映画アニメ愛-LOVE-人生-LIFE-

少年らしい夏の思い出 劇場アニメ【ペンギン・ハイウェイ】評価※ネタバレ注意

©2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会
スポンサーリンク
アフィリエイト広告を利用しています
アフィリエイト広告を利用しています

少年らしい夏の思い出 劇場アニメ【ペンギン・ハイウェイ】評価※ネタバレ注意

劇場用のアニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』を観ました!

小学生の時に観れてたら楽しくて切なくてたまらなかっただろうな…

では、劇場用アニメ『ペンギン・ハイウェイ』をみんなの評価と一緒に振り返ってみましょう♪

アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』は見放題で配信しています。完全無料で観る方法もありますよ♪

スポンサーリンク

劇場用アニメ ペンギン・ハイウェイ あらすじ

『ペンギン・ハイウェイ』
2018 日本

©2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会

毎日学んだことをノートに書きためている小学4年生のアオヤマ君。彼のノートは疑問に思ったこと・興味を持ったことをメモして考えて日々「偉くなっていく」ためのノートです。彼はそうやって毎日偉くなっているので大人になることには結婚を申し込んでくる女性も多くいるだおうけれど、もう心に決めた人がいるので答えてあげられないのだ…と思っています。

アオヤマ君が心に決めているお相手は…行きつけの歯科医院で働く仲の良いお姉さんのことでした。お母さんのおっぱいとお姉さんのおっぱいはモノは一緒でも感じる印象が全く別物だ…という不思議もちゃんとノートに書いています。

そんなアオヤマ君が暮らしている郊外の街に、突如ペンギンの群れが現れます。アオヤマ君は、海のない住宅地になぜペンギンたちが出現したのか、その謎を解くために研究を始めます。

そんなある日、お姉さんが投げたコーラの缶がペンギンに変身する瞬間を目の当たりにするのでした…。

スポンサーリンク

劇場用アニメ ペンギン・ハイウェイ の評価

劇場用アニメ ペンギン・ハイウェイ みんなの評価

※重要なネタバレがあります

レビューサイトなどでの ペンギン・ハイウェイ への評価

映画レビューサイト 点数(5点満点)
Filmarks映画 3.7
映画.com 3.7
Yahoo!映画 3.83

※2021年7月26現在

BS12で放送されて間もないのでここ数日で書かれたレビューも多いようです。

低評価の声

総合的には、謎のすべてが解けるわけではない部分が原因だと思われる意見が多いようです。
「結局何が言いたいのかわからない」「モヤモヤしたまま」「お姉さんの謎がわからない」など。

あと、声を演じた俳優さんたちへの「合ってる合ってない」意見もチラホラありました。

感情的になっている人は「観る人任せってことね!」と半ギレっぽい文章や皮肉っぽい表現や、製作者の悪口を辛辣に書かれているものもありましたが、それはもう相手にするものではないと思います。

高評価の声

高評価で一番多い印象だったのはやはり少年の頃の思い出…というか少年の頃に持っていた心の中のものへのなつかしさを感じられた人たちの喜びの声という感じでした。

そういうものを感じるとっかかりは人それぞれあるようで、全体的な雰囲気をいうひともいれば絵のキレイさだったり、キャラクターの魅力だったり、少年が謎に向かう姿勢やその方法論の子どもにできる範囲の行動だったり…

また声を演じた俳優さんたちにも当然ですが好印象の人が多いですし、低評価の人のイチバンの理由だった「最後まで解けない謎」についても、好意的でした。

みんなの評価をTwitterの反応から観てみましょう♪

わたしの感想と評価

※重要なネタバレがあります

作品自体への感想と評価

録画チェックとCMカットだけのつもりが…

いつか見てみたいと思いつつ公開から3年経ってBS12で放送。せっかくなのでいつか見ようと思って録画したものをCMカットしてHDDからディスクに焼こうとして結局最後まで観ちゃいました。
つまり掴みはOK、出だしから心地よく物語の世界に誘われて、結構早い段階でもう最後まで観るしかないと観念させられたという『しっかりと面白い』映画でした。

ファンタジーと少年期の心の中の憧れという幻想

ファンタジー映画です。SFというのとは違う…ああ、”サイエンスフィクション”は全然違うけど”少し不思議”という意味のSFならありですね。
この作品がステキなのはその少し不思議なファンタジー感と少年期の心の中の幻想を見事に融合させていることです。あの独特の感覚をちゃんとした手法・方法論で再現しようとしているという点ではとても成功していると思います。

高評価にも低評価にも「大人の映画」とあるけどホント?

「子どもには難しい大人の映画」だということを理由に高評価のひともいれば低評価の人もいました。
わたしの個人的な意見は、子どものほうが素直に楽しむんじゃないか?ということでした。そういう表現として、アニメでないと描けない、アニメだからやる意味があるという表現が盛沢山で大変楽しめました。

キャラクターについて

おねえさんはメーテル

アオヤマくんが憧れる女性は歯科医院で働く大人の女性。20代前半にしては落ち着いているのでおそらく後半。思春期に入りかけた少年の憧れ、青春の幻影…というとわたしの年代では『銀河鉄道999』のメーテルを思い出します。少年の心の中での存在としてはまさにメーテルと同じ位置にいるキャラクターだと、わたしは感じました。

少年とお父さん

少年が一生懸命背伸びをしているのですが、やっぱり少年らしいのがとても愛らしいです。そして彼の良さはお父さんのステキさにも大いに起因していると思います。
少年のお父さんへの尊敬の気持ちがまったく具体的には描かれていないのに少年からにじみ出ているのもとても良かったです。

『毎日勉強して、昨日の自分よりえらくなる』
『怒りそうになったら、おっぱいのことを考えるといいよ。そうすると心がたいへん平和になるんだ』

少年のセリフですが、お父さんからの教えと自ら考えた心の法則…このバランスがとても好きです。

声優キャスト

西島秀俊さんは知っていたのですが他のキャラクターに関しては事前に情報を入れることなく観ました。
特にお姉さん。わたしはあの人だとは最後のエンドロールまで気づきませんでした。だからメーテルのような存在のお姉さんにあえてこの声か!と嬉しい意外性でお姉さんのキャラと完全に同一視して観れました。

みんなの評価について

わからないことはわからなくていい

興味を持ったこと疑問を抱いたことを解き明かそうとする少年の姿勢と実際のなぞ解明へのアプローチって、作品の中で少年がやっていることは子共らしいのですが、科学者のアプローチと全く一緒だと思います。
現象に興味を持ち、調査して仮説を立てて実証できるかひたすら実験…
現代科学でさえ、まだわたしたちの脳のことすらすべては解明できていませんし宇宙がいつ始まりいつまで続くのか?どこまで広がるのか?時間はなぜ?本当に?後ろから前にしか進まないのか?
まだまだわからないことだらけです。
謎のすべてが解明されない映画を許せないという人は自分たちが生きている世界もさぞ許せないことでしょうと、ちょっと皮肉を言いたくなるほど「わからない」ことへの辛辣な書き方が感情的で残念でした。
高評価の人たちは「わからないけどいい」という人もいましたからそこが救いですね。

スポンサーリンク

劇場用アニメ ペンギン・ハイウェイ 評価まとめ

身もふたもない言い方で絞めると…結局観る人の好みで決まる映画ということになると思います。でもその好みは結構繊細で、同じ人でも観るときの気分によって印象を大きく分けるだろうなとも容易に想像がつく映画でした。
少年の幻影と好奇心という独特の感覚を夏休みというコレまた少年期の象徴的な期間で見せる。
しかも、暑い夏にペンギンや少年たちが「うみ」と呼ぶ水の玉、自販機の冷えたコーラなど夏を感じる涼しげなものがいっぱい。
そしておねえさんへのあこがれと、おっぱいへの興味。
あの独特の少年期の感覚を表現してくれているという点において、もしかしたら最高傑作なのかもしれないとも思えます。

 

全ての物語のために

アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』は見放題で配信しています。完全無料で観る方法もありますよ♪

タイトルとURLをコピーしました