損をしない転職活動(前編) 転職エージェントサービスを使うメリット

転職活動で損したりしたくない

転職活動したいけどどうすればいいかわからない

転職エージェントってめんどくさそう
この記事では、転職エージェントを活用したことがない人、活用したことはあるけど嫌になったという経験がある人、面倒くさがって自分で企業に応募しているけどうまくいっていない人。
そんな人のために転職エージェントサービスを利用して失敗も成功もあったわたしの経験から知っておいた方がいいと思うことを書いています。
今回は(前編)として、転職エージェントサービスを使うメリット。
次回は(後編)として、転職エージェントサービスのデメリットと注意点。
を解説していきます。
あくまでわたし個人の経験から得たものなので当てはまらない場合もあるでしょうし、もっと様々な角度からの評価ポイントはあるのかもしれません。
ただ、リアルな転職活動での実体験によりますので参考になる部分は多いと思います。
また、出来るだけ客観的に分析しつつ解説しているので、転職エージェントサービスの上手な使い方と注意点がわかるはずです。
記事の信頼性
わたしは20代で1回、30代で2回、40代で1回、転職活動をしました。
・20代…第2新卒で要領分からずすぐ諦めフリーター→派遣社員へ。
・30代…
34歳:転職は35歳までという常識を信じ50社受けまくるも全滅。
一旦キャリアアップに重点を置いて仕切りなそうと思いました。
38歳:ちょっとだけ積んだキャリアとその見せ方を工夫して5社受けて2社内定、個人で活動したので結構苦労。
・40代…
43歳:転職エージェントのお世話になり2社のみ受けた時点で1社合格、あっさりでした。
その他、非正規から正社員登用の試験も2回受けた経験あり、30代では失敗しましたが40代では成功。
回を重ねるごとに反省点を克服しつつ、着実に成功率を上げていった感覚です。
なので、転職活動に関してはかなり自信を持ってアドバイスしています。
以上の経験の中で転職エージェントサービスに、良くも悪くも関わりました。
ザっと紹介すると…
34歳の時に転職エージェントに相手にされなかったことから38歳の時は1人で活動しました。
その時点で自分のキャリアの棚卸や、履歴書・職務経歴書の見せ方はだいぶコツをつかんでいたので企業だけではなくエージェントからのメールもたくさん頂きましたがエージェント系のメールは無視していました。
以前の対応の悪さが忘れられなかったんですね。
しかし、個人での転職活動はかなり疲弊したのは事実です。年齢的なこともあったかもしれませんがたった5社受けただけでかなり疲れました。
そこで、43歳のときは転職サイトに再登録してからしばらくは様子見をしていました。
9年前の経験から慎重に選んで、エージェントに会いに行こうと思ったんですね。地元では大手のグループにお世話になり、その結果とてもスムーズに転職活動がはかどりました。
こういった経験から、転職エージェントサービスを利用するにあたっての良い面と悪い面、両方のお話ができると思います。
悪い面も事前に分かっていれば事前に回避できたり傷ついたりせずに済みますからね。
【結論】転職エージェントは利用しないと大損です
結論から言いますと、転職エージェントサービスを利用しないと大損です。
わたしは現状で最後の転職活動のときそれを実感しました。
転職活動をするときはエージェントを利用した方がいいのかどうか?
わたしの個人的な意見としては転職エージェントサービスはぜひ利用すべきだと思います。
但し、次回で書きますが、ご自身での活動も意外と大切。
両軸が転職活動としてはお勧めです。
転職エージェントサービスを利用すべき理由は少なくとも4つあります
① あなたの良さを客観的に洗い出し幅広い視野で転職先候補を見つけてくれる
② あなたの良さを応募先に上手に売り込んでくれる
③ 合格後の条件交渉まで丁寧に行ってくれる
④ 営業担当も転職者にしっかりと寄り添ってくれる
ひとつずつ解説していきます。
① あなたの良さを客観的に洗い出し幅広い視野で転職先候補を見つけてくれる
いい転職エージェントに出会えたら、あなたの良さを客観的に洗い出し幅広い視野で転職先候補を見つけてくれます。
いい転職エージェントは自分の仕事への意識も高い
最近はいろいろなビジネスモデルがあるので一概には言えませんが、転職エージェントの給料は募集している企業からの報酬によって決まります。
転職エージェントサービス会社のキャッシュポイントですね。
いい人材を紹介してくれたらその分、企業からの報酬は上がります。
なので、基本的にはどんな転職エージェントもあなたが「売れる」と思えば出来るだけ「高く売ろう」とする。
でも、意識の低い転職エージェントと意識の高い転職エージェントではこのキャッシュポイントへの意識も全く違います。
意識が低い転職エージェントと意識が高い転職エージェント
当然ですが、基本的に転職エージェントは転職のプロです。
優秀な人材を欲している企業と、転職したい人材をマッチングさせるのが彼らの手腕の見せ所。
「ただ案件をこなせばいい」
「『売れる人材』を『出来るだけ高く』売ればいい」
…という意識の低い転職エージェントは安易に前職と同じ業種を紹介しいます。
そして急いで決めようとします。紹介人数が多ければ多いほど儲かるから。
また、あなたの「売り(アピールポイント)」もあなたからのアンケートを見て簡単に判断してしまいます。
しかし、意識が高くいい転職エージェントは全く違います。
もちろん給料体系は同じです。あなたという人材を高く売りたいのも同じです。
でもそこに対する受け止め方が根本的に違うんですね。
本来は当たり前のことですが、本質的な正しさをちゃんと理解しています。
あなたという人材の可能性を最大限に引き出し、あなたにとっても企業側にとってもいい転職になること。
つまりちゃんと双方から喜ばれることが、自分たちの売り上げにつながっていることを当たり前に認識しているんですね。
あなたと企業、どちらにもいい転職になるよに常に考えている
だから、あなたからしっかりとヒアリングし、あなたが実績と思っていないようなことも実績だと気づいてくれたり、アピールポイントだと指摘してくれます。
その上で、あなたにとっていい転職になるか?という視点も忘れません。
前職と同じ職種で紹介するにしても、あなたが大切にしている部分と企業側が大切にしている部分や、あなたの特性と企業が求めていること。
そういうことを丁寧に精査してから案件を紹介してくれます。
その転職エージェントがなぜこの案件をあなたに紹介するのか?その説明も丁寧にしてくれるのであなたにも腑に落ちやすいはずです。
また、あなたの趣味や特技、その他の活動など多角的にあなたのアピールポイントを見つけて、これまでとは違う業種でもキャリアが活かせそうか?
他職種でも能力が活かせそうか?という幅広い視野で他の案件を考えてくれたりします。
ひとりで転職活動をするのは不安ですが、こういう人がいろいろと話を聴いてアドバイスをくれたら心強いですよ!
② あなたの良さを応募先に上手に売り込んでくれる
いい転職エージェントはあなたの良さを応募先に上手に売り込んでくれます。
これもめちゃくちゃ大きいです。
ひとりの転職活動と転職エージェントがいるのとでは強さが全く違う
ひとりで転職活動すると、自分を知ってもらうのは面接の時だけです。
あとは、あるとすれば応募書類を出したり面接の知らせを受け取るときに企業側の担当と接触するときくらい。
しかも、ここが大きいですが、あなたの良さを伝えられるのがあなただけという状態に必然的になるんですよね。
ところが、転職エージェントのお世話になるとそこが一変します。
応募前、マッチング段階から「こういう人がいるのですが」と先方に伝わります。
そこから転職エージェントはあなたの売り込みを開始しています。
面接前からあなたの存在や良さが先方に何度か伝わるんですね。
しかも、ここ重要です!第3者視点、客観的な視点で伝わるわけです。
転職エージェントはすべてのチャンスをあなたの良さアピールにつなげる
さらに、ひとりで活動するときは応募先の人事担当に連絡したり、面接日程を決めたり、雑多なことを自分でやる必要あります。
その時にもヘマできないというストレスがかかります。
しかし、転職エージェントはそういう手配は全てやってくれます。
しかも、転職エージェントにとってはそういう接触もあなたをアピールするチャンスにします。
企業側にとっても、よく知った担当さんから何度も聞かされている人と、いきなり一見さん的に来た人のどちらに親しみがわくか?
人の生理的な感覚で考えるだけでわかりますよね?
しかも、あなた自身は面接日を決めたりというやり取りへのストレスはなく面接準備に専念できるわけです。
③ 合格後の条件交渉まで丁寧に行ってくれる
いい転職エージェントは合格後の条件交渉まで丁寧に行ってくれます。
採用通知がゴールじゃない。その後の条件交渉でスタートが変わる
転職活動をするときに
『給料の額は問題じゃない!休日などの待遇面も一切気にしない!とにかくこの会社に入りたい!』
という転職は稀だと思います。
キャリアアップ、報酬アップ、ワークライフバランスなど、業務内容以外の面でも気になるのは当然です。
むしろ転職者側はそこをメインで自分の希望に近づけたいという部分がほとんどなのではないでしょうか?
ところが、ひとりで応募して面接を受けて合格しても、ほとんどそういう条件交渉はできません。
先方は面接時に希望面を聞いてくるでしょうが、希望を言うにも、最低限のことしか言えません。
日本人には特にそういう人が多いでしょう。
ましてや、内定をもらってからの給料交渉というのはこちらから連絡をしてわざわざ言うなんて…
…ほとんどの人が、できないでしょう。
でも、同じ転職成功でも、どのような条件からスタートできるかによっては転職後の生活が全然変わりますよね。
いい転職になるかどうかの分かれ道
だから、いいエージェントは転職先との条件交渉きっちりやってくれるんですね。
企業に放り込んで終わりにしない。
合格がゴールではなく、あくまで企業も転職者も双方にとっていい転職となることを目指します。
そうすれば、転職後に意欲的に働き、いい結果を出しやすくなりますよね。
するとどうなるか?
転職エージェントも企業側から「いい人材を連れてきてくれてありがとう!」と喜ばれます。
3社ともに、長きにわたって幸せ。
それが本当の仕事だとわきまえているんですね。
④ 営業担当も転職者にしっかりと寄り添ってくれる
いい転職エージェントサービス会社は、転職エージェントだけではく、営業担当の人も転職者にしっかりと寄り添ってくれます。
面接前に事前情報がもらえる
転職支援会社によっては営業もエージェントが兼ねているようなところもあるでしょうが、基本的には企業の営業担当と転職エージェントは別々です。
わたしがお世話になった転職エージェントサービス会社の中で、もっともよくして頂いたなと感謝している業者もそうでした。
営業さんというのは人材が欲しい企業を見つけてきてその転職エージェントサービス会社との取引をしてもらうための担当です。
なので、企業側によりやすくなる方が多いイメージでした。
そもそも、転職エージェントサービス会社自体が、報酬を企業側からもらうわけですから企業側の意見優先になりがちなのはイメージできると思います。
そんな中でも企業担当の営業さんはさらに企業側につく。
で、かろうじて転職エージェントの人が転職者側についてくれれば御の字。
もともと、そのくらいの覚悟で転職エージェントサービス会社を利用しようと思っていたのですが、わたしが出会った営業さんは違いました。
面接の日取りが決まって、わたしの担当のエージェントさんから連絡受けたとき、企業担当の営業さんが同行すると聞いてはじめは少し身構えました。
応募先の企業の人たちと会うのだけでも緊張するのに、知らない人と待ち合わせして行くのか…
…みたいなダブルの緊張です。
でも、待ち合わせの場所でお会いして一気に不安が吹き飛びました。
こちらの緊張に寄り添って、サポートしてくれるんですね。
先方の企業にもよりますが、面接時にずっと隣にいて下さったときはとても心強かったです。
わたしは6年ぶりの転職活動。
普段内勤なので、他業者との面会のマナーみたいなものもほとんどわかっていません。
ですから、挨拶をして席に座るタイミングなどもさりげなく促してくださる営業さんで非常に助かりました。
待ち合わせから、面接会場へ行く前に打合せ時間もとってくださり、転職エージェントさん同様にこちらを理解しようとして下さる。
その間、最近の転職希望者の傾向だったり、今から受ける企業の人事担当さんの癖や好み、人となりといった情報も事前にくれます。
確実に個人で活動するより有利ですよね。
転職エージェントさんとダブルで先方に転職者をアピールしてくれる
この方は、2社目の時も担当で、面接時はひとりでしたが、面接前にお会いして前回のわたしとの面会で得た良い印象を、営業さんの立場で先方の企業の方へ伝えて下さっていたようです。
転職エージェントさんだけではなく、営業さんもダブルでサポートしてくださる。
あっさりと社長面接まで進み、採用通知を頂きましたが、個人で応募していたら間違いなく同じ結果は出せていないでしょう。
前編のまとめ
わたしがお世話になった中でも最高の転職エージェントさんと営業担当さんのお話を紹介しました。
当然みんながみんなそうではありません。
もっとずっと酷い転職エージェントサービス業者もあったし、わたいは出会いに恵まれただけかもしれません。
それにしても、お2人ともわたしより若い男女でしたが、仕事にはプライドを持っていて本当にいい仕事をしようという姿勢が伝わってくる方々でした。
このような人たちは稀だという人もいると思います。
わたしも他の人たちや他の業者にも登録したことがあるから彼らの素晴らしさが際立ったわけですからね。
とはいえ、転職者自身の在り方も非常に大切です。
わたしたち転職しようとしている人がそもそも適当だったり、本気ではなかったりするのに、転職エージェントサービスの人たちが一生懸命やってくれるわけがありません。
今回は長くなったので、次回(後編)でそのあたりは説明しますね。
良くない業者はどんな感じか…。そういう業者に当たった場合はどうするか…。
転職エージェントさんのやる気を引き出すために転職者側が気を付けるべきことなど、説明したいと思っています。
それにしても、今日紹介した『転職エージェントサービスを利用すべき理由』
ひとりで転職活動した経験がある人なら、4つの理由それぞれが、1つあるだけでも利用すべきだということがわかるはずです。
知らないと本当に損しますよね。
では『(後編)転職エージェントサービスのデメリットと注意点』をお楽しみに!
全ての物語のために