超特殊!映画【マッドマックス】シリーズのつながり
怒りのデス・ロードとメル・ギブソン主演作の関連性は?
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』とメル・ギブソン主演の旧シリーズって全部つながってるの?
主演俳優も変わってるしどうなんだろう?
この記事では映画『マッドマックス』シリーズのつながりについて調査したことをまとめています。メル・ギブソン主演の旧シリーズと『怒りのデス・ロード』からの新シリーズのつながり、そして旧シリーズどうしのつながりについても考察しています。
通常の「シリーズ」作品とは違う特殊ながりがあります。調べてみると更にそういう世界線も考えられていたのかぁ♪と楽しくなりました。
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『マッドマックス』シリーズのつながりは特殊です
映画『マッドマックス』シリーズのつながりを端的に表現すると…
- メル・ギブソン主演の旧シリーズと『怒りのデス・ロード』からの新シリーズはつながっていると思って良い
- 「?」の部分に観客が空想できる余白がいっぱい
はい。
「一応、メル・ギブソン主演の旧シリーズと『怒りのデス・ロード』からの新シリーズもつながってはいると思っていいんだね」
という結果でした。
でも、調べると「ああ、そっちの設定もアツイなぁ~!」なんて思える設定が用意されていました。
『マッドマックス』シリーズはつながっているモノと思って観るとどうしてもつじつまが合わなかったり、疑問に思う部分が出て来たります。
「つながっているモノ」という考え方が観ながら少し揺らいでしまうんですね。
この揺らぎはむしろシリーズを楽しむ余白として活きていると言ってよいでしょう。
よくよく考えるとメル・ギブソン主演の旧シリーズ3部作だけを観ても普通のシリーズものの感覚では「?」が多いです。
では映画『マッドマックス』シリーズのつながりの特殊性を紐解いていきましょう。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はリブートか?メル・ギブソン主演シリーズとつながっているのか?
メル・ギブソン主演の旧『マッドマックス』シリーズ3作品とトム・ハーディ主演の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で始まった新シリーズはつながっているのか?
そこから観ていきます。
映画『マッドマックス』シリーズ年表
つながりが気になる理由として大きく2つあります
- 主演俳優が違う
- 新旧の間がまる30年開いてる
以下が『マッドマックス』シリーズの年表です。
旧シリーズ | 発表年 |
『マッドマックス』 | 1979年 |
『マッドマックス2』 | 1982年 |
『マッドマックス/サンダードーム』 | 1985年 |
新シリーズ | 発表年 |
『マッドマックス怒りのデスロード』 | 2015年 |
『マッドマックス:フュリオサ』 | 2024年 |
30年も経てば普通は「リブートだよね」「リメイクだよね」と思います。
主演俳優が変わっていれば尚更ですよね。
しかし、どうも「リブート」とか「リメイク」として発表されない…
だから「実際はどうなの?」と思ってしまいます。
そこで調べてみると、ちゃんとつながっているのがわかりました。
旧シリーズと新シリーズがつながっていると言える理由
結論からいうとメル・ギブソン主演の旧シリーズと『怒りのデス・ロード』からの新シリーズはつながっていると言っていいようです。
根拠となったのは漫画の存在です。
【マッドマックス 怒りのデス・ロード: COMICS & INSPIRED ARTISTS (G-NOVELS)】
引用元:Amazon
この漫画は『マッドマックス』シリーズ生みの親、ジョージ・ミラー監督と数名の脚本家たちによって生み出された作品です。
映画では描かれていなかった部分を含めて1979年の『マッドマックス』から2015年の『怒りのデス・ロード』の全作品をつなげるようなカタチで描かれているようです。
マックス・ロカタンスキーという主人公の1本の物語としてつながっている。
ジョージ・ミラーがそう描くならもう、つながっているとしか言いようがありませんね。
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でもジョージ・ミラー監督は、『マッドマック 怒りのデス・ロード』とメル・ギブソン主演シリーズとのつながりについて興味深い発言もしていたようなんです。
それが次。
マックスは親子? 実現しなかった『マッドマックス4』
3作目、1985年の『マッドマックス/サンダードーム』以降、ジョージ・ミラーは何度も『マッドマックス4』を作ろうとしていたようです。
しかしそのたびに世界情勢やらなにやらで機を逃していたんですね。
準備はできているけど撮影に進めない。
当初は主演もそれまで同様にメル・ギブソンで決定していたようです。
しかし実現しないうちにどんどん時が流れ事情が変わっていく。
ジョージ・ミラーいわく、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の物語はほとんどが『マッドマックス4』のままなのだそうです。
でも、違いもある。
『マッドマックス4』ではメル・ギブソン演じるマックスとその息子の登場が予定されていたそうです。
息子役をオファーされていたのが故ヒース・レジャー。
『ダークナイト』のジョーカー役で鮮烈な存在感を放った彼ですね。
『マッドマックス4』の延期が重なるなかでヒース・レジャーの代役として白羽の矢がたったのがトム・ハーディ。
なんと……
メル・ギブソンとトム・ハーディがマックスとマックスJrとして登場するストーリーが準備されていたということになります。
最終的にメル・ギブソンの出演もなくなり完成したのが2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
……ということは?
新シリーズのマックスは旧シリーズのマックスの息子として登場する可能性もあった!?
それはそれでアツいぞ!!
とも思いませんか?
とは言え、先に紹介したように『怒りのデス・ロード』の後に発表された漫画を正史とするなら、結局はメル・ギブソンのマックスとトム・ハーディのマックスは同一人物ということになるのでしょう。
パラレルワールドもあり?
わたし個人としては、新しいマックスは最初のマックスの息子という設定でも好きです。
でもそれはあくまでわたし個人の中でのパラレルワールドですね。
ところが公式に「それはパラレルワールドなの?」という作品も存在するそうです。
それがゲーム版
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映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でマックスの脳裏にフラッシュバックででてくる少女がいます。
漫画ではその少女と少女の母親、そしてマックスとの関係が描かれるそうです。
つまり3作目『サンダードーム』と4作目『怒りのデス・ロード』の間を埋めるエピソードですね。
その母娘がゲームにも登場するそうなのですが、母親だけ名前が違うようなのです。
ゲームもジョージ・ミラーが認めている公式の作品です。
どういうこと?パラレルワールドってことなの?
っておもいますよね。
このような設定のズレが『マッドマックス』の世界により深みを与えているのかもしれません。
実はこのズレはメル・ギブソン主演の旧シリーズどうしの間にも毎回感じられました。
それが次…
メル・ギブソン主演 旧『マッドマックス』シリーズどうしのつながりも特殊
旧シリーズと新シリーズのつながりはわかった。
でも考えてみたら同じメル・ギブソン主演なのに旧シリーズにも「?」が多い……ということで…
少しだけ旧シリーズ同士のつながりについても観ていきましょう。
旧シリーズも微妙に設定がズレる
1979年の1作目からシリーズを追うごとに少しずつ映し出される世界観がズレていくんですよね。
1作目『マッドマックス』1979年
「今より数年後」と銘打たれ無法者がのさばる都会から離れた牧歌的な田舎で殺伐とした警察組織と暴走族集団の争いが描かれる。まだ都会もある。
2作目『マッドマックス2』1982年
冒頭で1作目の映像を使い続編として説明されるが1作目の前に核戦争で世界が崩壊していた事実が明かされる。舞台は完全に文明崩壊した世界となっている。
3作目『マッドマックス/サンダードーム』1985年
10代の子どもたちにとって文明社会は遠いおとぎ話の世界。完全に瓦礫と化した都会も映し出される。少なくとも1作目から20年近くは経たたないとこうはならないのでは?というほどの世界観。
さらに、2作目に登場した俳優が別人物として再登場する。
1作目から3作目までわずか6年。
でも世界観的には20年以上経っていそうなズレが生じているんですね。
当時からなんとなく暗黙の了解として受け止めていたファンも多いとは思います。
それが次…
シリーズの成長がズレの原因
1作目『マッドマックス』はジョージ・ミラーが個人で集めた30万ドルを投じて作り上げた低予算映画です。オーストラリア映画。
1作目の世界的なヒットのお陰で2作目『マッドマックス2』の制作費は10倍の300ドルに。これもオーストラリア映画。
1作目はアメリカだけヒットしなかったようですが2作目が『The Road Warrior』のタイトルで公開されヒット。
3作目は2作目のヒットに乗じてハリウッドも制作に参画しオーストラリア・アメリカ合作となり1000万ドルの制作費となったようです。
制作費の爆発的な増額により表現できることが増えていったので設定も世界観も成長していった。
その結果が映像に現れる世界観のズレなのでしょう。
3作目『サンダードーム』は設定が変更された?
また、先に紹介した漫画『マッドマックス 怒りのデス・ロード: COMICS & INSPIRED ARTISTS (G-NOVELS)』のストーリーを調べると…
特に3作目『サンダードーム』に当たる部分のストーリーが実際の映画とも違う設定で描かれているようなのです。
4作目『怒りのデス・ロード』との整合性をつけるための調整がなされたのかもしれません。
もちろん、すべての作品が自由に解釈できるパラレルワールドという楽しみ方もあります。
『マッドマックス』新シリーズどうしのつながりは安心できそう
2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から始まった新シリーズからはつながりが安定していそうです。
スピンオフ『フュリオサ』は完全な前日談
旧シリーズのズレは作品規模の成長によるもの。
旧シリーズと新シリーズは30年のときを超えて制作された穴を漫画という媒体でなんとか埋めている……
と、普通のシリーズものとはだいぶ違う特殊なつながりが感じられました。
しかし、『怒りのデス・ロード』の前日談として描かれる2024年の新作『マッドマックス:フュリオサ』は予告を観る限り世界観が統一されていそうです。
実現すればトム・ハーディ版も3部作に?
ジョージ・ミラーの頭の中では新シリーズも3部作構成になっているようですね。
2015年の『怒りのデス・ロード』から2024年の『フュリオサ』の間のインタビューなどを観るとそう解釈して良さそうです。
そもそも『マッドマックス4』を予定していたころから『5』も同時制作予定で、『6』の企画も存在していたようです。
『フュリオサ』はサブキャラクターを主人公にしたスピンオフ(番外編)です。
ということは、トム・ハーディがマックスを演じる本シリーズが後2作品分、ジョージ・ミラーの頭の中にあるということでしょう。
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映画『マッドマックス』シリーズのつながり まとめ
映画『マッドマックス』シリーズのつながりについて調査したことを紹介してきました。
まとめます。
- 旧シリーズと新シリーズの物語はつながっている
- 旧シリーズと新シリーズの主人公は同一人物
- 旧シリーズ同士は世界観のズレはあれどつながっている
- 各作品のズレ、漫画やゲームの設定のズレからパラレルワールドとして楽しめる余白も多い
普通のシリーズもののつながり方とはだいぶ違ったつながりかたをしているのがわかっていただけたでしょう。
この世界観のズレが余白となり、観客をよりシリーズの世界にのめり込ませる要因としても作用しているように感じます。
すべての物語のために