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予習 どれから観たらいい?映画【スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム】を面白く観る順番をあなたの余裕ごとに解説

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どれから観たらいい?
映画【スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム】を面白く観る順番をあなたの余裕ごとに解説

『スパイダーマン』ってどの順番で観れば良いの?

他のマーベル作品とも関係ありそうだしよく分からない…

この記事では、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を楽しむために予習しておきたい作品をあなたの忙しさに合わせて選べるように説明しています。

実は全ての過去作を観なくても楽しめます。優先順位を知って興味がある作品を観てください。関連作品はその後に観ても遅くはない!その理由も説明していきますね。「興味はあるけど忙しい」「シリーズ全部は観れない」という人も安心してください。

※この記事は2021年10月1日、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』劇場公開の約3ヶ月前に発表した記事を2023年10月20日に大幅に加筆修正したものです。
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【結論】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を楽しむための予習 優先順位はコレ

さっさと結論からいきます!

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を面白く観るための予習をするために観る作品。
その優先順位は以下。

【結論】

大前提:忙しいなら予習は不要
【優先順位1】歴代『スパイダーマン』タイトル作品(アニメは除外)
【優先順位2】MCU作品で3代目スパイダーマン出演作品
【優先順位3】3代目スパイダーマンを導く2人の大人を知る作品

以上。

次に、スパイダーマンシリーズとMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の全体像をザっと説明します。

その次から優先順位をそれぞれ詳しく説明していきますね。

大前提の「忙しいなら予習は不要」の理由は最後に説明します。

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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を取り巻く”マーベル”作品の全様

では、ひとまず『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』をとりまくマーベルシリーズの全貌が以下です。
※色分けの説明は表の下にあります。

MCU作品 ソニー・ピクチャーズ作品
『スパイダーマン』(2002年5月)
『スパイダーマン2』(2004年6月)
『スパイダーマン3』(2007年5月)
インフィニティ・サーガ
-フェーズ1-
『アイアンマン』(2008年5月)
『インクレディブル・ハルク』(2008年6月)
『アイアンマン2』(2010年5月)
『マイティ・ソー』(2011年5月)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年7月)
『アベンジャーズ』(2012年5月)
『アメイジング・スパイダーマン』(2012年7月)
-フェーズ2-
『アイアンマン3』(2013年5月)
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年11月)
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年4月)
『アメイジング・スパイダーマン2』(2014年5月)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年8月)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年5月)
『アントマン』(2015年7月)
-フェーズ3-
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年5月)
『ドクター・ストレンジ』(2016年11月)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年5月)
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年7月)
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年11月)
『ブラックパンサー』(2018年2月)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年4月)
『アントマン&ワスプ』(2018年7月)
  『ヴェノム』(2018年11月)
『キャプテン・マーベル』(2019年3月8日) 『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019年3月)
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年4月)
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年7月)
マルチバース・サーガ
-フェーズ4-
『ブラック・ウィドウ』(2021年7月)
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年9月)
『エターナルズ』(2021年11月)
  『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021年12月)
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年12月)
  『モービウス』(2022年4月)
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022年5月)
『ソー:ラブ&サンダー』(2022年7月8)
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022年11月)
-フェーズ5-
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023年2月)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023年5月)
  『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023年6月)
『マーベルズ』(2023年11月予定)

( )内はアメリカでの公開年月

【色分け説明】
赤:『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の主人公であるスパイダーマンことピーター・パーカー(配役:トム・ホランド)が登場する作品。
紫:歴代の先輩スパイダーマンが主人公の作品。
水色:トム・ホランド版スパイダーマンと直接関わるキャラクターをより理解できる作品。
灰色:『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を楽しむための優先順位に入れる必要がない作品。

時系列順はほぼ公開された順番通りです。表の通り。

MCUとソニー・ピクチャーズの違いを含め、詳しくはこの後の各項目で説明していきますね。

結論からいいますと上記の表の色付きの作品を観れば『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予習としては完璧です。

全部で15本
関連作品のほとんどは無視していいことがわかるでしょう。

とはいえ15本はかなりの数ですよね。

ということで、この15本の優先順位を3段階にわけて説明していきます

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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を面白く観る予習【優先順位1】は過去の『スパイダーマン』シリーズ

悩みましたがまずはコレ。

過去の『スパイダーマン』タイトルは観ておきたい!

です。

MCU作品 ソニー・ピクチャーズ作品
『スパイダーマン』(2002年5月)
『スパイダーマン2』(2004年6月)
『スパイダーマン3』(2007年5月)
『アメイジング・スパイダーマン』(2012年7月)
『アメイジング・スパイダーマン2』(2014年5月)
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年7月)
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年7月)
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年12月)

なぜなら…

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は映画の歴史を変えたと言っても過言ではない作品で、その歴史の変え方に大きく関わっているのが過去の『スパイダーマン』作品だからです。

実写『スパイダーマン』シリーズは現在3シリーズ

『スパイダーマン』は今までに3人の俳優が演じてきました。

スパイダーマンになる主人公の名前はピーター・パーカー。

以下がピーター・パーカーを演じてきた歴代の俳優たちです。

ドビー・マグワイア アンドリュー・ガーフィールド トム・ホランド

ファンの間でも区別の仕方が(呼び名が)色々あるようですね。

1代目 トビースパイダー サム・ライミ版 初代シリーズ
2代目 アンドリュースパイダー マーク・ウェブ版 アメイジング(アメスパ)シリーズ
3代目 トムホスパイダー ジョン・ワッツ版 MCU版(『ホーム』シリーズ)

などなど…

サム・ライミ、マーク・ウェブ、ジョン・ワッツというのはそれぞれのシリーズの監督の名前です。

この記事では基本は1代目、2代目、3代目としますね。

”大人の事情”を超えた3代目『スパイダーマン』

1代目のトビー・マグワイヤの『スパイダーマン』シリーズと2代目アンドリュー・ガーフィールドの『アメイジング・スパイダーマン』シリーズはソニー・ピクチャーズというハリウッド大手スタジオが作った作品です。

ひと口で「マーベル作品」といっても複雑なのがここ。

もともとはマーベル・コミックスという漫画の出版社があります。
マーベル・コミックスは出版社なので映画は作らない。

マーベル・コミックスが出している漫画の映画化権をヒーローごとにいろいろな映画会社に売っていたんですね。

『スパイダーマン』関連のキャラクターはコロンビア・ピクチャーズ(現在のソニー・ピクチャーズ)へ。
『X-MEN』関連のキャラクターは20世紀FOXへ…という感じで。

マーベル社は1986年の『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』から共同制作というカタチで映画制作にも参入。
ソニー・ピクチャーズや20世紀FOXなど大手と一緒にマーベル・コミックスのヒーローを映画化していったわけです。

マーベル・スタジオという映画会社も1990年代前半には設立されていたようです。
暫くはソニーやFOX主導の共同製作が続きますが2007年に初めて単独で『アイアンマン』を制作します。

MCUの第1弾というわけですね。

MCU=マーベル・シネマティック・ユニバース

マーベルコミックスのヒーローたちを全て同じ世界線の中の物語として描く。
そうすることで主役以外のヒーローも同じ世界観に存在するんだというバックボーンが出来上がります。当然、ヒーローや登場人物たちが共演できるようになるわけです。

エンドクレジット(エンドロール後のオマケ映像)を観ると『アイアンマン』のときからアベンジャーズを念頭にMCU構想がスタートしたことがわかります。

そんなMCUがスタートし『アベンジャーズ』が大ヒットしても、『スパイダーマン』や『X-MEN』シリーズはMCUとは関係のない各大手会社の独自シリーズとして続いていました。
(ちなみにマーベル・スタジオはディズニーに吸収され、『アベンジャーズ』からディズニーの中の一部門となりました)

だから前の2つのソニー・ピクチャーズ作品『スパイダーマン』と『アメイジング・スパイダーマン』のシリーズはMCUとは無関係。

ハリウッド映画は作品の世界観も大切にすることが多いので、『スパイダーマン』と『アメイジング・スパイダーマン』ですら完全に無関係の別世界線の作品です。

単に仕切り直して作り直されただけ…ということですね。

この両シリーズともソニー・ピクチャーズの当初の予定通りに続かずシリーズ半ばで企画が終わってしまいました。

そんな時に浮上したのがソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオの合意によって生まれた3代目スパイダーマン。

トム・ホランド主演の『ホーム』シリーズだったわけですね。
権利を持っているソニー・ピクチャーズの作品でありながらMCUにも参加するという特殊な立ち位置。

ちなみに、20世紀FOXはディズニーに買収されたため今後『X-MEN』関連のキャラクターがMCUに参加します。
しかし、ソニー・ピクチャーズはディズニー傘下に入ったわけではありません。

あくまでソニーが権利はもったままだけどマーベル・スタジオと共同で作りMCUにも参加する。

まさに大人の事情を超えた奇跡のシリーズが3代目トム・ホランド版の『ホーム』シリーズなんですね。

映画の歴史を変えた『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

そんな奇跡のMCU参加を果たした3代目スパイダーマンが、その立場を存分に利用したのが『ホーム』シリーズ第3弾『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』なんです。

この作品は1代目『スパイダーマン』シリーズのメインのヴィラン(敵)3人と、2代目『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのヴィラン(敵)2人が世界観の垣根を超えてトム・ホランド演じる3代目ピーター・パーカーの前に現れる…

というお話です。

演じる役者も全員過去作の俳優たちです。

つまり、MCUの流れの中にMCUとは完全別枠で作られていた過去の作品のキャラクターたちがそのままやってくる。

劇場公開当時はそのCMだけで過去作品のファンはワクワクしたでしょう。

日本でも劇場ではどよめきが上がったり拍手が起きたり、旧作ファンは涙を流して喜びました。

MCUよりも過去『スパイダーマン』シリーズがストーリーを動かす

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は紛れもなくMCUのシリーズ作品です。

『アベンジャーズ』シリーズのクライマックス『インフィニティ・ウォー』と『エンド・ゲーム』でも大きな役割を果たしたドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)というヒーローも重要な役柄で『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に登場します。

それでも、物語のドラマの部分、感情的な部分のほとんどがスパイダーマンというヒーローの宿命みたいなものを軸に進められていきます。

歴代『スパイダーマン』シリーズとの繋がりがイベント的にもエモーショナルなドラマ性にも深くかかわってくる。

…ということで結論に戻ると…

まず優先させたいのが…

過去の『スパイダーマン』タイトルは観ておきたい!

ということになるわけです。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』予告

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を面白く観る予習【優先順位2】はMCUの『スパイダーマン』登場作品

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を楽しむための予習。
優先順位の2番目は、MCUシリーズの以下3作品です。

MCU作品
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年5月6日公開)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年4月27日公開)
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年4月26日公開)

理由はシンプル。
トム・ホランド演じる3代目スパイダーマンが登場する作品だから。

最初の表でもわかりますがスパイダーマン『ホーム』シリーズも交えて時系列に並べると以下

  1. 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
  2. 『スパイダーマン:ホームカミング』
  3. 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
  4. 『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』
  5. 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
  6. 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

実は3代目シリーズ1作目『スパイダーマン:ホームカミング』の前に『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初登場しているんですね。

これでMCUで3代目トムホスパイダーマンが出ている作品を制覇することになります。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)にスカウトされたピーター・パーカーが『ホームカミング』で単独主役。

その後『アベンジャーズ』シリーズ最大のクライマックス『インフィニティ・ウォー』『エンド・ゲーム』で大活躍します。

これらを観ておくとスパイダーマンにとってのトニー・スタークやアベンジャーズがどんな存在なのかがわかり『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でのいろいろなセリフの深みも増します。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を面白く観る予習【優先順位3】は「2人の大人」の存在

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を楽しむための予習。
優先順位3番目は以下の作品です。

MCU作品
『アイアンマン』(2008年5月)
『アイアンマン2』(2010年5月)
『アベンジャーズ』(2012年5月)
『ドクター・ストレンジ』(2016年11月)

この4本。

スパイダーマンは出てきません。

3代目スパイダーマンはMCUの中ではアイアンマンの後継者的な重責を背負うことになっていきます。
そのことは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でしっかりと描かれます。

また、スパイダーマンとアイアンマンの師弟関係としての様子は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『スパイダーマン:ホームカミング』でしっかりと描かれています。

ではなぜ、この4本なのか?
理由は主に、まだ10代のスパイダーマンを導く立場となる2人の大人のことをより理解するためです。

その2人が、アイアンマンとドクター・ストレンジ。

『アイアンマン』は、ピーター・パーカーの師匠的な大人であるトニー・スタークがヒーローになるまでの物語。

『アイアンマン2』もそうですが、細かくは理由が3つあります。

  • 劇中でアイアンマンに助けられるアイアンマンのお面をつけた少年がピーター・パーカーだった…!という設定なんだそうです。
  • 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で描かれるキャプテン・アメリカとアイアンマンの対立の感情的なドラマを理解できる父親とのドラマが『アイアンマン2』で描かれているから
  • その父親との関係があった上でアイアンマンはスパイダーマンを説教する立場になるから

1つ目はまあ、あまり気にしなくても良いでしょう。
シーンにして一瞬ですし、公式とは言え恐らく後付けの設定です(笑)

個人的には2つ目と3つ目の理由でお薦めしたいです。

とは言え、気張らず優先順位は3番目。
せっかく『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を観るのなら…
せっかく『スパイダーマン:ホームカミング』を観るのなら…という程度のお薦め。

『アベンジャーズ』は、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』というより1作目の『スパイダーマン:ホームカミング』に直接関係します。

『スパイダーマン:ホームカミング』ではヴィラン(敵)であるヴァルチャー(マイケル・キートン)が冒頭で職を奪われるシーンが描かれます。
その職というのが『アベンジャーズ』のクライマックスのバトルで壊滅的な打撃を受けたニューヨークの後片付け。

ヒーロー活動と現代社会の歪み。
それが恨み、憎しみを生み出す関係性がよりイメージしやすくなるでしょう。
まあ、この記事でその情報を知っただけでも充分『スパイダーマン:ホームカミング』は楽しめますけどね。

さらに付け加えるなら『アベンジャーズ』メンバー間の緊張感。

特にアイアンマンとキャプテン・アメリカの考え方のズレはこの時から垣間見えるので、そういう意味でもお薦めです。

これも、
せっかく『スパイダーマン:ホームカミング』を観るのなら…
せっかく『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』を観るなら…的な位置づけですね。

『ドクター・ストレンジ』は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に準主役的な役割で登場するドクター・ストレンジがヒーローになるまでの物語。

『ノー・ウェイ・ホーム』では『ドクター・ストレンジ1.5』と言ってもいいくらい活躍しますよ。
アイアンマンに代わってピーター・パーカーを大人の立場で観る立ち位置。

そんな彼のことを知る最適の作品としてお薦めします。

とは言え、スパイダーマンとの出会いと共闘は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』&『エンド・ゲーム』で描かれるので優先順位はその次ということになります。

この4作品をお薦めの重要度順で並べると

  1. 『ドクター・ストレンジ』
  2. 『アベンジャーズ』
  3. 『アイアンマン2』
  4. 『アイアンマン』

…かな…?
時系列の真逆ですね(笑)

この順位はもう完全にわたし個人の好みが尺度になっているので適度に参考までに(笑)

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を面白く観る予習 各作品解説

ではここで、コレまでに紹介してきた各作品をサクッと紹介しておきます。

【優先順位1】歴代スパイダーマン

まずは優先順位1番目の歴代のスパイダーマン作品です。

1代目『スパイダーマン』シリーズと、2代目『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ。

ソニー・ピクチャーズは前進のコロンビア・ピクチャーズ時代の1970~1980年代にテレビ映画として「スパイダーマン」作品を作っていました。日本でも確か日曜洋画劇場で放送したんじゃないかな?

コミックスでは1960年代から大人気のヒーローで、実は日本の特撮ヒーローとしても東映版の『スパイダーマン』が作られたほど。

1代目『スパイダーマン』シリーズ

そんな『スパイダーマン』を劇場用大作として完全リブートしたのが2002年の1代目『スパイダーマン』でした。

主役のピーター・パーカー役にトビー・マグワイアが抜擢されシリーズ。

『スパイダーマン』2002年
『スパイダーマン2』2004年
『スパイダーマン3』2006年

この3作品が作ですね。

各作品に登場するヴィラン(敵)とピーター・パーカー(トビー・マグワイア)の関係性。
特に1作目のグリーン・ゴブリンことノーマン・オズボーン(ウィリアム・デフォー)は親友ハリー(ジェームズ・フランコ)の父親です。
また幼いころからの憧れの女性MJことメリー・ジェーン・ワトソン(キルスティン・ダンスト)との難しい関係性が見どころです。

サム・ライミ監督が離脱したことで『スパイダーマン4』が中止となり、ソニー・ピクチャーズはもう一度初めからリブートしようと2014年に主役のピーター・パーカー役にアンドリュー・ガーフィールドを抜擢してマーク・ウェブ監督版の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズがスタートします。

2代目『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ
『アメイジング・スパイダーマン』2012年
『アメイジング・スパイダーマン2』2014年

『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)も悲しい運命を背負います。両親の死、おじの死。恋人グエン・ステイシー(エマ・ストーン)との悲しい運命。
そして各ヴィラン(敵)との関係。見どころ多いシリーズです。

『アメイジング・スパイダーマン』シリーズが始まった時にはすでにMCUがスタートしていました。

しかしこのころはスパイダーマンがMCUに参戦するなんてあり得ない話でした。

ところが、主演のアンドリュー・ガーフィールドが『アメイジング・スパイダーマン』シリーズから離脱を宣言。またもやシリーズ半ばで続編が中止になってしまいます。

ソニー・ピクチャーズでは、スパイダーマンを今後どうしていこう…?と悩んだでしょうね。

そこへ急きょ浮上したのがMCUへの参戦です。

2016年、『アメイジング・スパイダーマン2』のわずか2年後にトム・ホランドが新生ピーター・パーカーとして抜擢され、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場。

この流れは電光石火でしたね。マーベル側もチャンスだったのでしょう。

さて、このMCUとはまったく関係のないはずの2人のピーター・パーカー。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は彼らが立ち向かったヴィラン(敵)たちが別の世界線のはずの3代目ピーター・パーカーの前に現れます。

過去作品のキャラクターたちが過去作で何を背負っていたのか?
それを知ることが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のエモーショナルな部分の味わいを深めます。

そして、3代目。

トム・ホランド演じるピーター・パーカーのMCU版スパイダーマン。

『スパイダーマン:ホームカミング』  2017年

MCUスパイダーマンシリーズの第1作目です。ピーター・パーカーと学校の友達やメイ伯母さんなど周囲の人たちとの関係が初めて描かれる作品。MCU以前の歴代スパイダーマンと違うのは、もうピーターがスパイダーマンになっているという点ですね。
また、MCUのピーター・パーカーにとって大切なのはアイアンマンことトニー・スタークとの関係性です。そういう意味でピーターの今後の葛藤の背景が伝わりやすいんじゃないかと思います。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』 2019年

MCUスパイダーマンシリーズの2作目。
『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』の後、MCUフェーズ3のラストを飾った作品。
フェーズ3を締めくくりつつ、フェーズ4へ続くぞ!という力強いラスト(笑)
まだまだ遊びたい10代のピーター・パーカーがトニー・スタークの遺志を継ぐような隠喩的・象徴的な葛藤と覚悟を魅せた作品。映像的なスペクタクルも観客を観たことのない世界へ連れて行ってくれました。…が、この作品の衝撃のラストがそのまま『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に続きます。

【優先順位2】『スパイダーマン』以外のMCU関連作品

優先順位の2番目の作品群は、MCUシリーズ作品ですが『スパイダーマン』の映画ではありません。
でもトム・ホランドの3代目ピーター・パーカーのスパイダーマンが登場するという作品です。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』 2016年

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は『キャプテン・アメリカ』シリーズの3作目に当たります。
MCU全体の中でも超重要な作品。

アベンジャーズの分裂が描かれます。

で、肝心のスパイダーマンにどう関係があるのか?というと…
実はコレ、MCUスパイダーマンのデビュー作なんです。

なのになぜこの優先順位か?

1作目の『スパイダーマン:ホームカミング』の冒頭で『シビル・ウォー』ではしゃぐピーターのスマホの映像から始まります。「シビル・ウォーではスパイダーマンはそんな感じだったのね…」とわかるだけでも、まあ理解はできるだろうという判断です。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の中ではトニー・スタークがニューヨークで超人的な能力を使って活躍している少年、ピーター・パーカーに目をつけてスカウトしに行くところも描かれるので、2人の始まりとしてもこれを観ておくのはもちろん悪くはないです。

1本の映画として傑作であることも間違いないし。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 2018年

© 2018 MARVEL

『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』は『アベンジャーズ』シリーズ3作目。
『スパイダーマン:ホームカミング』の次にピーター・パーカーがMCUに登場した作品。冒頭からクライマックスまで大活躍するのですが…、ピーターにとってもピーターの周囲の人たちにとっても…全人類、全宇宙にとってもとても大きな出来事が起こります。

アイアンマンのトニー・スタークとの関係も重要ですが、この作品ではピーター・パーカーもトニー・スタークも初めてドクター・ストレンジと出会います。ここは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』とも直接つながりますね。

『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』 2019年

© 2019 MARVEL

スパイダーマン中心の映画ではありません。インフィニティ・サーガのヒーロー全員が登場しますが、メインはフェーズ1のヒーロー、『アベンジャーズ』1作目のヒーローたちが『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』で起きた悲劇を乗り越えて逆襲する物語です。圧巻のクライマックスではスパイダーマンも活躍します。ここで観るべきなのもやはりピーター・パーカーとトニー・スタークの関係性ですね。改めて、ピーターにとってのトニー、トニーにとってのピーターという関係性がここでググっと深いものになります。

【優先順位3】2人の大人のヒーローをより理解する作品

優先順位の3番目は、ピーター・パーカーを導く大人たちをより知るための作品です。

『アイアンマン』 2008年

©2008 MVL Film Finance. All Rights Reserved.

『アイアンマン』は記念すべきMCUの1作目。
軍事メーカー大手、スタークインダストリーズの社長でプレイボーイな天才科学者トニー・スタークが自分が何を売ってきたのか…その真実を突きつけられたことからヒーロー活動に目覚めていく姿を描いた伝説の作品。メカ好きや工作好きの元少年たちがワクワクした映画ですね。その描写を『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でピーター・パーカーが引き継いだのも熱かった!

『アイアンマン2』 2010年

© 2013 Marvel

『アイアンマン2』は父の恨みを晴らそうとトニー・スタークとスタークインダストリーズを付け狙うヴィラン(敵)ウィップラッシュとの戦いを映画いた作品。ウィップラッシュことイワン・ヴァンコを演じるのはミッキー・ローク。ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)のMCU初登場作品でもあります。イワンの父とトニーの父の確執がことの発端であり、トニーと父ハワードとの確執にも大きくスポットが当たるエモーショナルな作品です。
コレを観ておくと『スパイダーマン:ホームカミング』でのトニーとピーター・パーカーの関係性にさらに深みを感じるでしょう。しかし、あの少年がピーター・パーカーだったとは…

『アベンジャーズ』 2012年

TM & © 2012 Marvel & Subs.

出ました『アベンジャーズ』の1作目です。
この作品での『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』的見どころは、実は直接はありません。クライマックスのバトルシーンが『スパイダーマン:ホームカミング』のヴィラン(敵)ヴァルチャー(マイケル・キートン)に直接関係してくるのと、『シビル・ウォート/キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』に繋がっていくトニー・スタークとキャプテン・アメリカの関係性の始まりを知ることができるので、観ておいて損はありません。

『ドクター・ストレンジ』 2016年

『ドクター・ストレンジ』はMCUのフェーズ3の2作品目として公開された作品です。ドクター・ストレンジのMCUデビュー作。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では準主役といってもいい。ストーリーの要である問題を引き起こすのもストレンジです。トニー・スタークに代わってピーター・パーカーと深く関わる大人の代表である彼がどどうやってヒーローになったのかを知るには最適。

【優先順位-番外編-】その他のスパイダーマン関連作品

ここで紹介する作品は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観てもしもスパイダーマンの世界にハマったなら観てもいいかもね…という番外編です。

ソニー・ピクチャーズの歴代『スパイダーマン』の他にも、スパイダーマン関連の作品が存在します。

実は今後の展開が気になるソニー・ピクチャーズのマーベル原作ものでもあります。

『ヴェノム』シリーズ

2018年の『ヴェノム』、2021年の『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』です。

ヴェノムというキャラクターは原作ではスパイダーマン作品に登場するヴィラン(敵)です。

つまりソニー・ピクチャーズが映画化権を持っているキャラクターということですね。

今後、MCUのスパイダーマンの世界とこの『ヴェノム』の世界がつながるのではないか…という噂は2018年当時からありましたが『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』でさらに濃厚になりました。

MCUは『アイアンマン』のころからエンドロール後に他の作品とのつながりをにおわせるオマケシーンが描かれてきました。

実は『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のラストでヴェノムと寄生されている主人公のエディ・ブロック(トム・ハーディ)が別のユニバースらしきところに飛ばされます。そこのテレビに映っていたのがトム・ホランドのスパイダーマンでした…

で、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のラストのオマケ映像でもまたエディ・ブロックとヴェノムのその続きがちょこっとだけ描かれます。

これはただのファンサービスか?今後を示唆しているのか?

気になるところですね。

『モービウス』 2022年

『モービウス』も原作のスパイダーマンシリーズではヴィラン(敵)なんだそうです。『ヴェノム』同様にダークヒーローとして描かれます。劇中の背景にスパイダーマンのポスターが貼られていました。あとこの作品のエンドクレジットに出てきたのが『スパイダーマン:ホームカミング』のヴィラン(敵)ヴァルチャー(マイケル・キートン)だったことが話題にもなりました。

『ヴェノム』『モービウス』も主人公ですから基本的に活動的にはヒーローっぽくなっていて面白くできていました。

『スパイダーマン:スパイダーバース』 2018年

『スパイダーマン:スパイダーバース』は2018年に公開された長編劇場用アニメーションです。もちろんソニー・ピクチャーズ作品。
この作品は、マルチバースのいろんなスパイダーマンたちが主人公の世界に集まって活躍するというお話。
とてもよくできていました。マルチバースを理解するには一番簡単かもしれません。それにスパイダーマン好きにはかなりよくできた楽しい作品でした。

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』 2023年

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編です。アメリカ発CGアニメーションの歴史を大きく変えたともいえるアニメーション表現が話題になりました。物語もとてもエキサイティングで感動的。続編が待たれるアニメ大作です。実は実写世界のあの人たちも出てきちゃう。

映画 スパイダーマン シリーズを観る順番 最も時間がない人

ではお待たせしました!

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観るまでに前作を予習する時間が取れないという人向けの説明です

「忙しい!最短で『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が観たいとい!」う人は…

とにかく『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から観ちゃいましょう!

興味はあるけど忙しいという人はとにかく『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から観てください

公開前から様々な情報が入り乱れファンが待ち望んだ超話題作です。

2021年12月のクリスマスシーズンに全米はじめ多くの国で公開、日本では2022年1月7日に公開されました。

あなたが「今なら観れる!この機を逃すといつ観れるかわからない」という状況なら他のシリーズ作品を観る時間がないからといって諦める必要はありません。

当然、過去作の関連作を観る時間を作れるなら予習をするに越したことはありません。
特にこの作品の良さをめいっぱい楽しむには予習をしておくのがベストです。

しかし、「過去作を観てないからコレも観ない」はナンセンス。
迷わず『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観ちゃいましょう。

ではこの作品から見てもいい理由を説明していきますね。

シリーズどれも観ずに最新作から観てもいい理由

なぜ予習せず『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から観て良いのか?

単作としても楽しめるように作られているからです。
単作でも楽しめるのがMCU作品の特徴

MCU作品のほぼ全てが単体で楽しめる作品として仕上がっています

特にフェーズ1~フェーズ3のインフィニティー・サーガはそう。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』だけは少し特殊で前編・後編的な物語になってはいるのですが、それでも単体で初めて見た人でも楽しめるようになっていました。

最新作で初めてMCUを観た人がシリーズに興味を持って、関係ありそうな作品を観ていくと、徐々に全体像が見えてきてもっともっと面白くなる。
それがこのMCUがファンを雪だるま式に増やして成功してきた理由です。
どこから観ても面白いし、シリーズを追っても面白い。
どの1本もそんな作りになっているということです。

※フェーズ4の5作目『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で初めて単作では楽しめないのではと物議をかもしましたがそれも観る人次第でしょう。

小学生がハマったのはスパイダーマンのおかげ

わたしはMCUの映画は全作見ています。
そんなわたしの説明には説得力がないと思う人もいるかもしれませんね。

そういう人のためにわたしの息子の例を紹介します。

息子が初めてMCUに興味を持ったのは2016年公開の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』からでした。当時11歳

この作品はフェーズ3のオープニング作品で、『アベンジャーズ』並みに大勢のヒーローたちが共演しています。

しかも、それまでに登場した各ヒーローがそれぞれの過去を背負っています。
その葛藤が物語を進める推進力となっている重厚なアクションドラマです。

さらに言えば『キャプテン・アメリカ』単体シリーズの3作目。

MCUの大きなくくりでも途中の作品。
ヒーロー名だけのくくりでも途中の作品。
さらに他の作品で主役だったヒーローたちまで登場する「ザ・中途半端!」な位置づけの作品。

息子は過去作は一切観ていませんでした。
それでも大興奮。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でMCUに初登場したスパイダーマンを気に入って、それ以降『スパイダーマン:ホームカミング』『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』とかいつまんでMCUを観ながら毎回大興奮しました。

あ、途中『マイティ・ソー』の3作目も単作で観て、大興奮していましたね。
これも1作目と2作目は観てないのに(笑)

子どもでも、こうやって途中から観て単作で楽しめるのがMCUなんですね。

MCUは『物語』を熟知している

MCUはどの作品も『物語』のプロフェッショナルたちが緻密に作り上げています。

MCUは独立系スタジオであるマーベル・スタジオが2008年の『アイアンマン』からスタートさせました。
その後15年間でディズニー・スタジオ、ソニー・ピクチャーズ、20世紀FOXを巻き込んで今の大きな成功を収めるに至りました。

正確にはディズニーがマーベル・スタジオや20世紀FOXを吸収したんですがこれはマーベル・スタジオやMCUにとって大正解でしたね。

ディズニー・スタジオは子どもから大人まで楽しめる名作を数多く手がけていますよね。
他の映画スタジオとは一線を画すレベルです。

MCUはフェーズ1の締めくくりである初のヒーロー集結映画『アベンジャーズ』(2012年)からディズニー傘下となりました。

「別々の作品で主役だった多くのヒーローを一斉に登場させて、破綻することなく上手にまとめることができるのか?」
という映画ファンの心配を吹き飛ばす見事なストーリーテリングで『アベンジャーズ』は大成功しました。

買収に懐疑的だったファンも「よくやったディズニー!」と思った人は多いはずです。

ちなみに2019年に大手メジャースタジオだった20世紀フォックスもディズニーに吸収されました。
マーベルコミックスのヒーローだったけどMCUに参加できなかった『X-MEN』や『デッドプール』といったヒーローたちも今後MCU登場することになる予定です♪

MCUの物語性

優れた物語の全てに共通していることがあります。

それは登場人物の背景がしっかりと作りこまれているということ。
メインのストーリーでは紹介されなくても、セリフや演技の端々からキャラクターの背景が感じられる。それが物語に深みを与えるわけです。
「シリーズ作品は過去作を観ていないと、話について行けないんじゃないの?」

と思っている人が心配している部分は、どの作品も背景として感じさせるだけ。

メインの物語はその背景を知らなくてもついて行けるようなお話になっている。

それが、それぞれを単品で観たときのMCU作品群というわけです。

その背景に興味を持った人は他の作品を観たときに「あの映画の背景はコレか!」気づいたりしてさらに深まる。そうやってつながっているんですね。

これが絶妙で巧妙なわけですよMCU!
この野郎!にくいぜ!…と、解説しながらつくづくこの凄さを再認識して興奮しちゃいましたが…

わたしの息子がいきなり『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や『マイティ・ソー/バトルロイヤル』を観て最高に楽しめたのにはそういう理由があるわけです。

「他のシリーズを観てないから…」と気後れするのがバカみたいでしょ?

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』はシリーズ3作目だけど大丈夫!

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』はMCU版スパイダーマンシリーズの3作目に当たります。

しかも2作目の直後から始まります。
それでも2作目を知らなくても楽しめます。

こう書くと、MCUファンからは「イヤイヤイヤイヤ!待て待て待て待て~い!」と怒号が飛んできそうです。

もちろんMCUファンが「待て~い!」という理由もわかります。

シリーズ2作目の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のラストはとても衝撃的な終わり方でした
その衝撃的なラストの続きから始まるわけですから、わたしの意見を乱暴だという人もいるでしょう。

前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』では主人公が窮地に立たされて終わりました。
強烈なクリフハンガー(続きは次回作で!)な幕の閉じ方をしたわけです。

で…

ここで、冷静に考えて欲しいんですが…

 

名作映画って、早い段階で主人公が窮地に立たされますよね。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』はその状態から始まるわけです。

初めて観る人でも一瞬で理解するはずです。

「あ、スパイダーマン。そういう状況なのね」と。
むしろ冒頭からグイッと興味を惹かれるはず

さらに言えば、前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』はMCUフェーズ3までの大きなひとまとまりであるインフィニティ・サーガの最終作品でもありました。

で、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は新しいサーガの新しいフェーズの作品です。だからスパイダーマンも新しい展開の始まりという意味合いも込められているはずなんですよね。

だから、ご心配なく!

過去作一つも観たことが無くても堂々と『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を楽しみましょう!

 

まとめ

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を楽しむために、MCUや過去の『スパイダーマン』シリーズを知らない人がどんな関連作品を予習しておけばいいのかを説明してきました。

【優先順位1】歴代のスパイダーマン作品
『スパイダーマン』
『スパイダーマン2』
『スパイダーマン3』
『アメイジング・スパイダーマン』
『アメイジング・スパイダーマン2』
『スパイダーマン:ホームカミング』
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
【優先順位2】3代目スパイダーマンが登場するMCU作品
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』
『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』
【優先順位3】3代目スパイダーマンを導く2人の大人を知る作品
『アイアンマン』
『アイアンマン2』
『アベンジャーズ』
『ドクター・ストレンジ』
あくまでも大原則は、結論は時間がないなら予習は要らない!

です。

時間があればここで紹介した優先順位を参考に、あとはご自身の興味に合わせて数作選ぶだけでも良いでしょう。

スパイダーマンというヒーローの映画はどの作品も痛快さがあります。
特にMCU版のスパイダーマンは子どもから大人まで楽しめるシリーズです。

少しでも興味をもったならぜひ楽しんでみてください♪

全ての物語のために

 

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