく聞いている声でした。

ケネス・スレッグ:諏訪部順一

ケネスは落ち着いた軍人という感じで初めは登場しますが、だんだんデリカシーのなさというか悪い意味での自信家のところやさらに暴力的な部分まで見えてきて、彼のキャラクターを知っていくスリルも味わえました。
演じるのは諏訪部順一さん。なんかもう、諏訪部順一さんが出てないアニメを探す方が難しんじゃないか?っていうくらい出てきますね。最近だと『呪術廻戦』の両面宿儺が有名かな。あ、今は『僕のヒーローアカデミア』で相澤先生として出ずっぱりですね。
わたしは映画『グリーンブック』の主役のマハーシャラ・アリの吹替が絶品でした。

クエス・パラヤ:川村万梨阿

クエスは『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』に出てきたヒロイン的な少女です。思春期のハサウェイの恋の相手…なのかもしれません。『逆襲のシャア』では悲しくも優しい最後でしたね。ハサウェイ可哀想だったんだよな…
ハサウェイの回想で出てくるのですが、ハサウェイの視点のカットで描かれてまるで自分の青春期の恋の相手のように胸が締め付けられる思いがしました。

声は『逆襲のシャア』に引き続き川村万梨阿さんです。実は『機動戦士Zガンダム』ではベルトーチカ・イルマというキャラクターも演じてるんですね。ベテラン声優さんです。

アムロ・レイ:古谷徹

で、ハサウェイの心の中で聞こえる伝説のエースパイロット、アムロ・レイはやはりこの人です。古谷徹さん。ほんの一言の登場でしたがガンダムを知っている人には「あ、アムロだ」ってわかりますね。まあ、今は『名探偵コナン』シリーズの安室で有名かな。わたしたちの時代は聖闘士星矢の星矢でもありましたね。

キャスティングの炎上について

じつは映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のキャスティングをめぐっては炎上もしていましたね。
それは、主人公ハサウェイの声を佐々木望さんが演じなかったから。

ご本人もびっくりだったようですね。

佐々木望さんは『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』以降のゲームなどでもズ~ッとハサウェイを演じてきた人です。ガンダムファンの中ではハサウェイという名前と共に佐々木望さんの声が自然と浮かぶ人も多いはず。いくら人気声優とは言えファンからしたらここが代わっちゃうのはなかなか受け入れ難かったんじゃないでしょうか?

しかし、作品のヒットと評価を見ればわかりますよね。今作に限って言えばあながち失敗はしていなかったようです。

わたしも少年ではない、大人のハサウェイとして自然と受け入れることが出来ました。

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映画 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 感想と評価

映画 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 感想

ガンダムが超えられなかったモノ

これまでのガンダムが超えられなかった一線をいくつか超えたなと思える成功作だと思いました。よくよく考えると『機動戦士ガンダムF91』という劇場用作品でも一部成功していたなと思い出したのですが、『閃光のハサウェイ』はそこをさらに超えてきた感じがありました。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイの感想① 恐怖

今までのガンダムが超えられなかった壁。ひとつは恐怖の壁です。『機動戦士ガンダム』というオリジナル作品がそもそもアニメやロボットアニメが超えられなかった恐怖の壁を声が伝説的な作品です。それは戦争の恐怖。ロボットを宇宙の侵略者から地球を守るヒーローとして描くのではなく、戦車や戦闘機のように人間同士が争う兵器として描きました。そのため『ガンダム』では1話目から登場人物の家族が爆死したりという戦争の恐怖が描かれました。

しかし、その第1作の『機動戦士ガンダム』以降、それを超えるほどの生々しさで戦争の恐怖を観客に伝えてくるものはありませんでした。富野由悠季さんが作ったものでもそうです。『ガンダムW』など、宇宙世紀ものとはまったく世界観で『ガンダム』という冠だけが使われた別次元のシリーズはその辺がよりキャラクターアニメっぽくなり、戦争の悲劇は描かれても、恐怖が伝わる描写という意味では逆に遠のいていきました。

富野作品ですら超えられなかったその壁を、この『閃光のハサウェイ』は超えてきたと思います。
ポスターにも使われている森林公園のようなところで逃げ惑う人々の向こうに巨大なモビルスーツがいるシーン。ここはこの作品の象徴的なシーンでした。このシーンの恐怖を描けたことだけでもこの作品は成功なんじゃないかと思います。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイの感想② 臨場感

その恐怖、怖さはどこから来たんだろう…。劇場を出て電車で帰路につきつつ考えました。答えのすべてではないかもしれませんが臨場感というのは大きい勝因だと思います。クライマックスでは宇宙と地球の空のはざまでのモビルスーツ戦が繰り広げられますが、ここのシーンの臨場感も今までのガンダム作品にはないレベルでした。

自分がコックピットに乗っているかのようなスリリングなシーンが展開されます。
地球と宇宙のはざまという空気感も観ているときはただただ没頭していましたが、思い返してみると本能的にそういう空間の怖さを感じながら観ていました。

アニメの描き方のことはわかりませんが、一観客として間違いなく今までのガンダム作品の中でもっとも臨場感を感じた作品。もっともスリルを感じて、怖かった作品であることは間違いありません。

映画 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ の評価

では、他のみんなは映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』をどのように評価しているのか?Twitterの反応から観てみましょう♪

x.com

映画 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ の感想まとめ

『富野信者』という言葉があるほど、富野由悠季という人はカリスマ性があり、それは『機動戦士ガンダム』をはじめとした彼が物語や総監督を務めてきた作品そのものにも投影されています。作品そのものがカリスマ性を持っているんですね。
そんな富野由悠季さんが書いた小説を劇場用のアニメーションとして三部作で描く…けどそこに富野由悠季さんは参加しない。

ということで、ほとんど期待はしていなかったのが実は今作です。むしろ富野由悠季さんが今、5部作で全力で製作されている『Gのレコンギスタ』のほうしか期待できないなと劇場で観るつもりすらありませんでした。

ところが『劇場で観ないと後悔するかもよ』という弟の一言につられて劇場へ足を運びました。ガンダム好きだけど、好きだからこそとても厳しい目で観る弟がそういうのであればこれは何かあるぞ…と。

たしかに…これまでのガンダムが超えられなかったある壁をひとつふたつ超えているのは間違いないでしょう。もちろん、富野由悠季さんが作ればもっと映画としての構成が違っていた(良くも悪くも)というのはあるかもしれませんが、少なくともわたしは冒頭からまるでハリウッドの実写のポリティカルアクション映画を観るようなスリルを味わっていましたからね。こんな「ガンダム」初めてだな…って、冒頭から思っていました。

監督が『虐殺器官』の村瀬修功さんだと知ってやっと納得です。

 

全ての物語のために

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