【小説】『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は面白い?あらすじ・感想・映画との違いを紹介

小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』って面白いの?

映画を観たけど原作も読んだ方がいい?

この記事では、小説『あの花』のあらすじや感想、映画を観た人にも原作をおすすめしたい理由、映画との違いなどを説明しています。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』はどんな小説?
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、恋愛小説としても、青春小説としても読みやすく、それでいて読み終えたあとに「もう少しこの世界にいたい」と思わせてくれる作品です。
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』あらすじ(ネタバレなし)

小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
スターツ出版 汐見夏衛(Amazon)
親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中学2年生、14歳の百合。母親とケンカをして家を飛び出し、一晩明かすつもりで足を踏み入れた防空壕あとのほら穴。ところが目をさますとそこは70年前、戦時中の日本でした。猛暑の中さまよい倒れかけたところを通りかかった青年、彰に助けられます。誠実で優しい彰に惹かれていく百合。しかし、彼は特攻隊員でした。行きの燃料だけ積んだ戦闘機で間もなく死の体当たりをする運命にあるのでした。やがて、百合は思わぬかたちで彰の思いをしることになり…。悲しくも感動の青春ファンタジーです。
どんな人におすすめ?
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、
こんな人には特におすすめです。
- 恋愛小説・青春小説が好き
- タイムスリップに惹かれる
- 泣ける作品が好き
- 映画を観た人
- 難しい本、分厚い本は苦手
などなど…
非常に読みやすく、情景が自然に頭に浮かんでくるのでいつの間にか没入してしまいます。
著者・汐見夏衛さんについて
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は著者・汐見夏衛さんのデビュー作です。
高校教員の仕事をしていたときの経験から、若い世代へ届けたいという思いで書かれたそうです。
2017年に野いちご大賞を受賞した『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』シリーズも大ヒットしている人気の作家さんですね。
なぜ夢中になって最後まで読んでしまったのか
わたしは最後まで一気に…というか、続編まで一気に読んでしまいました。
なぜそんなに夢中になったのでしょう?
普通の中学生だったから 一緒に旅ができた
百合という主人公の視点で、一人称で書かれています。
文章に無駄がなく非常にわかりやすい。
読みやすいんですね。
だから世界に入りやすい。
百合は反抗期でとてもイライラしています。普通の中学生。
多くの人が経験したであろう10代特有のイライラ。
その解像度がとても高い。
自分にも覚えのある感情だから百合と一緒に旅に出た気分になります。
彰への恋に引き込まれる
百合が旅に出る先は、なんと大戦中1945年の日本。
百合は彰という青年に助けられます。
彰は自分の妹のようだと百合を可愛がります。
百合は早い段階で彰に恋をします。
でも、彼が特攻隊員だということを知ってしまう。
わたしは現代の女子中学生が戦時下の日本にタイムスリップするという設定に惹かれて読み始めたのですが、恋愛小説として引き込まれました。
タイムスリップの次は…!?
わたしはこの『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を読み終えた次の日に、続編の『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』を買って読み始めていました。
実は『あの花』のラストで驚きの展開があるのです。
「タイムスリップの次はそう来たか~!」
と慌てて続編の情報に飛びつきました。
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」の続編が本日発売されました!
『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい』
転校先の中学校で不思議な女の子・百合に恋をした男の子・涼の葛藤と成長の物語です。よろしくお願いします。
あらすじはこちら↓https://t.co/xCQHKpcS9I pic.twitter.com/MytJdjoFxA
— 汐見夏衛 (@NatsueShiomi) December 28, 2020
実際に読んだ感想
感想も少し書かせていただきます。
軽やかで爽やかな没入感
初めて読んだのは2021年の夏でした。久しぶりに夢中になった小説でした。
テーマは決して軽くはありません。
それなのに14歳の百合の視点になってサクサクと次から次へと物語に入って行きました。
汐見夏衛さんの分かりやすく、軽やかで読みやすい文体に加えて、彰やその仲間たち、その他の登場人物たちも心地の良い人たちだからだと思います。
好きすぎて息子に譲りました
当時高校生だった息子にも読んでほしいと思いました。
大人が独り占めしていい作品ではないなと思ったからです。
息子は当時ライトノベルが大好きでした。今もいろいろな本を読んでいるようです。
「ぜひこの物語を体験してほしい」
と思ったんですね。
それくらい、わたしにとっても重要な「ひと夏の体験」だったんです。
だから、またわたしが読みたいときは貸してもらえばいいやと思って、息子に譲ることにしました。
みんなの感想
他の人の感想もいくつか紹介しておきますね。
▪️ あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
汐見夏衛 #読了心が浄化できる作品はなんですか?
A.この作品を勧めます
タイムスリップをしてしまった百合と特攻隊の彰との出会い。彰の優しさがで変わっていく百合。戦争の怖さ、理不尽さがわかり、今いる自分がどんなに恵まれているのか
号泣した作品 pic.twitter.com/YhvqUV4TxQ— コナン ザ グソク ファルコニア (@sxLK2J9c27Wi52D) August 15, 2021
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
偶然にも終戦記念日に、読了。
タイムスリップした先で特攻隊の青年とのボーイミーツガール。スターツだけあって読みやすい✨𓀃
心理描写もうまいし、期待以上の良作!これタイトルが「会えたら」じゃなくて「出会えたら」なのがまた切ない…😭#読書 pic.twitter.com/DUUYAhwWhB
— 成瀬 灯(Naruse Tomo) (@world_of_NT) August 15, 2021
ことしの終戦記念日、『特攻文学論』の参考図書として『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を読んでみたのだけど、たしかに受け止め方のむずかしい本だった。
反戦平和とも特攻の礼賛とも呼べない、どちらの文脈もスルリと抜けていく物語。ただ「感動」だけがある。 pic.twitter.com/LkDsdrOVyR— 編集A@創元社 (@sgs_asayama) August 17, 2021
汐見夏衛さんの「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を読みました!めちゃくちゃ面白かったし、いっぱい泣いたし、とても勉強になりました。ありがとうございます!次は「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」を読んでいます。#すごくおすすめの本!!
— ポテト💙 (@9w1irGVlHTSKVgz) August 23, 2021
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
読了。
帯にも書いてあった通り、とても感情移入してしまい、号泣してしまいました。読み終わってすぐにツイートしてるんですけど、まだ気持ちの整理がついてなさすぎて言葉が出ません。とりあえず戦争を知らない時代に生まれた人達、絶対読むべし。— やまけろ (@yama_kero13) August 16, 2021
今まで経験したことの無いような小説でした。
自分が今、どれだけ幸せかを改めて感じることが出来る内容です。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 pic.twitter.com/njLSe8oN4c— ショー (@sho__sho19_) August 19, 2021
「あの花が咲く丘で君とまた出会えたら」という本を読みました。
小説でこんなに泣けたのは初めて…戦争を知らない若者に読んでほしいと勧められて読んでみましたが
最初から最後までずっと泣いてしまった。
地球人皆読んでほしい。#おすすめ本— neke (@reo_reo565666) August 20, 2021
映画を観た人にも原作をおすすめしたい理由
SNSで人気にに火がついたことによって『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は2023年に映画として公開され、大ヒットしました。

映画と原作小説の違い
映画はお芝居とセリフ、映像と音楽…
そういうもので感じさせる媒体。
小説は言葉を駆使して行間を感じさせる媒体。
その違いはこのシリーズでは特に「美味しい」違いだと思います。
原作だから味わえること
福原遥さんが演じた18歳、高校3年生の百合はとても良かったです。
でも原作小説では百合は14歳、中学2年生です。
汐見夏衛さんがこの作品をどんな年齢に届けたくて描いたのか?
ということにも関わってくると思うのですが、とにかく文章がとても読みやすいんですね。
それでいて薄っぺらかったり安っぽいわけではない。
その文体と14歳の百合のまっすぐさがとてもリンクしているなと感じました。
映像では語られていない百合の心情もスッと読者の心に入り込んでくる。
しかも軽やかに。
明らかに映像とは違う没入体験です。それがひとつ。
もうひとつは設定の問題。
年齢以外にもいくつか変更点があり、映画の設定だと続編の『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』の小説にはつながらない。
でも、『あの星』はこのシリーズの大事な完結編です。
映画ではもう中学生~大学生の百合たちの成長は見れません。
映画を観て百合や彰、そのほかの登場人物たちのことが少しでも好きになったら、ぜひ原作シリーズを味わってほしいと思います。
『あの花』『あの星』シリーズはどの順番で読む?
ここで、『あの花』『あの星』シリーズの順番を説明しておきましょう。
| 読む順番 | 作品 |
| ① 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 | 物語の始まり |
| ② 『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』 | 百合と涼と彰の物語 |
| ③『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』 | 登場人物たちの物語 |
| ④ 『ノベライズ あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」 | 映画版を原作者自身が小説化 |
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』は2026年に改めてこのシリーズを調べ直して知りました。
これは単行本が2024年に出ていたようですが、映画の公開に合わせて2026年6月に文庫化されました。『あの花』『あの星』に出てきた登場人物たちのその後や彼らが繋げた子孫たちの物語。
百合、涼、彰を愛した読者にとっても贈り物のような、さらなる完結編という感じの素敵な内容でした。
『ノベライズ あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』も2026年6月の発売です。
こちらは原作を大幅に改変して作られた映画を原作者・汐見夏衛さん自らがノベライズしたもので、本来の小説シリーズとは違う意味で珍しい小説です。
小説『あの花』『あの星』を読む方法
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』小説を読む方法、映画を観る方法を紹介しておきます。
文庫版、単行本、ジュニア文庫版の3種類で全国書店で発売中。
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まとめ|「もう少しこの世界にいたい」と思える物語
わたしは『あの花』を読み終えた翌日には、『あの星』の世界への旅を始めていました。
「もっと百合たちの物語に触れたい」
そう思わせてくれる作品だったからです。
その気持ちのまま続編の『あの星』へ進んだことで、この物語がさらに好きになりました。
今まさに多感な青春の真っただ中にいる人にはもちろん、かつて青春を過ごしたことがある人にも、貴重な読書体験となるはずです。
まずは肩の力を抜いて、14歳の百合が、初めて本気で誰かを好きになった夏の物語を体験してみてください。
全ての物語のために

