評価・感想 映画【アルキメデスの大戦】クライマックス後の平和への思い

映画
©2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 ©三田紀房/講談社 引用元:https://www.facebook.com/archimedes.movie/

評価・感想 映画【アルキメデスの大戦】クライマックス後の平和への思い

映画『アルキメデスの大戦』を観ました。何の気なしに観始めたら引き込まれて一気にラストまで…。あのラストの解釈は好きだな~

事実はどうであれ、今のわたしたちがどう考えるか?
その一つの見方として凄く刺さったし感動しちゃったな…

では、映画『アルキメデスの大戦』を振り返ってみましょう♪

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映画 アルキメデスの大戦 あらすじ

映画『アルキメデスの大戦』
2019年 日本

©2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 ©三田紀房/講談社

1945年4月7日、洋上の戦艦大和は無数のアメリカの戦闘機に攻撃を受けて沈みます。3000人以上の犠牲者が出ました。
遡ること12年、1933年。日本帝国海軍の上層部は世界に威厳を示すための超大型戦艦の建造に息巻いています。しかし海軍少将の山本五十六(舘ひろし)は今後の海戦にはデカいだけの戦艦など無用、航空母艦こそが海戦の中心となると主張します。進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、料亭で知り合った天才数学者・櫂直(菅田将暉)を軍に招き入れます。直の天才的な数学の才能をもって大戦艦建造にかかる高額の費用を試算し、計画の裏でうごめく軍部の不正を暴こうというのです。ところが着任早々、軍機で一切の資料を観れないという壁が直の前に立ちはだかり…。

映画 アルキメデスの大戦 主なキャストと見どころ

映画 アルキメデスの大戦 主なキャスト

櫂直(かい ただし):菅田将暉

元東京帝国大学数学科の学生。22歳。数学的な発想に優れた天才として周囲の期待を集めていましたが家庭教師をしていた尾崎財閥の令嬢とのスキャンダルを疑われて退学に追い込まれました。そんな日本に嫌気が差し、アメリカに留学しようとしていたところを山本五十六に引きとめられます。

田中正二郎:柄本佑

海軍省経理局の特別会計監査課所属。25歳。根っからの海軍兵。軍の価値観に全く興味のない直の態度に反感を持ちますが山本五十六から彼の直属の部下を拝命。実直な性格ですぐに直の仕事への姿勢に気づき付き従ってともに奔走するようになります。田中正二郎の存在があるせいでわたしは原作漫画も読んでみたいと思っています。最初にスカッとしたのが田中が直を認めたシーンでその後の田中の態度がとてもよかったです。このエピソードの後も直と行動を共にしていて欲しいな…。

山本五十六:舘ひろし

第一航空戦隊司令官。海戦の主流兵器が戦艦よりも航空機に移りつつある時代の流れを感じ取り、平山忠道の巨大戦艦建造計画を阻止し、藤岡喜男が設計した航空母艦の建造計画を進めたい。平山案の明らかな予算の改ざんに気づき、不正を証明するために櫂直を海軍に招き入れるのでした。

尾崎鏡子:浜辺美波

尾崎財閥総帥・尾崎留吉の娘、尾崎家の令嬢。家庭教師をしていた直に思いを寄せている。直にとっても大切な存在のようです。

永野修身:國村隼

横須賀鎮守府司令長官。新型戦艦建造計画会議のメンバーで山本とともに藤岡案を支持しています。山本の推薦により直の入省を要請したのはこの人。全体の流れを観つつ黙るべきところは黙り機を見つけては乗じる…ザ・中間管理職!

嶋田繁太郎:橋爪功

海軍軍令部第一部長。新型戦艦建造計画会議のメンバーで懇意にしている平山案を支持。いかにも尾崎留吉と裏取引がありそうな感じ。山本五十六との理論のぶつけ合いを聴いていると、過去の前例と雰囲気だけかたり未来が想像できない人のよう。いますねいつの時代も…。まあ、映画に必要な敵役みたいな存在。

大里清:笑福亭鶴瓶

大里造船株式会社の社長。鏡子の紹介で直が協力を要請しに行くのですが…。原作では「鶴辺清(つるべ きよし)」というキャラクターですが、映画で鶴瓶さんが演じて役名が「つるべ」じゃなんだか物語に入り込めないからでしょうかね?勝手な想像ですが。とにかく名前が変更されているようです。

尾崎留吉:矢島健一

尾崎財閥総帥。金物商から立身出世して、第一次世界大戦の大正バブルの時に財を成した成金…らしいです。鏡子の父。娘とのスキャンダルにより直を大学から追放させたのもこの人。映画ではあまりいい面は描かれていませんが原作では少し人間味のある部分も描かれているようですね。

平山忠道:田中泯

海軍技術研究所所長。ラスボズ!新型戦艦建造計画会議のメンバーで、巨大戦艦を設計して建造する計画を立てている張本人。なかなか喋らないけど、今作の物語やテーマにとっては大きなキーパーソン。ラスボスだけに!「アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー」のサノスか!?って思いました。

映画 アルキメデスの大戦 の見どころ

映画 アルキメデスの大戦の見どころ① 山崎貴監督の最高傑作…かも

今まで山崎貴監督作品のわたしの中での1位は『ALWAYS三丁目の夕日』、2位『永遠の0』でした。『永遠の0』は原作小説が好きでしたので映画についてはツッコみたくなる部分もなくはないんです。でもあのエモーショナルな部分は結構よく映像化できていたと思うので好きなんですね。『ALWAYS三丁目の夕日』はストーリーは淡々としていますがVFXの使い方がとてもいい使われ方で、淡々としたストーリーでもほのぼのと観ていられる世界観にマッチしていたので一番好きでした。その2作品を超えて、今回の『アルキメデスの大戦』がわたしの中では1位になりました。

映画 アルキメデスの大戦の見どころ② 菅田将暉さん堂々!

主演の菅田将暉さん、堂々とされていますね~。もともと実力も存在感もある役者さんですが、この映画に限って言えば他の共演者が超ベテラン揃い。あのメンバーの中でよく主役をやり切ったなと思いました。周囲もプロですからプロに徹して主役を盛り上げるのでしょうが、まああんなベテランに囲まれてやいやい責められる中でねじ伏せないといけないわけですよ。主役のキャラクター性にもリンクしてクライマックスの会議のシーンは手に汗握りました。

映画 アルキメデスの大戦の見どころ③ 舘ひろしさんの演技

とても個人的な見どころかもしれませんが舘ひろしさんの演技も大好きになりました。わたしは子供のころから伝説のドラマ『西部警察』が好きで未だによく観ます。あのころの舘ひろしさんの演技ばかり見てるからいけないのかもですが、演技が上手いとは言えないと思っていました。よくよく考えたら『免許がない!』とか『新居酒屋ゆうれい』とか『終わった人』とか…演技で魅せる主演作もたくさんあるんですけどね。完全に「西部警察」の見過ぎですね。この『アルキメデスの大戦』ではあの山本五十六役です。とても自然だったのと人としての温かみも感じました。一番好きなシーンは、直が初めて海軍にやってきて國村隼さん演じる永野修身に“悪い冗談”でおちょくられるシーンです。「改ざんしろということですか?」と冗談が通じなかった直に山本五十六が慌てて訂正します「いやいや違うよ櫂くん」とそして永野をたしなめるんですね。その慌て方、フォローの仕方がわたしにはツボでした。「山本五十六さん、いい人だな~」って単純なわたしは思っちゃいました(笑)。大げさかもですが、わたしが知る限り舘ひろしさんの演技史上、一番好きな演技です。

映画 アルキメデスの大戦の見どころ④ VFXではなく物語で強く引き込む

わたしの中では山崎貴監督作品市場、1位になった『アルキメデスの大戦』。その理由の1番は原作ありきで、原作がもっているテーマも良いのでしょうが、1本の映画としてのストーリー展開がとにかく1番面白かったことです。ぐいぐい観客を引っ張っていく感じ。『海賊と呼ばれた男』もドラマとしてとても見応えありましたが、どちらかというと『ALWAYS三丁目の夕日』のほのぼのが骨太に変わっただけでいくつかの興味深いエピソードを並べたものという印象でした。しかし『アルキメデスの大戦』は最初に目的が設定されそこに向かって突き進む推進力がありました。この感覚はわたしは山崎貴監督作品では初めてでした。それに加えてお得意のVFXを象徴的に使う手法もとても生きていたと思います。冒頭での大和の沈没シーンは日本のVFXとしては素晴らしかったですが、同時にそういうスペクタクルで観る映画ではないということもわかります。あえて言うなら映画だからそこはセリフで説明しなくてもよかったんじゃない?と思う個所もありましたがストーリー展開には影響はなく、トータルでとてもバランスよくラストまで1本の映画として観客をいざなってくれたな~と思います。

映画 アルキメデスの大戦 感想と評価

映画 アルキメデスの大戦 感想

※重大なネタバレがあります。

映画 アルキメデスの大戦の感想① 思わず2度見

ということで、わたしは大満足の1本でした。期待せずフラットな気持ちで観れたのもあるかもですが、それでもBlu-rayで保存版として欲しいなと思っています。U-NEXTの配信で観ましたが48時間観れるポイントレンタル作品で、昼間に観て、夜にも再視聴しちゃいました。それくらい好きな作品になりました。

映画 アルキメデスの大戦の感想② 「半沢直樹」好きならコレも!

物語で言えば、不正を暴こうとすると不正を働いている人たちの邪魔が壁として立ちふさがりそれを乗り越えながら逆転を狙っていくという王道のエンターテインメントです。今年大々的に流行ったドラマ「半沢直樹」シーズン2の展開も、まさにこの型にあてはまるドラマでしたよね。こういうお話が好きな人は『アルキメデスの大戦』も観なきゃ損かもです。いわゆるこれまでの戦争映画、戦記映画、反戦映画とは違います。漫画が原作のフィクションです。史実をもとにはしているけれどもフィクション。エンターテインメント作品です。最後の解釈は観る人それぞれどう受け止めるか?という投げかけになっていますが、本筋の逆転劇はスカッとしますよ。

映画 アルキメデスの大戦 みんなの評価

では、映画『アルキメデスの大戦』が他の人たちからはどのような評価を受けているのか?Twitterに挙げられている反応・感想からほんの一部ですがあげてみますね

映画 アルキメデスの大戦 感想 評価まとめ

『永遠の0』はわたしも好きですが、それも含め『ALWAYS三丁目の夕日』以外の山崎貴監督作品には「ん?」と思う部分もなくはない…という印象でした。なので今回も気負わずに見れたのがよかったのか、とても楽しめました。そして秘密が明かされた時、わたしはホロリと胸を打たれてしまいました。山崎貴監督と言えば特撮で、『ALWAYS三丁目の夕日』はその特撮の使い方が物語の背景として溶け込んでいて素晴らしいなと思ったのですが、今回はその感じがさらにレベルアップしたことに加えて、一本の映画としてストーリーで観客を引っ張っていくという部分がこれまでの作品で一番よくできていたと思います。そうお話がぐいぐい引き込まれる感じですね。冒頭の大和の沈没シーンが終わってドラマ部分が始まってから「面白れぇ~!」とつぶやいてしまいました。そして「大和」に込められた思いとは…涙!

 

全ての物語のために

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