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アニメ【パリピ孔明】はひどい?面白い?楽しめる視点を評価・感想から分析

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
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アニメ【パリピ孔明】はひどい?面白い?楽しめる視点を評価・感想から分析

アニメ『パリピ孔明』ひどいの?面白いの?どっち???

この記事ではアニメ『パリピ孔明』の評価・感想を客観的に分析しています。楽しみたい人は参考にしてみてください。

わたしはタイトルから全くチェックリスト圏外だったのですが、放送当時にオープニングアニメーションに惹かれてしまって以来、毎週楽しみに観ていました。わたしの感想は最後に少し書きます。

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アニメ『パリピ孔明』はひどい?面白い?評価・感想サイトでの反応は?

ではまず、アニメ『パリピ孔明』はひどいのか?面白いのか?
評価・感想がわかるサイトからのデータを観ていきましょう。

レビューサイト 点数
Filmarks 3.8
あにこれ 3.9
Amazon 4.4

※2024年1月24日時点

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

5点満点で点数が付けられているサイトを参考にしました。

それぞれのサイトで点数に対する基準が感覚的に違っている印象も受けました。
感想を読んでいるとほとんどが高評価。

一番辛い点数に見える「Filmarks」では2点台でも感想は高評価な人もいました。
感想を読んでいると3.0以上はみんな高評価という雰囲気でした。

「あにこれ」はアニメファン専用サイトですから辛口になりがちな印象でしたが3.9はけっこういい高得点だと思います。

「Amazon」は主にPrimeVideoでの感想ですね。
ちゃんと低評価もありましたが絶対数が少ないのかな?今後変わってくるかもしれませんね。

では、それぞれの感想を観ていきましょう。

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アニメ『パリピ孔明』はひどい!低評価の感想 後半がつまらない?

低評価は探すのが少し大変でした。少ないから。
でも、少ないながらも興味深かったのは、低評価の感想が結構な割合で重複している事。
同じように感じている人が多いということですね。

以下が、代表的な低評価の感想です。

  • 序盤は良かったのに後半がつまらなかった
  • 音楽がいまいちだった
  • 孔明の出番が減った
  • ご都合主義過ぎた
  • 無理過ぎて現実味がない

それぞれ詳しく観ていきましょう。

低評価① 序盤は良かったのに後半がつまらなかった

英子というクラブでバイトをしながら歌手活動をしている主人公と現代の渋谷に転生してしまった諸葛孔明が出会う…

という奇抜すぎるスタートの第1話。

そして第2話、第3話では早速、孔明の策略でスカッとな展開…

諸葛孔明と現代渋谷、諸葛孔明と現代日本の音楽シーン…

このギャップの面白さと、孔明による知略策略による物語の盛り上がり。

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それを大いに期待させる出だし

……だったのに…アレ?

と、なった人たちがいたんですね。

まあ、わからなくはない。

中盤からクライマックスにかけては英子が出会う人たちの背景や英子のドラマがしっかりと描かれていくようになりましたから。

低評価② 音楽がいまいちだった

主人公の英子の歌だけは声優さんではなく歌い手さんが当てているんですね。
「96猫」さんという歌い手さん。

でも他は声優さんたちが頑張っている。

そういうアニメ音楽的な部分であったり選曲の好みであったり…

その辺りは好きなジャンルの音楽があれば合う合わないはどうしてもでてきそうですよね。

低評価③ 孔明の出番が減った

低評価①の『序盤はよかったけど後半はつまらなくなった』にも繋がる感想ですね。

英子やその周囲の人達のドラマがメインになっていく部分が少し長めに続きます。

その間、孔明は裏で暗躍したり知略を頭の中で巡らせているのでしょうがそこはほとんど描かれません。

それが不満だったのでしょう。

低評価④ ご都合主義過ぎた

う〜ん…

少年漫画にそれ言う?

でも複数の方がストーリーがご都合主義だと感じられたのは事実だったよう。

も1回言います。
少年漫画だよ?

低評価⑤ 無理過ぎて現実味がない

(笑)これはもう、更なりですね。

ちょっと求めるものがズレてる気がします。

だってタイトルが『パリピ孔明』ですよぉ?(笑)

エンターテインメント作品だけではなく寓話の楽しみ方を改めて確認したほうがいいかも。

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アニメ『パリピ孔明』は面白い!高評価の感想 予想外に面白い!

高評価は沢山あったのですが、表現のしかたは違えど同じようなところに魅力を感じている人が多かったのでまとめやすかったです。

以下がその代表的な感想。

  • 安心して楽しめる良作
  • 三国志を知らなくても楽しめる
  • キャラの感じが良く子どもの教育にもよさそう
  • 音楽のクオリティが高い
  • しんどい時に元気をもらえた

それぞれ、観ていきましょう。

高評価① 安心して楽しめる良作

渋谷のクラブシーンというと、ちょっと怖そうなイメージがあります。

でもこの作品に限ってはそういう怖そうな雰囲気が感じられませんでした。

英子がいい子だし、彼女の周りの人達もいい人たちだし、確かに安心して観れる雰囲気でしたね。

高評価② 三国志を知らなくても楽しめる

諸葛孔明は中国の歴史の中でも人気の高い三国志にでてくる超有名な軍師です。

歴史に疎いわたしでも幼少期からアニメや映画でよく見聞きしてきた存在。

三国志好きな人はかなりコアの人が多くフツーの人にはついていけない感があるほどの人も沢山いますよね。

横山光輝の漫画や吉川英治の本が全巻揃っているのは基本中の基本!という感じ?

劇中に登場するクラブのオーナーも三国志オタクでめちゃくちゃ詳しい。

だから視聴者も「ウチ、三国志詳しくないしなぁ〜」嫌煙しそうなのもわかります。

※いやそもそも『パリピ』と『孔明』の組み合わせがそのハードルは難なく越えさせるけど…

でも、三国志のことなんて知らなくてもとってもわかりやすく説明してくれるのでと〜っても観やすい。

三国志「ミリ知ら」でも問題ないよぉ〜という感じですね。

高評価③ キャラの感じが良く子どもの教育にもよさそう

「安心して観られる」という感想のいちばんの原因になっているのがこれだと思います。

クラブとか夜の渋谷とか…

馴染みのない人たちからすると、なんだか怖い兄ちゃん姉ちゃんたちがたむろしている怖い世界…

というイメージがあるんですよね。

でも主人公である英子がまったくそんなことは感じさせません。
どころか普通に好感の持てる子。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

英子が働いているクラブのオーナーの見た目が、みんなが抱いている夜の渋谷を練り歩く「怖い人」のイメージを代表しているのではないでしょうか?

でもそんなオーナーでさえ英子を応援しているとてもいい人です。

英子が出会う仲間やライバルたちもそう。

特にライバルたちは初めは嫌なやつに見えても英子との関わりや孔明の知略策略により雰囲気が変わっていきます。

この辺りが寓話的、教訓めいていて「教育にもよさそう」という感想につながるのがわかります。

高評価④ 音楽のクオリティが高い

低評価では共通して書かれていた「音楽がダサい」という意見の真逆。

実際オープニング曲はハマってヘビロテする人が多かったようです。
エンディング曲も好評でした。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

主人公の英子の声は声優の本渡楓さんですが、歌唱は96猫さんという歌い手さん。
音楽アニメとしてのこだわりもあるということでしょう。

音楽のセンスが守備範囲の人はその辺りも認めているようです。

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高評価⑤ しんどい時に元気をもらえた

コレは数ある高評価の中でもある一人の人の感想です。

具体的ないい感想だったので引用しました。

どんな作品もそうですが、高評価の人たちの多くが実際に元気をもらっていることでしょう。

アニメ『パリピ孔明』ひどい?面白い?感じかたの違いは視点と好みの違い

低評価の感想と高評価の感想を並べて観てきました。

ひどいと低評価を付けた人と、面白いと高評価を付けた人たち…

それぞれ何を期待したのか?

が垣間見える気がします。

そして…

  • 視点の違い
  • 好みの違い

が見えてきました。

アニメ『パリピ孔明』への視点の違い

低評価の中で最も多かった感想が「序盤は良かったけど後半つまらなかった」というものでした。
どういうことか…?

同じ意見で別な表現のものにわかりやすいヒントがありました。

「出落ち作品」
「孔明の出番が減った」

などなど…

なるほど。

中国の三国志の英雄、諸葛孔明が現代日本の渋谷の…あろうことかクラブシーンに関わる…

なんてぶっ飛んだ設定なんだい!?

…と興味を惹かれてみたら、その設定だけがぶっ飛んでいて中身は英子という夢追い女子の青春サクセスストーリーじゃないか…ソレって普通じゃないか?…みたいな…

もっとパリピな孔明が観たかったんでしょうね

その証拠に低評価の人たちの中でも孔明の策略での成功がわかりやすくスカッとする第2話と孔明自信がラップバトルを繰り広げるエピソードは評価が高かったです。

一方、高評価の人たちは、とっかかりは奇抜な組み合わせだな…と思いながらも、テンポ良く、意外としっかりとしたドラマになっていた…という手ごたえを感じているようです

タイトルから観る気がなかったけど観てみたらいい話でハマった…という人もかなり多い。

つまり、低評価の人たちが「失速した」といっている部分に味わいを感じているんですよね。

ゲテモノ、色物かと思って観てみたら、ちゃんと大切なことが教訓として刺さる…そこを楽しんでいるようです。

この視点の違いが「ひどい」「面白い」の感想の違いになっている。

とてもわかりやすい対比ですね。

好みの違い

もう一つは好みの違い。

好みの違い…って元も子もないような言い方に聞こえますね。

「全部それで片付いちゃうだろ!」

…みたいな。

でも、『パリピ孔明』という作品については「好み」はけっこう左右される大きなポイントだと思います。

なぜなら音楽を扱っている作品だから。

音楽って、モロに好みが分かれるでしょう?

ここが合うか合わないかは、物語に求める視点の違いの次に低評価・高評価の両方にとって大きな問題だったようです。

視点の違いは変えることが出来ても、音楽の好みはもうどうしようもないですね。

誰が悪いわけでもないと思います。

後半のわたしの感想・評価の項目でも少し考察します。

アニメ『パリピ孔明』はひどい?面白い?生の声

ここではいったんアニメ『パリピ孔明』への評価がわかる生の感想をX(旧Twitter)から一部引用してみましょう。

 

アニメ『パリピ孔明』わたしの評価・感想

アニメ『パリピ孔明』はわたしも全話観ました。
総集編が劇場版として公開されるようですが、そちらも気になっています。

ここでは、軽くわたしの感想もお伝えします。

スルーするつもりがOP曲で一気見

わたしもおおむね高評価です。

他の高評価の人たちと同じく実は完全にスルーする予定でした
まったく観るつもりがなかったんです

でもネットでOP映像への感想をつぶやいている人がいてちょっとだけ観るつもりで観始めたら毎週楽しみになって最後まで観ちゃいました。

わたしは高評価とは言え低評価の人の意見も実は結構同意しています。

最初は孔明の知略・策略でスカッと出来ていたのですが、孔明の出番が少なくなって退屈を感じそうになりました。

ただし、初めから感じていた「感じの良さ」の正体が、その中だるみっぽく感じ始めた時期のストーリーにあることを感じで自分の中での楽しみ方を修正しました。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

また、音楽もあまり詳しくないので、OP曲とED曲以外は実はいまいちピンと来ていません。

それでも最後まで楽しめたのは次の感覚が起因してると思います。

古き良き少年漫画の赴き

わたしは「パリピ」も「渋谷のクラブ文化」も縁遠いし興味も薄いので完全スルー予定だったわけですが、観てみると初めから好感を持ちました。

理由は他の高評価の人が書いているように登場人物の感じがとても良かったから

クラブのオーナーも第1話から好きになりましたし、主人公の英子も真面目に夢を追っている女の子です。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

途中で登場するライバルや仲間たちもみんな真剣に悩みながら生きている。

そして肝心の孔明の描き方もすごくいいと思いました。

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ありがちな「昔の人が現代に転生して戸惑う姿を面白おかしく魅せる」的なことはほとんどやらない。

諸葛孔明ほどの聡明な人間なら、あるがままを受け止めてサッと本質に気付き、すかさずその中でどう生きるか?どうすれば民の幸福に繋がるか?

そこに脳のリソースを使うはず…

という作者の意図が見て取れる振る舞いと能力の発揮の仕方なんですよね。

要は、古代の東洋思想の知恵を現代の我々はどう活かせば良いのか?

というのをビジネス書で「こうあるべき」と解くのではなく、諸葛孔明本人が転生してきちゃった♪

という面白おかしい設定で、若い人が楽しく観れるように描いている…

という工夫のようにも見えるわけです。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』というビジネス書は映画になりました。

それを『孟子やらの東洋哲学や思想をミュージシャンを目指す女子が読んだら』にするのではなく教えてくれそうな偉人を現代に連れてきちゃった…

ドラッカーで言えば、女子高生に読ませるのではなくいっそのことドラッカー本人を野球部の顧問にしちゃえ…みたいな設定ですよね。

だから、等身大の悩める若者達の様子をじっくりと描く。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

そこが「期待外れ」と受け取られるか「期待といい意味で違ってていい」と受け取られるか?

で、この違いだと思いました。

アニメ『パリピ孔明』はひどい?面白い?楽しめる視点まとめ

アニメ『パリピ孔明』の評価・感想を分析してきました。

どのような視点なら楽しめそうか?

  • アイディアはかなり奇抜で目を引くけど中身は堅実にドラマを積み重ねて魅せていく青春サクセスストーリー
  • 人間関係において大切なことを学べる寓話的な側面もあり
  • 音楽は好み次第だけど、一定のクオリティはあり

この辺りを押さえておけば楽しめそうです。

最初の奇抜さに目を惹かれてそればかりを求めると物足りなくなっていく。
逆に奇抜なタイトル過ぎて観る気もなかったという人の多くがそこだけ軽く楽しんじゃえば中身は好感の持てる物語。

三国志が好きな人もそうでない人も楽しめる。

そういう作品だということ。

何か惹かれるものや、気になる要素があれば、軽い気持ちで観て良さそうです。

 

全ての物語のために

 

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