
これから読む方も、既に読了している方も役立つよう整理しました。
『イクサガミ 地』ってどんな巻?(基本情報)
- 著者:今村翔吾
- 出版社:講談社
- 発売日:2023年5月16日
- 巻数:全4巻
- 形式:文庫本/電子書籍
- シリーズ:『天』→<本作『地』>→『人』→『神』(全4巻)
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※画像出典:講談社公式サイト
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ネタバレなし:『イクサガミ 地』の概要と魅力
『地』は、前巻『天』で動き出した流れが一気に広がる巻です。
主人公・嵯峨愁二郎と少女・双葉の旅路は続き、京八流をめぐる因縁や蠱毒(こどく)の影がより濃くなっていきます。
この巻のポイントは大きく2つ
- 「仲間」と「敵」の境界が曖昧になること。信頼が試され、思わぬ人物が重要な役割を担い始める。
- 政治的陰謀や組織の影がより顕在化し、単なる剣劇を越えたスケール感が出ること。
アクションの迫力はさらに増し、人間ドラマや駆け引きにも加速度的に深みが増していくのが『地』の魅力です。

※引用元:講談社イクサガミ特設サイト
ネタバレあり:『イクサガミ 地』詳しいあらすじ
※以降はかなりのネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
戦人塚での対峙──義弟たちとの再会
さらわれた双葉を追って、愁二郎は戦人塚へ向かいます。
そこに待ち受けていたのは義弟・祇園三助。
さらに化野四蔵、衣笠彩八も集い、三助はここで京八流の継承戦を強行しようとします。
愁二郎は継承戦を阻止したい。
しかし、事は動き出し、そこへ――幻刀斎が現れます。
兄弟妹たちは一旦退こうとしますが、四蔵は幻刀斎に立ち向かうため残る決意を…!。
愁二郎は双葉を三助と彩八に託し四蔵に加勢。
二手に分かれての逃避行となります。
森での乱戦と再会
二手に別れた愁二郎たちを幻刀斎が追撃。
森の中で痛烈な乱戦が繰り広げられます(ここでは詳細は省きますが、戦闘の描写は圧巻です)。
その後、池鯉鮒宿で愁二郎、双葉と京八流の兄弟妹が再会します。
愁二郎は四蔵と話し、京八流の八つの奥義に「奇妙な共通点」があることを確かめ合います。
(今後の物語のに重要な鍵となる発見です)
双葉の提案と仲間集め
ここで双葉の提案が皆に大きな意識の転換を促します。
――兄弟妹同士で潰し合う継承戦を続けるのではなく、力を合わせて幻刀斎を倒そう――と。
愁二郎たちは蠱毒(こどく)に集う猛者たちの中から「信頼できる人物」を味方に付けるべきだと決意します。
彩八と四蔵は蹴上甚六を探しに別行動へ。
愁二郎と双葉は、柘植響陣と狭山進次郎との合流を待つことに。

画像出典元:Wikipedia
警察内部の暗躍と電報のやり取り
響陣と合流すると、事態はさらに深刻なことがわかってきます。
響陣は、進次郎と共に捕らえた二名を警察に引き渡し動向を観察しました。
その結果、二名が牢で殺されていたと告げます。
出入りしていたのは警察関係者だけ――つまり、警察内部に蠱毒の主催側と通じる者がいることみるのが妥当。
愁二郎はこの情報を電報で大久保利通に知らせることを考えます。
関所突破の試みと双葉の決断
池鯉鮒宿の出口、蠱毒側の管理者「木偏」たちが愁二郎たちの前に現れます。
進次郎は札が足りない状態で、置いていきどうなるかを確認するために捕らえた「敵」でした。
しかし、双葉が叫びます――「待って!進次郎さんを助けて!」。
”その場の全員”が思いもよらぬ展開に動揺するのですが、双葉の必死の訴えに愁二郎は進次郎に札を分け与え、全員で関所を突破することに…
しかしその代償として進次郎は最後尾となり、黒札を渡されてしまいます。
前島密との接触、そして浜松郵便局の乱戦
岡崎宿で電報を打った愁二郎たちに対して、即座に返答を寄こしたのは前島密でした。
浜松で彩八と合流後、浜松郵便局へ前島からの返信を受け取りに行った愁二郎達…。
前島の介入により、蠱毒の本拠が富士山麓の森奥にある可能性と、大久保利通の身に危険があることが判明します。
計画に基づいて一行は一旦離散を決めます。
(響陣が富士山麓へ、四蔵は先に東京入りして大久保を守る、など)。
しかし、浜松郵便局は突如警邏隊に包囲されます。
これで警察内部に蠱毒と通じる者がいることが決定的になり…さらに、そこに紛れ込んでいた貫地谷無骨が襲い掛かります――浜松郵便局は大乱戦の舞台となるのでした…。

※画像出典:浜松市立中央図書館 / 浜松市文化遺産デジタルアーカイブ
『イクサガミ 地』読後の感想と注目ポイント
『地』で強く感じたのは、「双葉の存在の大きさ」と「関わる者たちの心の変化」がテーマとしてより胸に迫る点です。愁二郎や双葉の選択が、仲間や大勢の運命に直結していく描き方は胸を熱くします。
- 人間関係の深化:義弟・義妹たちとの確執と和解の糸が、繊細に描かれる。
- スリリングな駆け引き:警察内部の裏切りや電報での情報戦など、戦闘以外の緊張感も秀逸。
- 双葉の存在感:12歳ながら決断の重みを背負う彼女の描写が物語を引き締める。
わたし個人の感想としては、前巻の勢いを保ちつつ「物語の深度と広がり」の加速に胸が高鳴りました。特に後半の浜松郵便局の一連の展開は、読了後もしばらく興奮と余韻を残します。
『イクサガミ 地』を読むには?

※画像出典:講談社公式サイト
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関連リンク
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