損をしない転職活動(後編)転職エージェントサービスのデメリットと注意点

イイ転職エージェントにめぐりあえるかな…
イヤな転職エージェントだったらどうしよう

転職エージェントに頼らないとダメなの?
この記事では、転職エージェントサービスを利用するに当たってのデメリットや注意点について書いていきます。
転職エージェントサービスを利用するメリットは前回の記事で詳しく書いていますので同時に参考にしてください。

この記事の信頼性についても前回詳しく書いているのでここでは省きます。
記事の特徴も踏まえて簡単に説明しておくと…
わたしは20代の頃から一昨年、43歳までに何度か転職活動を繰り返しました。
中でも、34歳のときは転職エージェントを頼ろうとして失敗。
38歳ではその経験からひとりで活動し一応は成功しています。
めちゃくちゃ疲れましたが…
そういった経験を踏まえて、43歳のときは改めて転職エージェントサービスを利用してあっさり転職に成功しました。
そういった実体験から学んだことを元にお伝えしてきます。
【結論】それでも転職エージェントサービスは利用すべき
まず大前提として、転職エージェントサービスを利用するかしないか?で言えば…
【結論】転職エージェントサービスは利用すべきです。
これは間違いありません。
今回紹介するデメリットを差し引いても利用しないと損をするのは前回の記事を読んでいただければわかると思います。
とは言え、明らかにデメリットもあるわけです。
なので、デメリットを可能な限り回避して最小限に押さえるために注意すべき考え方やポイントをこの記事ではしっかりとお伝えしていこうと思います。
転職エージェントサービス活用のデメリットと対策
転職エージェントとあなたの相性の問題は大きい
ぶっちゃけ相性はあります。
いい企業と巡り合えるかどうか…それはまさに出会いですよね。
同様にいい転職エージェントに巡り合えるかどうか…これも出会いです。
志が高い素晴らしい転職エージェントでもあなたとの相性がいいかどうかは別です。
転職エージェントとの相性の良し悪しはあなたが判断するしかありません。
そのためにはあなた自身が判断基準を持っておく必要があります。
参考までに、わたしが判断基準としていた考え方を紹介しておきます。
あなたにとっても転職エージェントにとっても、最高の状態は何か?
『あなたにとっても転職エージェントにとっても最高の状態に向かっているか?』
これがわたしの判断基準です。
あなたと転職エージェント両方にとって良いの状態とは…
あなたの転職があなたと転職先の企業の両方にとって、最高のモノになることです。
そのために必要なことは何でしょう。
・あなたの要望に最大限近い企業とのマッチング
・あなたの能力や条件と企業側が求める人材条件とのマッチング
要するにあなたから見ても、企業側から見ても、『いい転職』と言えるかどうか?
…ですよね。
あなたの側から見て、そのエージェントがあなたと相性がいいかどうか?
これを判断するには、あなたの希望や特質を理解してもらえていると感じられるかどうか?
面談していろいろお話して、転職エージェントも「わかりました!」と理解してくれたみたい…
ところが紹介してくれる案件や、その理由を聞いているとどうも…
ズレてるな…
…と感じることがあります。
あなた自身の伝え方を工夫して、伝え直してもそのズレ感が変わらないようなら、仕事への姿勢が良くても相性が合っていないと思います。
礼はつくしながら、もっと相性の合う人を探してもいいのかもしれません。
ダメな転職エージェントもいる
そもそもダメな転職エージェントもいます。
もしかしたら『ダメ』って言っちゃうと可哀そうなのかもしれません。
周囲の環境によってその人はそれが普通だと思っているのかも。
でも、とにかく『売れそうな人材』を数多く企業に入れればいいと思っていたり、『高く』売れそうな人材だけにしか興味がなかったり。
そういう態度が見え見えの人が結構います。
34歳の転職活動で最初に登録に行った転職支援会社のエージェントがまさにそんな人でした。
そういう人と付き合っても幸せな転職にはならないと思います。
そういう態度が見えたらさっさと見切りをつけて他を当たった方が賢明です。
エージェント選びの時間がかかる『可能性』がある
相性が合わないとか、そもそもダメ転職エージェントだとか…
転職エージェントとも出会いなので良い人と巡り合えるかどうか?
これは運によるところが多いですよね。
あなたの努力だけでどうにかできるものではありません。
だから、早急に切り上げて他を当たる。
転職先に行きつく前にここで時間をとられるのはもったいないですよね。
ここで時間がかかる『可能性』がある…
ここが一番のデメリットだと思います。
とはいえ、日本人は基本的にまじめだし、志の高い善良な人の方が多いです。
言うほど心配はしなくてもいいけど、少しは警戒しましょうねという感じ。
転職エージェントがいてくれた方が絶対にいいので。
自分の甘えが出る可能性がある
相性はあなたの努力だけでどうにかなるものじゃない…と書きました。
しかし、あなたの努力だけでどうにかなる場合もあります。
…ということで…
デメリットの最後はあなた自身の心の問題です。
あなたの心に甘えが出る可能性があるということ。
例えば、前回の記事のわたしが出会った最高の転職エージェントや営業担当さん。
あの記事を読んで、「それくらいしてくれて当然」という気分があなたの中にあったとしたら…?
それはよくありません。
転職をするのはあなたです。
転職エージェントサービス業者にお金を払うのは企業であってあなたではありません。
それでも、良い転職エージェントはあなたの人生を応援しようと懸命に働いてくれます。
あなたは可能な限り転職エージェントや営業さんの足を引っ張らないようにしなければなりません。
いいサービスを受けたければいいお客さんになる
いいサービスを受けたければいい相談者になる
その心構えが必要です。
例えば、ダメなタイプの転職エージェントに出会って心の中では「こいつダメだな」って思っても、大人としての礼節は守ってください。
相手がダメだからとあなたがダメにならない。
あなたにはあくまで意識高く気高くいて欲しいと思います。
その在り方は、いい転職エージェントさんに出会ったときにちゃんと伝わります。
逆にあなたが人によって態度を変える人だとすると、いい転職エージェントさんはプロですから見抜きます。
いい転職エージェントさんは、人格的によろしくない人を企業にすすめません。
あなたは常にいいお客さま・相談者で在る努力をする。
人として当たり前のことですね。
そのためには、あなたが精神面・感情面で自立しておく必要があります。
少なくともそう在ろうと努力する姿勢は必要です。
大丈夫ですか?
転職エージェントサービス活用で注意すべきこと
前項と重なる部分もありますが、転職エージェントサービスを利用するにあたって注意すべきだと思う点を挙げます。
わたしの経験上なので、その他の常識的な注意点とはまた少し違うので参考として受け止めて下さい。
ダメ・合わない と思ったらさっさと見切りをつける
繰り返しですが、ダメな転職エージェント…意識の低い転職エージェントだと思ったらさっさと見切りをつけましょう。
わたしとしては、文句を言ったり担当を変えてもらう交渉をしたりする時間がもったいないです。
会社自体のレベルがそのレベルだという可能性は高いです。
担当交代レベルではなく、その会社にはサヨナラするくらいで良いと思います。
また、とても意識高く、いいエージェントだったとしてもどうしても相性が合わない場合も他の会社をあたっていいと思います。
その人とのお付き合いではなくあなたの転職という大事な目的がありますからね。
ある程度委ねるべきだがおんぶに抱っこじゃダメ
いいエージェントは本当によくしてくれます。
でもそれはあなたが自分事として責任をとれる人であること前提で動いてくれています。
その信頼を裏切らないようにしましょう。
「プロなんだから、あなたが完璧にやりなさいよ」
という気持ちがあるならやめた方がいいです。
主役はあなた、転職エージェントはそのお手伝いをしてくれる人です。
このことを理解してこちらが相手に頼りつつも自分事として一生懸命やっていたら、意識の高いエージェントさんは本当に一生懸命にサポートしてくれます。
(前編)で紹介した転職エージェントさんは、面接が終わってから「こういった視点で、実績とかアピールできることないですか?」と言ってこられました。
企業側が求めているいろいろなことが頭に入っていますので、募集要項として表に出ていない潜在的なニーズにも思いが至ったそうです。
わたしが「過去に個人の活動でこういうことをしたことがあります」と返答すると、改めてそれもアピールすると仰ってくださいました。
面接終わってるのにですよ。
面接後のダメ押しをしてくれるというのです。
「他にもアピールし忘れたことがあったら何でも言ってください!」ですって…
だからわたしは急いで、どのような活動をしてどのような成果をだしたかを数値まで含めた資料にして提出しました。
本当は、最初にその話を聞いた時、わたしの転職なのにここまでしてくれるのか!とビックリしたのと同時に内心「そこまでしなくても…」という気持ちも湧いてきました。
転職活動って疲れるし、やっぱり変化って怖いから弱気になるんですよね。
でも、わたしのためにそこまでしてくれるのに、わたし自身が応えないのは失礼だろうと思いなおして、こちらも必死で想定外だった資料を準備したんですね。
個人で応募していたら面接終わってからのアピールなんてできませんよね。
奇特な会社なら受付てくれるかもですが、逆にマイナスになりかねないのでやめた方がいいです。
でも転職エージェントサービスだと先方との関係が作れていますからそこまでやってくれる場合もある。
そこは甘えた方がいいです。
もちろん、そのためにはこちらが努力を惜しまないのは当然です。
アピール資料もちゃんと数値を出して用意しましたよ~
…とはいえ…
みんながみんなそんなにステキな転職エージェントかというとそうでもないわけです。
転職エージェントが思い通りに動いてくれないからと言って、
「転職エージェントが自分の思いをくみ取ってくれない!」
という不満を持つ場合もあるでしょう。
そう思ったら、本当に自分は相手に伝わるように伝えたか?
…と考える。そういう姿勢は必要です。
わたしはこれを最後までつらぬくつもりで新しい転職エージェントさんと会うようにしていました。
例え明らかに、転職エージェントがダメな意識の低い人でも
「うまくお伝え出来ずに申し訳ありません」
という大人の態度で通せる自分で在ろうと…本当にできていたか、わかりませんが。
こちらが誠実で在ろうとすることで転職エージェントさんも襟を正してくれたり、「期待に応えよう!」とか「この人の応援をしたい!」と思ってくれるわけですからね。
この人だと思ったら本音で
いい転職エージェントさんだと感じたら、本音で自分の事情を開示することをおススメします。
こちらの都合の悪いことをわざわざ企業側に漏らしたりはしませんから。
わたしの場合はダブルワークのこととかもお伝えしました。
もちろん先方には言わないですよ。
それどころか、そっち方面でのスキルを活かせる転職の道がないか?
も同時に当たってくれていました。
信頼できる人には本音で!
これは大切です!
いい企業を見つけたら個人でも動く
個人で別のところに応募していることも転職エージェントさんには伝えました。
同じような職種で取引先がないかとか、また今後そういうところへアプローチすることがあれば率先して紹介しようとしてくれます。
また、転職エージェントさんとは関係なく、会社単体で募集しているところもあります。
募集していなくても行きたい会社には自らアプローチしてみるくらいのことは全然問題ありません。
どんどんやった方がいいです。
もちろん迷惑はかけないように。
【まとめ】あなたが自立していることが前提
まとめです。
転職エージェントサービスは使わないと大損します。
転職エージェントを利用するメリットは前回の記事を参照してください。
では、転職エージェントサービスを利用する上でのデメリットと注意点。
デメリットは転職エージェントとの相性が合わないと、いい人に出会えるまで時間がかかる可能性があるということ。
但し、「良い」「悪い」は実は、転職者側に問題がある場合もあります。
せめてこちらは誠心誠意の態度で挑めるようにしておきましょう。
それだけで、半分は相性が合わない可能性を減らせます。
いいサービスを受けたければ良い客で在れ
これは鉄則です。
とくにあなた自身の人生に関わることですから大切にしましょう。
いい転職エージェントと出会えたらぜひ、本音で相談してください。
わたしもあなたがいい転職エージェントさん、いい転職先に出会えますように、祈っています。
転職エージェントサービス会社にはどうやって接触するのか?
転職サイトに登録して、経歴をしっかりと載せたら企業からのスカウトメールに交じっていろいろな転職エージェントサービス会社からのメールも来始めます。
例えばリクナビに登録したら、リクルートのエージェントだけではなくて、リクナビに登録している他の転職エージェントサービス会社、転職支援会社がメールをして来るわけです。
わたしが(前編)で紹介した転職エージェントさんはdodaに登録しているエージェント会社の方でした。
どの会社もメールに紹介されている案件以外にも紹介できる案件を持っているはずです。
良いかも…と思うところがあれば厳選してぜひアポとってみてください。
電話でのヒアリングをしてくれたりもしますが、直接お会いした方が親近感が湧きあなたのために一生懸命応援したい気持ちを湧きやすいと思います。
また自分が、この人を裏切ったらだめだな…といい意味でのプレッシャーを自分に与えることができたりもします。
相手にされないときは辛いし怒りも沸いてきますが、良い人に出会えたらそんなの簡単に吹き飛びます。相手にしてくれなかった人が妙に小さく見えたりします。
行動あるのみ!
全ての物語のために