【あの花続編】小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』あらすじと感想 さらなる続編まで

小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』って面白いの?

映画にもなった『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編だよね?
どんな人におすすめ?

大ヒットした『あの花』の続編。
原作者が大切に磨き上げてきた『あの星』の原作について説明しています。
『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』はどんな物語?

小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
スターツ出版 汐見夏衛(Amazon)
小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』はこんな人たちにおすすめです。
- 前作『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を読んだ人
- 映画『あの花』で泣いた人
- 百合と涼の未来が気になった人
- 百合と彰に幸せになって欲しかった人
- 青春小説、恋愛小説が好きな人
- ちょいSFにロマンを感じる人
- 映画『あの星』が気になっている人
- 映画『あの星』を観た人
では紹介していきます。
小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は大ヒット作の続編
小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は、
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編です。

小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
スターツ出版 汐見夏衛(Amazon)
前作『あの花』の出版は2016年。
2023年には映画化され大ヒットしたので記憶に残っている人も多いでしょう。
小説は2020年ごろからネットで話題が広がり始めました。
ヒットのきっかけはSNSの口コミ。
そんな『あの花』のラストで、主人公の百合と涼という少年が出会います。
百合が涼の正体に気づき読者は「ええ!?」とびっくりします。
でもそこで終わってしまうんですね。
2人はどうなるの!?
と思っていると…
あとがきで、続きがケータイ小説としてWEBで公開中とあるじゃないですか!
あとがきを読んだわたしは飛びつくように続編を読んでしまいました。
そのケータイ小説を大幅に加筆修正して出版されたのが小説『あの星』というわけです。
小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』あらすじ
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」の続編が本日発売されました!
『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい』
転校先の中学校で不思議な女の子・百合に恋をした男の子・涼の葛藤と成長の物語です。よろしくお願いします。
あらすじはこちら↓https://t.co/xCQHKpcS9I pic.twitter.com/MytJdjoFxA
— 汐見夏衛 (@NatsueShiomi) December 28, 2020
中学2年生の涼は転校先の学校で、周囲よりも少し大人びた雰囲気の同級生・百合と出会います。まっすぐで凛とした百合にどんどん惹かれていく涼。しかし、いざ自分の思いを伝えようとしたその時、百合が話し始めたのは70年前の戦時中へタイムスリップしたという驚きの告白で……。それは百合の悲しすぎる過去の恋の話でした。好きな人には、忘れられない恋がある。涼は複雑な葛藤を突きつけられるのでした。
前作との視点の違いが秀逸の完結編
前作『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は百合の視点で一人称で書かれていました。
それに対して…
今作『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は涼の視点で一人称で書かれています。
前作の主人公・百合に恋するのが今作の主人公・涼。
百合が前作の最後で気づいた涼の正体がこの物語の鍵になります。
それが、とてもロマンチックで残酷な設定なんですね。
前作は戦時中の日本、今作は戦争から70年後の現代。
舞台が変わっているのもよくできています。
著者:汐見夏衛さん
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は著者である汐見夏衛さんのデビュー作でした。ブレイクのきっかけはTikTokでの読者の投稿だったそうです。
その後も汐見夏衛さんは多くの青春恋愛小説を書かれています。
わたしは『あの花』を読破した翌日にはもう、続編である『あの星』を入手していました。
百合と涼の未来が知りたくて知りたくて仕方なかったんですね。
今日でちょうどデビュー5周年になります。
初書籍『あの花が咲く丘で〜』が発売された時は「最初で最後の一冊かも…」と思っていたのに、まさか5年も続けられるとは。
ここまで来れたのも読んでくださった皆様のおかげです。本当に本当にありがとうございます!
今後とも何卒よろしくお願い致します。 pic.twitter.com/cDE73f7FN6— 汐見夏衛 (@NatsueShiomi) July 28, 2021
実はWeb版とはタイトルも結末も違いました
小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は、実は「進化」してきました。
ケータイ小説サイトの「野いちご」
→「ノベマ!」
→文庫版出版
…という具合に。
元タイトルは『あの夏の光の中で、君と出会えたから。』
前作『あの花』のあとがきに記されていた当時のタイトルはまったく違いました。
さらに結末も違っていました。
ケータイ小説サイト「野いちご」で読めるその作品のタイトルは、
『あの夏の光の中で、君と出会えたから。』
わたしが『あの花』のあとがきを読んだ直後に飛びついて読破したのも『あの夏の光の中で、君と出会えたから。』でした。
文庫版の結末は全く違います
小説『あの夏の光の中で、君と出会えたから。』は、主人公が14歳。
中学生のまま完結します。
ああ、きれいに完結したな…と思ったら…
なんと「野いちご」ページには更なるメッセージが…
大幅に加筆修正した作品が別サイトにあると!
そのサイトが「ノベマ!」です。
現在は
「野いちご」へ行くと【旧あの花続編】
「ノベマ!」へ行くと【新あの花続編】
…とタイトルに補足されています。
「ノベマ!」連載時にタイトルが『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』と改題されたようです。
「ノベマ!」版は大学生になった涼が後悔を語るところから始まります。
まるで百合を手放してしまったかのような書き出し。
わたしは「もしや…」と思ってネットで検索しました。
それで、さらに改定された完成版が出版されたばかりだと知り翌日書店へ走ったわけです。
実際に読んだ感想|百合と涼の未来が知りたくて仕方なかった
わたしの感想も少し書かせてください。
わたしはなぜ続編に飛びついたのか?
わたしがすぐに続編に飛びついたのは…
前作『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』のラストがあまりに衝撃的だったからです。
「なんという設定を最後の最後でぶち込んで来るんだ?
タイムスリップの次は○○○○○だと!?」
小説『あの花』のラストでわたしはワクワクしちゃったんですね。
「上手いなこの作家さん…」って。
で、続編となる『あの星』は、涼と百合との出会い直後からの物語。
視点の転換、SF設定の転換が興味深いことこの上ない。
読みやすさや没入感は既に『あの花』で証明されている。
同じテンポや文体で読めるからもう止まらないわけです。
涼…14歳の少年の恋心
涼の恋心にシンクロして、わたしもドキドキしました。
実ははじめは汐見夏衛さんは男性だと思い込んでいました。
なぜなら作中で描かれる14歳の涼の気持ちの解像度がとても高いから。
身に覚えがありすぎる感情だったんですね。
そのリアルな感情と地続きに前作のタイムスリップとは一味違うファンタジックな設定に引き込まれる。
非日常な設定に違和感なく没入できちゃうんです。
そして物語は中学生の青春から、大学生の青春へとジャンプする。
涼は百合が恋した彰の存在をどう受け止めるのか?
そして百合が出す答えは?
彰を忘れる物語ではない
わたしは『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』を読み終えてやっと落ち着きました。
前作『あの花』での苦しさが報われたようですっきりしたんですね。
彰を忘れるための物語ではなかった…
百合の視点で描かれたSF感動作、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
涼の視点で描かれたSF純愛物語、『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
汐見夏衛さんは、
この続編においてやっと、百合と彰の物語が完結した、と私自身は思っています。
…と仰っていました。
つまりこの2作品はセット。前編と後編。
合わせて1つの物語なんですね。
失ったものも抱きしめてこれからを生きる物語。
百合と涼、別々の視点で心洗われる体験をさせてもらった2冊。
わたしにとっても大切な作品になりました。
みんなの感想
ではX(旧Twitter)の反応からみんなの感想を観てみましょう♪
#読了
汐見夏衛
あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。
【星明かりが降り注ぐ丘でーーー。】あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。の続編
やはりこの作品でも命の尊さ、平和のありがたみを感じさせてもらえた。
軽々しく「死ね」なんて言ってしまえること自体あってはならないなと改めて思った。 pic.twitter.com/EqvBAmKEyC— かなで (@kanade_2307) March 9, 2021
汐見夏衛「あの星の降る丘で、君とまた出会いたい。」 #読了
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」のラストシーンから始まる物語。
あとがきの「14歳の百合にこれから広がっていく可能性、経験をあきらめるような生き方はさせたくなかった」という内容が読後にグッと来た。 pic.twitter.com/pM3kiOHRlk— ラグラス@読書🐰🐧🐶 (@T2AesqBKi24th63) February 25, 2021
★あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。/汐見夏衛
魂ごと惹かれあった2人に、魂が震わされる程感動して涙が止まらない。
涼という存在が、あの夏から百合の目を未来へ向けさせた。
その未来がどれだけかけがえなく尊いものかをあの夏の体験から教えてもらった。
心から出会えて良かった本。#読了 pic.twitter.com/O0CTneBRwj— ゆなほし (@yunahoshi) January 29, 2021
一目惚れしたのは
転校先の同級生、百合
でも、彼女には悲しい過去があって…好きな人に忘れられない恋があるとき
それでも想い続けられるだろうか比べて落ち込んで俯いて…
でも、顔を上げた時
好きな人が笑顔でいてくれたらいいな pic.twitter.com/zjzfmOT0xH— だーちょ (@D_fly21) February 13, 2021
「あの花が〜」の続編
私はこっちの方が好きだなぁ、あの時に幸せになれなかった2人が時を超えて…
この作品を読んで、前作が好きになったかな生まれ変わりをどう捉えるかは賛否あると思うけど、でもこの作品みたいに恋に落ちたらロマンチックかな pic.twitter.com/t7Vz0xscCg
— オコチャ (@haru_miko) November 6, 2022
映画を観た人にも原作をおすすめしたい理由
わたしは映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』がとても楽しみです。
『あの花』で終わらせなかったことに、このシリーズへの愛を感じるからです。
だからこそ映画版の『あの花』『あの星』シリーズを観た人にも原作はおすすめしたいと思っています。
映画1作目『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』について

映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は2023年末から2024年お正月に大ヒットしました。
過去の戦争映画を観てきた世代の中には否定的な意見を持つ人も少なからずいました。
それでも大ヒットしたわけです。
特に10代からの絶大な人気を得たようです。
汐見夏衛さんは元教師。
年々子どもたちから戦争への認識が薄れていくのを肌で感じておられた…。
そこで、なんとか彼らが興味をもって受け取れるように…
…とこの物語を書いたんですね。
その願い通り、小説も映画も若い世代に刺さりました。
でもそれだけでは映画のあの大ヒットにはつながりません。
小説の読者層よりも幅広い世代の人たちがこの映画を好意的に受け止めた結果です。
我が子に見せたいと思った大人も多かったようです。
映画化にあたり、設定が変更された箇所もいくつかありました。
その変更は当時のわたしには、続編へ繋がらないように見えてしまいました。
でもそうじゃなかった。
その変更によって、続編『あの星』では原作とは違う形で物語を描く必要が生まれました。
原作の本質をしっかり受け継いだうえで、映画『あの花』の続編として成立させるという課題。
それを見事にクリアされているようです。
作り手さんたちは『あの花』『あの星』への情熱を確かに持っていたということでしょう。
映画も『あの花』『あの星』の2作でセット。
いい終わり方になるはずです。
原作だからこそ伝わること

ハイ、もう正直に言います。
初めて映画『あの花』を観たとき、正直かなり戸惑いました。
大好きな小説『あの星』『あの星』シリーズを否定されたように感じてしまったから。
映画『あの花』をちゃんと好きになれたのは、『あの星』の映画化を知ってからです…スミマセン(笑)
だって原作者の汐見夏衛さんでさえ『あの星』で百合と彰の物語も完結すると言い切っていたんですよ。
それなのに映画は、小説『あの花』ラストでの続編の示唆…
「ええ!?タイムスリップの次はそうきたか!」
と読者を惹きつけた衝撃のラストがないまま終わったわけですからね。
前編後編の前編だけを見せられて「おしまい!」と言われたような感覚になったのです。
まあ、ヒットしないと続編は作れない。
つまり1本の完結した作品として満足させなければ続編の可能性もない。
そういう商業映画だからこその事情というのは分かっているんですけどね。
続編があることを知って、やっと映画『あの花』が原作愛に満ちた作品であることを受け入れられました。(現金なヤツめ)
原作ファンの素直な「感情」としてお許しください(汗)
さて、映画『あの星』はどんな物語になるのか楽しみです。
でも、映画『あの花』の主人公は18歳。
映画『あの星』ではさらに10年近く経っているようです。
小説『あの花』『あの星』の主人公は14歳~20歳。
その年齢だからこその恋の感覚は原作でしか味わえないでしょう。
だから映画を観た人にも原作はおすすめしたいんです。
小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』を読む方法
ここで小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』を読む方法を紹介しておきます。
まずはメイン。
小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は全国の書店にて発売中。
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電子書籍なら映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』も一緒に楽しめるU-NEXTがおすすめです。
U-NEXTで映画『あの花』と合わせて楽しむ
※配信状況は変更される場合があります。最新の情報はU-NEXTのサイトで確認してください
WEB小説版は↓こちら
野いちご版【旧あの花続編】『あの夏の光の中で、君と出会えたから。』はこちら
ノベマ!版【新あの花続編】『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい』はこちら
さらなる続編|さらに広がる『あの花』『あの星』の世界
映画公開に合わせて、『あの花』『あの星』の世界はさらに広がっています。
なんと小説には3作目がありました。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』
登場人物たちの“その後”がそれぞれの視点で描かれた短編集です。2026年6月に文庫版とジュニア文庫版が発売されました。

小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』
スターツ出版 汐見夏衛(Amazon)
そして…
『ノベライズ あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
映画版の物語を原作者の汐見夏衛さん自身が小説化した一冊です

小説『ノベライズ あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
スターツ出版 汐見夏衛(Amazon)
まとめ|作者が物語を磨き続けたからこそ生まれた一冊
汐見夏衛さんの大ヒット小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
その続編として2020年12月に出版された、
小説『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
ケータイ小説から2度の進化を経て本になりました。
作品そのものが磨かれて育っていったんですね。
2021年、わたしが初めて読んだ当時、汐見夏衛という人は、
「もっと面白くするにはどうしたらいいだろう?」
…と常に考えて進化している人なのだろうな…と感じていました。
その感じ方は間違いなかったなと思っています。
2026年6月、書店で『ノベライズ あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』を見つけて驚きました。
今回、自分の書いた小説が映画化され、その映画を自ら小説化するという、なかなか珍しい経験をさせていただきました。
……と書かれていたからです!
つまり原作小説を書いたご本人が、映画版を自身でノベライズ。
その理由があとがきに記されていました。
わたしのように映画『あの花』を観た原作ファンの中には複雑な思いを持った人もいる。
そのことをしっかりと受け止めてくださっていたということですね。
映画製作陣の原作への愛も間近で見てきた汐見さん。
まだ、この物語を磨き続けているんだな…と感じました。
小説『あの花』を読み終えて、物語を好きになった人ほど、
この続編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は…
特別な一冊になると思います。
全ての物語のために

